プロフィール
概要
「悟空」────『見えない空を悟る者』
東勝神州傲来国の花果山の頂にある巨岩から生まれた、人でも神でも妖でもない異端の存在。古来より吉凶の根源とされる金の瞳を持つ。
戦闘能力は4人の中では一番高く、如意棒(多節棍になる「如意“三節棍”」)を使う。
頭には、市販されている物とは物質からして異なり神の御手によってのみ造り出される妖力制御装置である金鈷を着けているが、悟空の精神状態が混乱や怒りの限界域に達すると増幅した妖力に耐え切れず破壊されてしまい、本来の姿である「斉天大聖」となる。
旅に出る約1年前までは髪は長かったが、運悪く悟浄の錫月杖の鎌により切断して以降短いままにしている。
見た目や性格は歳よりも幼く、単細胞で大食いな、マスコット系健康優良児。
明るく無邪気で裏表のない優しさを持ち、強者との戦いには心躍らせる。
口癖は「腹減った」で、食う・寝る・遊ぶに全力を注ぐ太平楽な性分だが、仲間へのこだわりは誰よりも強く、特に、「悟空」と言う名前以外の記憶がない状態で幽閉されていた自分を、五行山から自分を解放してくれた玄奘三蔵には特段の思い入れを持つ。
幽閉される以前の記憶は無いが、紗烙三蔵が守護する恒天城にて突如として現れた哪吒太子を見た際は、彼を引き止めようと手を伸ばすも何と呼べばいいのかわからなかったが、懐かしい感じを覚える。再び奇襲を仕掛けてきた哪吒を見た際は、「やっぱり逢ってないよな」と零す。
斉天大聖
悟空が金鈷の封印から解き放たれた、本来の姿。
神でも妖怪でも、ましてや人でもない、天に斉しい力を持つといわれる大地が生み出した伝説の生命体。大地の精霊。
その性格は普段の悟空とは違い、血を好む残忍で凶悪な殺戮者と化し、敵味方の区別なく襲い掛かる。
外見もやや変化し、髪が伸び、耳や爪は尖り、瞳孔も縦長になる。腹部には普段は無い特殊な模様が現れる。
最遊記外伝
五行山に封印される前の悟空。
大地が産み落とした異端の存在で、生まれながらに災いの象徴とされる金晴眼を持っていたため、一つ20kgもある枷を両手足に付けられた状態で天界に連れてこられた。
天界は殺生事が御法度な為処分を免れ、観世音菩薩の命により、その甥である「太陽みたい」な金の髪を持った金蝉童子の元に預けられる。
そこで、天蓬元帥や捲簾大将らとも出会い、悟空はそれぞれ「天ちゃん」「ケン兄」と呼び親交を深め、また偶然迷い込んだ宮殿の中で同い年くらいの少年ナタクと出会い、お互い初めての友人となった。
よく寝てよく遊んでよく食べる、元気でイキイキとした天真爛漫。子供らしい純粋な心と真直ぐな言葉には人を動かす力があり、周囲の大人達は魅せられてゆく。
しかし、哪吒の父・李塔天がその地位の維持の為に、哪吒を使って自身を殺そうと目論んでいることを知り、それに対する疑心から、天帝と謁見中だった哪吒に真偽を問い質す。
しかし、その最中哪吒と共にいた李塔天が哪吒に「(悟空を)殺せ」と命令。その様から、哪吒を追い込む李塔天を殴りつけるが、李塔天を「主君」として絶対の忠誠を誓う哪吒によって制止され、剣を向けられる。
彼との戦闘は、捲簾と天蓬の乱入、また今までなかった「悟空」と言う名を聞き、李塔天への忠誠心と悟空への友情に揺らいだ哪吒が、自分の首に剣を向け、自害した事により回避。意識を失う寸前に、数日前に交わした「約束」の夢を見た哪吒の話を聞き、涙を流す。
しかし、意識を失った哪吒をまた道具として利用しようとする李塔天に怒りを向け、襲いかかるが、周りに阻まれる。その最中、妖力が高まった事により妖力制御装置であった金鈷が破壊。「斉天大聖」として覚醒し、観世音菩薩が制止するまで天界人達を虐殺していった。
その一件から、天界は悟空と、彼を匿う金蝉、天蓬、捲簾を無謀人として追放。
四人は「下界の桜の樹の下」で会う事を約束し、下界へ向かう。
その途中、“ナタク”達の囮となった捲簾と、天界軍の囮となった天蓬とは別行動を取り、金蝉と共に時空ゲートへ辿り着くが、パスワードが書き換えられていた為にゲートを開く事が出来ず、パスワードを書き換えた張本人である李塔天と、その部下により金蝉を人質に取られる。さらにその最中、捲簾と天蓬が戦死した事を知る。
その直後、地下から抜け出し、天界軍に殺害された“ナタク”の最後の一体の亡骸が時空ゲートのある部屋を破壊した事により、形勢逆転。金蝉が李塔天に無理矢理パスワードを入力させ、ゲートを開かせる。
しかし、ゲートへ向かう途中、李塔天によりゲートを閉じられ、悟空はゲートを潜り抜けられたが、金蝉はゲートに挟まれ、身動きの出来ない状態となる。
金蝉は「次は自分が手を差し伸ばす」事を約束、悟空を「太陽みたいだ」と称した後、圧死し、時空の歪みによりその遺体は灰となった。
そして、天界から見て数日後、金蝉と死別した場所に蹲っている中、天界上層部の命により現れた観世音菩薩に襲いかかるが、悟空の怒りを受け止めた観世音菩薩に、金蝉、天蓬、捲簾の代わりに言われた「出逢えて良かった」と言う言葉を聞き、涙を流す。
その後、観世音菩薩に金鈷をはめられ、命令により天界での記憶を消された後、五行山に五百年間幽閉される。
しかし、金蝉に名付けられた「悟空」と言う名は、観世音菩薩の命令違反により消されなかった。
備考
登録としては本タグより『悟空』と『孫悟空』の方が多いため、検索する際は『最遊記 悟空』で検索する方が多く、検出される。