概要
セ・リーグ優勝の読売ジャイアンツとパ・リーグ優勝の福岡ソフトバンクホークスが前年に続き、2年連続(南海時代から数えると通算12回目)の顔合わせとなった。
2年連続の対戦カードとなったのは2006年・2007年の中日-日本ハム以来13年ぶりとなり、両リーグ優勝チームでは1992年・1993年のヤクルト-西武以来となる。
この年は新型コロナウイルス(COVID-19)の影響によりレギュラーシーズンの開幕が3か月遅れ、それに伴い日本シリーズも11月21日からの開催となり、歴代で最も遅い日本シリーズ開幕となった。
クライマックスシリーズはセ・リーグは全面中止となり、パ・リーグは2位以上(第1ラウンドは行わない。また、例年の4本先取から3本先取)へと短縮された。
また、巨人の本拠地である東京ドームが都市対抗野球(社会人野球)と重なったため使用できず、巨人主催の試合は京セラドーム大阪で開催されることとなった。
本拠地球場以外での主催試合開催は、1980年の近鉄が大阪球場(当時は南海ホークスの本拠地)を使用していたこと以来40年ぶりのことである。
例年セ・リーグの本拠地ではDHは使えないが、今回は全試合でDHが導入される。
出場選手
試合結果
☆は勝利投手、★は敗戦投手を示す。
第1戦 11月21日 京セラドーム大阪
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 5 |
巨人 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
- 【投手】
巨人:菅野★-戸郷-高橋-ビエイラ
ソフトバンク:千賀☆-モイネロ-森
- 【本塁打】
ソフトバンク:栗原1号2ラン(2回)
巨人:なし
戦評
巨人は菅野、ソフトバンクは千賀と、この年の最多勝投手が先発。
ソフトバンクは2回に栗原が先制2ランを放ち、6回には再び栗原が2点タイムリーで4打点を挙げる。
8回には周東が四球で出塁すると見事に盗塁を決め、続く中村晃がタイムリーを放ち試合を優位に運んだ。
巨人は8回までに僅か2安打に抑えられ、9回に守護神の森を攻め立て1死満塁としウィーラーが犠牲フライを打ち1点を返したが、反撃もここまで。完封を逃れるのがやっとだった。
第2戦 11月22日 京セラドーム大阪
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 3 | 1 | 2 | 0 | 1 | 0 | 4 | 0 | 1 | 13 |
巨人 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
- 【投手】
巨人:今村★-戸郷-田口-鍵谷-大江-高梨-大竹
ソフトバンク:石川☆-嘉弥真-高橋礼-岩嵜-杉山-椎野
- 【本塁打】
ソフトバンク:甲斐1号2ソロ(2回)、グラシアル1号2ラン(3回)、デスパイネ1号満塁(7回)
巨人:ウィーラー1号2ラン(5回)
戦評
巨人は今村、ソフトバンクは石川が先発。
ソフトバンクは初回に柳田のタイムリーで先制すると、続くグラシアルの打球が二塁手の吉川の悪送球を誘い、守備のミスに付け込むなど3点を先制。2回には甲斐がソロホームランを放ち今村をKOした。
以後もソフトバンクは攻撃の手を緩めず、3回にはグラシアルの2ラン、5回にはデスパイネが犠牲フライを放ち7-0と差を広げた。
一方の巨人は石川の前に2回は僅か6球で、4回は僅か9球で三者凡退にされるなど中軸が封じられた。
しかし5回にウィーラーが反撃の2ランを放ち、6回に球数が増えてきた石川を攻め立て満塁としたが、後を受けた嘉弥真と高橋礼の前に無失点に抑えられた。
そして7回から登板した鍵谷は柳田の打席でボークを取られ、栗原には11球粘られた末に内野安打で満塁とされ、デスパイネにとどめの満塁ホームランを打たれた。
結果的に満塁の場面でチャンスを生かせたかがそのまま勝敗を分けることとなった。
ソフトバンクはこの勝利で2018年第3戦から続く日本シリーズでの連勝を10に伸ばした。
表彰選手
MVP:
敢闘賞:
優秀選手賞
関連タグ
2019年の日本シリーズ(前回)