概要
最終話における、現代へと時代を移したエピソードで登場した植物学者。28歳。
見目麗しい顔立ちをしているが、男性である。また「クビになりそう」「山奥に独りで暮らしたい…」と悩む辺り、気が弱くネガティブな性格をしているようである。
物語の中で非常に重要なファクターであった『青い彼岸花』の研究を行い、「年に2~3日、日中だけ花を咲かせる」という事実を明らかにしたため、青葉は一躍有名人となりニュースで紹介されていた。そのニュース映像では彼が主導して採取したと思われるビンの中に入っている彼岸花の葉や、実験に使う大量の試験管が映っていることから彼は実験を行って上記の性質を見つけたと推測される。
だがうっかりミスで花を全て枯らすというとんでもないドジを彼はやらかしてしまう(単行本ではこれにより絶滅したことが明かされた)。
お陰で一転して全国の研究者から非難を浴び、記者会見を行う羽目になってしまった。上記のネガティブ発言はそこから来ている。
結局、危惧した通りこの失態により解雇されて無職になってしまい、公園で泣いていた所、同じく(叱られて)泣いていた竈門炭彦と仲良くなり、バドミントンを楽しんだとの事。
血縁関係
また、名前の「青」はアオイから取られたものではないかと推察されている(なお、「葉」は伊之助の母である琴葉から取られたのではないかと考えられている)。加えて、最終話の描写を見る限り嘴平家と竈門家および我妻家はいつの間にか疎遠になったようで、我妻善照や燈子は、ニュース画像で見るまで青葉の存在を知らなかった。親戚となった我妻家と竈門家とは違い、嘴平家とは一滴も血が交わっていないことや、数多くの震災や二度の世界大戦を挟んでいることから疎遠になるのも致し方ないのかもしれない。
余談
うっかりミス
とは言っても、1000年かけて尚発見さえ出来なかった無惨よりは、存在を突き止めただけ凄いかもしれない。
しかし「日中しか咲かない」というのが真実ならば、太陽の出ている間は動けない鬼には絶対に発見出来ないという、なんとも皮肉な話である。
ギャグ的な描写で流されているものの、無惨を鬼へと変えた薬の元とされる青い彼岸花が全て枯れて絶滅したという事は、この世界に鬼は二度と誕生しないということを示している。
もし、この花の研究が問題なく進められていた場合、人類が「人間の鬼化」に辿り着いてしまう恐れがあり、そう考えると青葉のうっかりミスは結果的に人々を救ったとも言えるが……。
とはいえ、既に青い彼岸花のサンプルは採取され、それらを使った実験も行われていることが本編で示唆されていることから、たとえ青い彼岸花そのものが無くなったとしても、いつか植物の一部分や実験で得られた研究データを元に、現代に新たな鬼が生み出されるというリスクが完全に無くなったとは言い切れないかもしれない。
性格
最終話の登場人物は概ねご先祖様や前世? に準じた性格をしているが、彼は例外的に伊之助とは真逆の気弱でおとなしい性格をしており、アオイと比べてもだいぶ印象が異なる。
大失敗で研究所をクビになるタイミングなので、普段よりもずっとネガティブになっているのかもしれないが、伊之助の性格は育った環境により形成されたところが大きいため、もしかしたら伊之助もまともな環境で育っていればこんな性格だったのかもしれない。
また、伊之助は一見強気に見えて脱皮した父蜘蛛に敵わないと察したり、蝶屋敷での療養での描写を見る限り、心が折れると脆い側面を見せている。
関連タグ
ブランドン・ベイリー:同じく「人間が怪物になる性質を持つ花」を研究していた現代の学者。こちらも自身のミスで花を全て枯らしてしまいそうになったが、周囲が対処したたために全滅は免れ、世界規模で鬼が蔓延する惨劇へと繋がってしまった。