概要
幼少の頃から人には感じる事が無い、妖(あやかし)を感じ、人の世に害をなす妖を退治する「祓忍(はらいにん)」の家業を祖父である風巻清弦から引き継いだ忍者の少年。
第1話ラストにて高校生に進学した。
妖を引き寄せる程の力を持ち、成長すれば彼女の身に危険が及ぶ「妖巫女(あやかしみこ)」の花奏すずを守るために、祓忍として彼女を妖から守る日々を送っていた。
そんなある日、すずを狙う妖の王であるシロガネが現れ、激闘の末に祭里は祖父が対シロガネ用として長年温め続けてきた封印術「封神結界(ほうしんけっかい)」で封印しようとするも、シロガネが妖力の大部分を奪われながらもラブコメ展開を阻止しようと悪あがきで発動した呪術「性醒流転(せいせいるてん)」を浴びて、容姿が異なる女性の身体に変わり果ててしまう。
以降、本物の女性として振る舞いながらすずの護衛を行うこととなるが、男としての気質や所作が抜けきれず、日常生活で不便を強いられている。
本来は赤みがかった短い黒髪だが、性転換後は長い銀髪をひとつにまとめあげた髪型となり、すずも嫉妬するほどの抜群のプロポーションの持ち主となる。腹部にはその呪術の証である「性転紋(せいてんもん)」が淫紋のように印されているが、妖の術によるもののため、普通の人には見えない。
また、下着は性転換の前後を問わずふんどし型祓忍パンツを着用しており、女性に変身してからはスポブラを着用している。
人物像
一人称は性転換の前後を問わず「俺」。
この手の主人公らしく、何事にも真っ直ぐで硬派な熱血漢。
思い込みが激しく、相手が幼馴染のすずとは言え無遠慮な発言も多いが、妙なところで律義になるところもある。
幼少期は妖を恐れる気弱な性格だったが、平然と妖と仲良くする幼馴染のすずに憧れ、彼女との出会いを通じて妖に馴れていき、周囲から孤立していたすずも祭里との出会いを通じて次第に明るくなった。
しかし当主である祖父からすずの妖巫女としての宿命を聞かされると、すずを守るために祓忍稼業を継ぐことを決意するが、「すずを守る」という思いが先行し過ぎたあまり、幼少期は心を許していた小さな妖達も祓忍を継いでからは露骨にすずから遠ざけようとして追い払おうとするようになった為、彼女との間に溝が出来ていた時期もある。
但し、思いそのものは本物であり、自分が男に戻れなくなることを承知の上で封印状態のシロガネを討とうとしたこともある。
性転換を境に、すずの中学時代からの友人の鳥羽弥生と月丘ルーシーには「女友達」として紹介するようすずに頼むなど、溝は少しづつ埋まってきている模様。
ちなみに「忍者である」ということは、弥生やルーシーといった周囲から「そういうキャラ」として認識されている。
戦闘力
若輩ながら戦闘能力は高く、自分よりも数倍大きい妖も仕留められる程であり、シロガネもその姿に少なからず警戒心を抱くほどである。
風車(かぜぐるま)
祭里が愛用する風車型の祓忍具(はらいにんぐ)。祭里が女体化して以降は髪留めとして使用されている。口に咥えることで術発動に必要な集中力を高める他、妖の妖力を探知するアンテナとしても機能する。
風魔手裏剣(ふうましゅりけん)
祓忍具職人の香炉木恋緒が製作した卍型手裏剣。通常の手裏剣としても使われる他、風の術を込めることで切断力を増加させる。
風苦無(かぜくない)
風をまとった刀から振り放たれる真空の刃を放つ。
旋散華(せんざんか)
突風を発生させ、敵を切り刻む。
豪風陣(ごうふうじん)
暴風を発生させ、敵を吹き飛ばす。
鎌威太刀(かまいたち)
風の力を込めた手刀で敵を斬り裂く。
封神結界(ほうしんけっかい)
強大な力を秘めた妖の王であるシロガネを封印すべく、先代当主の清弦が30年かけて生み出した秘術。
清弦の力が込められた巻物「封神の巻」を対象を囲うように広げ、その身体と力を閉じ込める。
関連イラスト
関連タグ
結城リト:『ToLOVEる』シリーズの主人公で、彼もまた女体化している。ちなみに本作で祭里やルーシーが愛読している(更にはアプリゲームにもなっている)「スイッチON陽師!」の作者がリトの父・結城才培である。