私(一人称)
公の場で最も利用されると思われる一人称。
私的な場であっても女性がよく用いる。
元々この漢字の読みは「わたくし」であり「わたし」という読み方はなかった。
その為、私=わたしという表記は厳密には誤りであったのだが
2011年に常用漢字表が改定された際に私=わたしも認められるようになった。
日本においては丁寧とされる一人称であることから
ビジネスの場などではデフォルトの一人称である。
ビジネス慣れしてしまうと男性であっても日常会話でも私とつい言っちゃう人も少なくない。
一方女性の一人称としては「あたし」や「うち」などと比べると丁寧な印象を与える。
その為、創作では女性がこの一人称を使う場合は丁寧なキャラクターという設定が多い。
一方、男性がこの一人称を使う場合は紳士的もしくはお固いイメージが出る場合も多い。
ちなみに、ネット上の書き込みではあまり用いられない一人称であるため、逆に目立つことになることも。
「私」「わたし」の表記について
話し言葉では当然ながら区別は無い。しかし、漢字表記のほうが若干大人の印象を与えるためか、台詞を表記する上で書き分けられることがある。例えば『魔法少女まどか☆マギカ』において、巴マミ、暁美ほむらの一人称は「私」、鹿目まどかの一人称は「わたし」(例:「わたしの、最高の友達」)と、脚本のなかで明確に表記が異なっている。女児の発言を表記する場合にも「わたし」と平仮名書きにすることが多い。
私(キャラクター)
おもに、登場人物の名前などの設定が省かれた作品の主人公の呼称に用いられる。
物語を主観的に捉えるための人物として描かれている事が多く、作品の語り部を兼任している場合もある。
年齢・性別も様々。