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タイムギャル

たいむぎゃる

1985年にタイトーからリリースされた業務用のアクションゲーム『タイムギャル』及びそのイラストにつけられるタグ。

概要

レーザーディスクによる動画再生を売りにしたゲームで忍者ハヤテ宇宙戦艦ヤマトに続くタイトーのレーザーディスクアニメーションゲーム第3弾。

時空保安警察のエース、タイムギャルことレイカを操作し、行く先々の時代で見舞われる様々なアクシデントを回避しながらタイムマシンを強奪した悪党ルーダを追跡する。

上記の宇宙戦艦ヤマトに加えてドラゴンズレアの流れを汲むスペースエースに影響を受け製作されたとされている(近未来SFな世界観やミスをした時に敵の黒幕が笑う演出、宇宙用小型戦闘機での戦闘描写などにその影響が見て取れる。なお、本作の小型戦闘機での戦闘シーンはヤマトからの一部流用である)。

アニメーション製作は前二作と同様に東映動画で、作画監督も忍者ハヤテと同じく我妻宏氏であり作画は良好。

ゲームの基本事項はアニメーションで自動的に進行する映像の随所で現れるボタン・4方向レバー入力によるアクシデント回避のタイミング合わせと、タイムストップ時のコマンド選択が全て。

操作失敗時に見ることができる多彩でコミカルなアニメーションも人気となり、「わざとミスをして楽しむ」という珍現象を生んだ作品。特に、失敗時にお尻を噛み付かれてパンツが破れてしまうシーンが当時話題に(制作者曰く「そこが本作最大の見せ場」らしい)。

人気作品故か移植も多く、メガCD版では主人公レイカを演じた山本百合子氏が歌うオリジナル主題歌『時空をこえて』まで作られている。

また、PCエンジンパズニックで全クリア後、本作の主人公・レイカのグラフィックが表示されたり、アーケードゲームトップランディングにおいても、レイカの等身大ポップが設置されたり、極めつけは、コンパニオンにレイカの衣装を着せてキャンペーンを行ったりと、一時期タイトーのマスコットキャラになっていた時代もあった。

また、タイトーが販売元となったアルファシステムのアーケードシューティングゲーム「式神の城」シリーズの第3作「式神の城Ⅲ」に、レイカをモチーフにしたキャラクター『霧島零香(声:豊口めぐみ)』が自機として登場する。

さらにPS3ダウンロード専用ソフトのエレベーターアクションデラックスにも無料DLCにて彼女を使う事が可能になった。(今作は様々なギミックと敵が多く一筋縄では突破出来ない)

登場人物

メインキャラ

主人公。18歳。

詳しくはレイカの項目を参照。

  • ルーダ

本作の黒幕。40歳。

強奪したタイムマシンを使ってあらゆる時代へ行きレイカを陥れる為の罠を張っている。

プレイヤーがミスをした際には毎回の様に彼の高笑いが挿入される。

最期は爆発オチ

各時代の敵達

  • ドジラ

紀元前70000000年に登場。名前から分かるように元ネタはあの某巨大怪獣で鳴き声も同じ。

口から光線を吐いたりと怪獣そのものだったが最後は溶岩の中に沈んでいった。

  • モサ、ジャンボー、ジャングルキラー、ガメキング

紀元前65000000年に登場。恐竜。

  • アダロ、ムージ、インダ

紀元前30000年に登場。アース族という原始人。人類の祖先である為、彼等を攻撃するとレイカの存在が消えてしまう。

  • ビッグウイング

紀元前30000年に登場。プテラノドンに似た翼竜。

アース族から逃げるレイカを補食しようとしたがレイカに銃撃された。

紀元前16000年に登場。

本作の敵では一番出番が短く、登場後間もなく氷山が崩れ水没してしまった。

  • スパルタカス

紀元前44年に登場。闘技場で待ち構えていた戦士。途中で現れた黒豹に乗ってレイカを襲う。レイカのタイプらしく彼に年齢を聞いていたが、最後にレイカには「死ねぇ!」と言われながら銃撃されていた(彼はそれに恐れて黒豹と共に撤退していった)。

  • ウッホ

西暦500年に登場。鉱山を仕切っていたと思われる鞭使いの男。レイカからは『デブ男』と罵られていた。

「お゛か゛え゛り゛ぃ゛~」

  • ディソウル

西暦666年に登場。死霊。鎌でレイカを切り刻もうとする。途中で頭部を破壊されるがそれでもなおレイカに襲いかかった。

  • サウサン・キッド

西暦1588年に登場。海賊船の船長。レイカとの戦闘中に敵船の攻撃を受け消息不明に。レイカ曰く『おじんは嫌い』らしくタイプではない模様。

  • カンキリーネ、マッグ、グーズ

西暦2001年に登場。どう見ても稼働開始当時に放送されていた同じ東映動画製作の世紀末アニメにいそうな風貌で、『暴走族シャドウ』のメンバーで全員ホバー式オートバイに乗っている。

最後は停車中のタンクローリーに激突し爆発。

  • 悪党機神ザイオ

西暦3001年に登場。オーラバトラーヘビーメタルを足して割ったような外見の巨大ロボット。

有人式か無人式かは不明。

レイカに腕や頭部を破壊されながらも執着に追い回すが最後は壁に激突し爆発。

  • ブラーンチャー

西暦3999年に登場。攻撃すると分裂するエイリアン

正当方では倒せないのでレイカは宇宙空間へ放流する形で追い払った。

  • ベンケル

西暦4001年に登場。サイに似た巨大生物。

登場後すぐにレイカに銃撃され爆発。

  • XR-128

西暦4001年に登場。ルーダの本拠地に配備された警護ロボット。

デザインは劣化版サムスのようなもの。

その他

  • ハヤテ

タイトーLDゲームシリーズの前々作『忍者ハヤテ』の主人公。

最終面をクリアしてレイカが表彰されているシーンにてレイカを囲う民衆をよく見ると彼が混ざっている。

所謂カメオ出演。

余談

  • 敵キャラクターの声優はキャスト欄に無い為不明とされているが、ルーダを始めとした人間の男性キャラクター及び悪霊ディソウルに関しては笑い方やイントネーションから戸谷公次氏では?という意見が一部にはある(稼働開始時期的にも戸谷氏が最も活躍していた時期と被っており、製作が東映アニメーションである為に東映と繋がりが深い青二プロダクションが関与している可能性が高い)。
  • 同社制作のシューティングゲーム「奇々怪界」でも豊富なやられパターンが話題となったが、製作者の語るところによれば、「タイムギャル」がやられパターンの多彩さでプレイヤーを惹き付けインカムを伸ばしたその実績にあやかってのことだったという。先述の様にわざとミスして楽しむ人が多かったというのも驚きではあるが、このように後続の作品にあやかりたいと思わせるほどにインカム面での大きな影響に発展していたとは、なおのこと驚きである。

関連動画

【タイムギャル失敗集】

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