概要
1983年にアメリカのシネマトロニクス社が開発し、アーケードにて稼働開始。
LDゲームの先駆け的存在であり、元ディズニー所属のアニメーター「ドン・ブルース」監督による滑らかなアニメーションは高く評価されているが、激ムズゲームとしても有名。
ゲーム自体は高難易度ながら高クオリティのアニメーションなどがウケて人気作品となり、翌年の1984年には製作スタッフはほぼそのままで宇宙を舞台とした『スペースエース』が、1991年にはアーケード版ドラゴンズレアの純粋な続編として『ドラゴンズレア2』がそれぞれアーケードで稼働開始し、どちらも各機種に移植されている。
本作は多くのハードに移植されたが、ファミコンやスーパーファミコン、ゲームボーイなどの初期のゲーム機に移植されたものはハードの制約から純粋なアクションゲームになっている。
その後登場したメガCDや3DOなど、CD-ROMを採用したゲーム機ではアーケード版に忠実な移植が行われている。
※例外として、2000年にCAPCOM USAから発売されたGBC版(日本未発売)は無茶移植とも言うべき技術でAC版の移植を実現している。
後年ではHDリマスター化されDVDやブルーレイ版も発売され、2020年にドラゴンズレア2とスペースエースとセットになった『ドラゴンズレア トリロジー』がNintendo SwitchとPS4にて発売された。
Netflixで実写映像化が決定した。
ストーリー
主人公の「ダーク」が、邪悪な魔法使い「モードロック」によってさらわれた王女「ダフネ」を救い出す物語。
主なキャラクター
- ダーク
本作の主人公。西洋の騎士風の服装をしている。
他のキャラクターは台詞があるのに対し、彼はゲーム中では基本的に叫び声などしか出さない。
続編ではダフネと結ばれ子宝に恵まれている。
- ダフネ姫
本作のヒロイン。モードロックに拐われたしまった彼女を救うのが本作の目的。
続編ではダークと結ばれた事が明かされ、彼女似の子供も登場する。
- モードロック
本作の黒幕で魔法使い。
直接登場するのは続編からである。
NES・ファミコン版の問題点
ハードの制約からアクションゲームとして提供されたNES・ファミコン版は様々な問題点を抱えており、クソゲーとして名を馳せることとなった。問題点は下記の通り。
- 主人公のダークが「ゲーム史上最弱主人公」と言われる、とてつもなく貧弱(何の変哲もない扉に当たって死んだり、敵の石に当たっただけで白骨と化して死ぬ)。自機のグラフィックが大きいので、あたり判定も物凄く広い。
- ダークの動きが遅い(NES版はファミコン版より更に遅い)。
- ダークの武器は投げナイフ(無限に投げられる)だが、射程距離が短いうえ、ヘロヘロの軌道を描くため遠い所にいる相手に当てづらい。
- HPがあるが、ほとんどは即死要素なのであまり意味はない。更に、HPは制限時間も兼ねている。
- 操作性が非常に悪い(ジャンプが斜め↑。十字ボタンでこれは……)
- こんなゲームにもかかわらずコンティニューは無い。裏技を使えば残機30機で始められるが、ステージの構造を熟練しておかないと、結局意味はない。
- ある事をすると、ラスボスが消える。
- エレベーターで降りる階を間違えると詰む。
余談
- ファミコン末期に発売された為か、グラフィック、BGMはクオリティが高い。
- 王女ダフネの服が無駄にセクシー。
- NES版はファミコン版よりも極端に難易度が高い。
- ↑のPAL型は、操作性が良く、追加要素もある。もちろん難易度調整もされている。
- もちろんゲームボーイ版、スーパーファミコン版も激ムズである。
関連タグ
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