概要
作者:茶匡
単行本:全9巻
泣き虫で気弱な主人公の小川里央と、常に怪しげな実験薬を持ち歩く白衣の悪魔1年の斎藤保茂、ミステリアスで怪力な2年の斎藤仲良、金髪ピアスのナルシストヤンキー3年の斎藤大喜との日常を描く物語。
登場キャラクター
- 小川里央(おがわ りお)
主人公。アホ毛が特徴の中学2年生。全校公認の「パシリちゃん」で、クラスメイトの成田を始めとする同級生及び全校生徒からパシリとして使いっ走りにされている気弱で泣き虫な性格。だが、努力家でしっかりした面を持ち合わせている。
料理が得意で、斎藤達と出会って以来は斎藤達の昼食やおやつを作るのが日課になった。斎藤達から想いを寄せられているが、彼らの想いには気づいていない。
- 斎藤大喜(さいとう だいき)
中学3年生。あだ名は「おおよろこび」。
短気で保茂と対立することが多いが、根は優しく律儀な性格。受験生だがその自覚はない。
- 斎藤仲良(さいとう なかよし)
中学2年生。無口無表情で常にジャージ姿。感情を表に出さないが笑顔が恐ろしいとのこと。缶を簡単に潰し、壁に大穴を開けるほどのとんでもない怪力の持ち主。
常にローテンションで「……」のつく話し方が特徴のマイペース。運動会は好きだが、あまりに好き過ぎて暴走してしまうため自粛している。
小川とは同じクラスであり、それを利用して小川と二人きりになろうと画策することもある。
- 斎藤保茂(さいとう やすしげ)
中学1年生。あだ名は「ほも」、「メガネ」。天才肌で常に白衣を着用、怪しげな薬品を他人に使いたがるマッドサイエンティストな眼鏡男子。
13歳らしからぬ地に足のついた言動と理性的な性格にして、誰に対しても厳しいが、小川には多少甘い。先輩に対しても敬語を使わず、大喜と対立することが多いがお互いに助けあう。
- 成田むつみ(なりた むつみ)
中学2年生。小川のクラスメイト。
親しい人達からは「成田チャン」、斎藤達からは「極悪ツインテール」と呼ばれている。
性格はとことん最悪かつわがままなステレオタイプの性悪ツインテール。新聞部副部長だが、サボり気味。あの手この手で小川と斎藤達を引き離し、小川をパシろうと企むも、結局は斎藤達によって返り討ちを受け、悲惨な目に遭う。
- 藤克之(ふじ かつゆき)
中学3年生。新聞部部長。納豆嫌いな関西人(ただし関西弁でなく標準語)で、斎藤達から「納豆部長」と呼ばれている。
成田同様、性格は最悪で、成田と結託して小川と斎藤達を引き離そうと企むも失敗に終わってしまう。また、生徒会長の本性を知る数少ない人物の一人。
- 宰東レンナ(さいとう レンナ)
中学3年生。周囲からは「レンナさん」と呼ばれている。
ドラマに映画、CM等とマルチに活躍する超人気アイドルの美少女。強気な性格だが少し打たれ弱い面もある。ある騒動がきっかけで小川に励まされたことから小川の唯一の女友達となり、自分のドラマのDVDをプレゼントしたり、小川を頼っているなど彼女のことを信頼している。
サングラスに学ラン姿の厳つい親衛隊がおり、レンナに危害を及ぼす者には容赦しない。
- 神奈光央(かんな みつお)
中学3年生。ロン毛、タレ目、決めポーズ、決め台詞などが特徴的な重度のナルシスト生徒会長。斎藤達から「キモナルシスト」と呼ばれ、嫌われている(更には読者にも嫌われている)。
学校の人気者でモテモテだが、実際は他人の手柄や名誉を横取りし、嘘によって現在の地位を手に入れたが、世間体をひどく気にする性質で1票でも支持率が下がると激しく取り乱し、パニックを起こす。小川を陥れて自分の支持率を上げようと企んだが、斉藤達によって血祭りに挙げられ、誰だかわからなくなるほどに殴られた。
- 林結城(はやし ゆうき)
引っ込み思案で気弱な性格だが、根はしっかりしている。
生徒会長の言いなりで、ぞんざいな扱いを受けていたが、斎藤達に慰められて以来、ある程度しっかりした性格になった。