ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

ゼクス・ヴュルフェルの編集履歴

2021-02-13 22:04:06 バージョン

ゼクス・ヴュルフェル

ぜくすゔゅるふぇる

ゼクス・ヴュルフェルとは、小説「InfiniteDendrogram」に登場する人物である。

※この記事にはWeb版のネタバレを多く含みます。閲覧にはご注意ください。






















「この私が【犯罪王】のゼクス・ヴュルフェルです。はじめまして。ガーベラさん……でよろしかったですよね?」



 人

( ゜ ゜)

プロフィール

本名■■■■
年齢20代
メインジョブ【犯罪王】(系統なし超級職)
エンブリオ【■■■■ ■■】

概要

InfiniteDendrogramに登場するマスターの一人。<超級>。

<超級>が複数人所属する世界最強の犯罪者クラン〈IF(イリーガル・フロンティア)〉オーナーである。


嘗て様々な犯罪を行い【アルター王国最強のPK】としてマスター、ティアン問わず恐れられていたが、

第一次騎鋼戦争でとある人物によってPKされ現在は“監獄”に収容されている。


初登場は「Episode Superior Ⅱ I am Unknown」で、とある事件にて探偵のルーキーによって監獄送りにされた犯人が彼の喫茶店を訪れる場面で登場した。


人物

アバターは暗色の目と髪に、黒縁のメガネをかけた青年。

作中では喫茶店の制服のエプロンをつけており、

世間一般の犯罪クランのオーナーに抱く印象とは異なる冴えない青年然とした姿をしている。


その違和感は見た目だけでなく、誰に対しても敬語を崩さず、物腰も柔らかい。

監獄で定期的に開かれる品行方正イベントにも積極的に参加しており、作中では読書イベントでナイチンゲールの本を読んでいた。

クランの新入りが大騒ぎしながら店内に押し入ってきても、丁寧な対応をした後修行をつけている。

監獄では「ダイス」という名の喫茶店を経営しており、監獄で唯一美味しいコーヒーが飲める店としてそれなりに繁盛している。

ちなみにこの店で使われているグラスは、ゼクスが【硝子職人】のジョブで手作りしたものである。


自身を監獄送りにしたある人物のことは恨んでいると思いきや、敵意ではなく親近感をもっているかのような口ぶりで話している。


そんな監獄生活を満喫している模範囚であるが、それでありながら脱獄を企てているらしく、同じ目的を持つガーベラに協力を要請している。


また話の中で「この私」という前置きを多様し、修行では痛覚オンで首を刎ねられ心臓を突かれても顔色一つ変えないなど、異様な面も見せている。


罪状

様々な事件や罪を犯しているが、有名なものを挙げるだけでも

  • 禁足地である<天蓋山>侵入
  • 王国の第三王女テレジアを誘拐した〈第三王女誘拐事件〉
  • 有力貴族であったフリーベルを惨殺した〈フリーベル伯爵邸惨殺事件〉
  • 王国が抱えていた特殊超級職【聖女(セイント)】を奪った〈聖女剥奪事件〉

と、多岐に渡る事件を起こしている。


なおアルター王国のみならず〈InfiniteDendrogram〉内の全ての国で犯罪行為を行なっており、指名手配としては最上位の全国家による国際指名手配を受けている。


能力

詳細は不明だがを落とされようが心臓を貫かれようが死なず、またそれらを容易にくっつけることが出来る異様な能力をもっている。


さらに腕をに変えたり、美しい女性になったりと、変幻自在な変身能力を見せている。


ガーベラからは「エンブリオのモチーフはデュラハンなの?」と聞かれたが、ゼクスは首を振って否定した。


関連タグ


InfiniteDendrogram マスター(デンドロ)

犯罪者


誤記 表記揺れ

ゼクス・ヴェルフェル














以下、小説版やウェブ版のネタバレ注意



















「いえ、【犯罪王】になったのはあくまで結果です。この私が犯罪を続けていたら、アナウンスで転職クエストの開放を知らされただけですからね」

「ええ。偶然です」


「ログインして最初に会った彼に聞いたのです。『私は何をすればいいのでしょう』、と」

「恥ずかしながら、私は向こうで何もすることがなかったがために、このゲームを始めました。しかしそんな私ですから、こちらでも特に何をしたいということもありません。ですので、指針が欲しかったのです」


「私の問いかけに、彼はこう言いました。『英雄になるのも魔王になるのも、王になるのも奴隷になるのも、善人になるのも悪人になるのも、何かするのも何もしないのも、全ては君の自由だ』、と」


「だから、この私は【犯罪王】ゼクス・ヴュルフェルなのです」


「難しい話ではないのです。彼に『英雄』、『魔王』、『王』、『奴隷』、『善人』、『悪人』と六つの例を挙げられましたので」

「サイコロの一から六を割り振って、出た目で決めました」

「ちょうどあの部屋にサイコロやチェスといったものが雑然と置いてありましたからね。サイコロをお借りして振ってみたら、六が出たので『悪人』になることにしました」



















犯罪王

「だから私は、サイコロの6(ゼクス・ヴュルフェル)なのです」




真相

その実情は究極のロールプレイヤー

ゲーム内で犯罪を犯すのはただ単に自身が選択した「悪人という生き方」に忠実に動いているだけであり、自身の犯罪行為からくる利益には関心がない。


逆に言えばそれが「罪」であるのならいかなる行為でも行うということであり、彼にとって作中で起こした事件は、全て「それが犯罪だから」行ったに過ぎない。


きっと出た目が五だったら人を助けて回る『善人』になっていたし、四だったら『奴隷』になっていただろう。

それがどのような役割であろうと、それに合わせて自分の在り方を変える。

<IF>のオーナーに担がれたのもこの性質故で、オーナー(犯罪の王)を誰よりも相応しくこなすだろうと見込まれたためである。


器に満ちるコーヒーのようにどこまでも流動的な、あまりにも空恐ろしい人間。それがゼクス・ヴュルフェルというマスターである。


戦闘力


ジョブ

【犯罪王(キング・オブ・クライム)】

系統なし超級職。ゼクス・ヴェルフェルのメインジョブ。


特徴は唯一のスキルであり奥義でもある《犯罪史(ワールド・レコード)》。

これは戦闘などとは別に「犯罪行為でも経験値を得られる」という経験値ブーストを得る効果であり、 このジョブについた者は普通の超級職よりも高いレベルを得ることができる。


...と聞くと強いジョブに思えるが、このジョブのステータスの伸びは戦闘型の超級職に劣り、さらに前述のようにそれ以外一切のスキルがないため、レベルをいくら上げても普通の超級職より強くなれないという詐欺のようジョブである。


そもそも《犯罪王》というジョブ名から分かるようにゼクスに限らずこのジョブに就いた者は大悪人であり、この特性から大抵は戦鬪系超級職にすぐさま討伐されるため、今まで【犯罪王】についた者で長生きできた人はいない。


しかし、ゼクスの場合は事情が異なる。


エンブリオにより素のステータスがほぼ意味を為さずレベルが強さに直結するため、欠点が欠点として機能していない。


さらにほぼ不死身のゼクスを討伐することは困難な上、犯罪自体を行動原理とするゼクスには経験値が山ほど入ってくる。

結果レベルが歴代のどの犯罪王よりも高い2000以上と、マスターでは並ぶ者がない域に到達している。


エンブリオ

エンブリオ名【始源万変 ヌン】
TYPEボディ
能力特性全身スライム置換&変形
到達形態

ゼクスが持つ超級エンブリオ。

エンブリオのカテゴリーの中でも最も希少な、TYPE:ボディのエンブリオ。


いわゆるスライムであり、首を切られようが心臓を貫かれようがピンピンしていたのはコレのお陰。

また、姿を自由自在に変化させる優れた変身能力を持っており、男性でも女性でも、武器にも自然にも変化可能。人間への変身は、DNAレベルで一致するほどに正確である。


凄まじい自由度と万能性を持つエンブリオだが、その破格の能力の代償として全ステータス半減のマイナス補正を被っている。

また、分裂しようがドロドロの液体となろうが平気なスライムの身体は、常人ならまず発狂する。


自分自身をそっくり別の物に変えてしまっても何の問題もない、ゼクスほどの狂人だからこそもちえたエンブリオである。


保有スキル

ジョブ

  • 《犯罪史(ワールド・レコード)》:パッシブスキル

【犯罪王】の唯一のスキルにして奥義。

上記のように犯罪によって経験値がもらえる特殊なスキル。

《犯罪》の定義などと言った細かい仕様は明らかになっていないが、ゼクスによれば『この世界の住人が重大な罪と考えている』犯罪であればあるほど経験値効率がいいらしい。


エンブリオ

  • 《シェイプシフト》:アクティブスキル

ヌンの固有スキル。

変形(シェイプシフト)の名前の通り、外見を自由自在に変化させ、模倣した相手のステータスやスキルをも獲得するスキル。

武器防具の装備スキルまではコピーすることは出来ないが、それが〈エンブリオ〉であれば装備スキルさえ獲得できる。


ここだけなら強力なスキルだが、欠点が二つ存在する。

一つ目は「対象とのレベル差が変形の精度に関わる」こと。

同レベルなら五分のコピーに留まり、対象と全く同じ能力を獲得するには相手の二倍のレベルが必要になる。因みにこれはエンブリオにも適応されており、第七形態のゼクスでも相手のエンブリオを完全にコピー出来るのは第三形態までとなる。


二つ目は「能力の詳細を把握していないと変形できてもスキルが使用できないこと」。

そのためゼクスはコピーしたい相手と接触するか戦闘するなどして、スキル情報を丸裸にしないといけない。


  • 《液状生命体》:パッシブスキル

再生に優れ、また物理攻撃を殆ど無効化するスライム体の根幹をなすスキル。また普通にHPを削り切って倒す事はゼクス相手には通じず、全身を余さず消滅させるでもしない限り彼を倒すことはできない。


  • 《スプリット・スピリット》:アクティブスキル

超級進化にて手に入れたスキル。スライムの特性の一つである分裂をそのまま発展させたスキル。

効果はスキル使用前の状態を維持したまま六体に分裂するというシンプルなもの。六体それぞれが別の対象に変形する事は出来ず、HPは元の残量を六分割。

加えてデメリットとしてスキル終了時に最大HPが削れてしまう。スキル使用後に分身は残らず最大HPは六分の一で固定され、それはデスペナルティから回復するまで戻ることはない。


  • 《我は万姿に値する(ヌン)》

「……ま、そういうタイプだろうな。テメエの必殺スキルは」


ヌンの必殺スキル。コピーのストックから一つ指定し、三十分間だけその力の全てを使用できる破格のスキル。《シェイプシフト》のような制限もなく、〈超級エンブリオ〉であろうとスキルの行使に何らかのコストや特殊アイテムが必要であろうと、使えるようになる破格のスキル。


だが、一度の使用毎に500のレベルを失う。

超級職ではない者からすればそれは「己の全てを捧げよ」いうのに近く、例え超級職であっても使用を躊躇う程の、そして膨大なレベルを持つゼクス(最大時は恐らく3000オーバー)からしてみても軽々とは使用出来ない。しかもゼクスの場合使いすぎると「コピー元の二倍のレベルが必要になる」《シェイプシフト》を十全に扱えなくなる可能性もあるまさに諸刃の剣を体現したスキル。



関連人物


シュウ・スターリング

幾度となく相まみえた宿敵にして腐れ縁。

特異な出自を持つゼクスにとって彼の存在は正反対かつ鏡写し。

誰にも左右されず自分を貫き通す生き方をするシュウの存在は、

自身の生き方を模索するゼクスにとっては非常に重要な存在。


レイ・スターリング

宿敵シュウの弟。

ゼクスは当初そこまで関心をもっていなかったが、ある一件でレイを間近で観察した際にはシュウ同様強い意志を持った彼にも興味を持ち始める様になる。


関連タグ

InfiniteDendrogram  犯罪者  サイコパス  葛餅 スライム


ヤンホモ:作中におけるシュウへの思いからこう呼ばれることも多い。




















彼のリアル

彼のリアルはとある名家の嫡男……が病や怪我を患った時の臓器移植用に作られた所謂クローン人間である。

InfiniteDendrogramのもう一つの舞台である地球ではすでにクローン技術が確立されており、技術的難点であったクローン体の寿命や身体能力を完全にクリアし、この世界の地球人類はクローン技術を手に入れていた。


しかし、それは決して公に使われることのない技術だ。

理由は、『倫理』である。

ヒトのクローン。それは技術的に可能であっても、倫理的に不可能とされた。


だが、そうした倫理感の薄い国や、倫理感を持つ人々の目から隠れた世界では、ヒトクローンが生成されることもあると……まことしやかに囁かれていた。それらは権力者や富豪が内臓疾患や重傷を負った際に、健康な臓器に取り換えるための……部品置き場としてのクローン。


生贄、である。


倫理観を持つ先進国ではフィクションの存在のように語られもするが……実在する。


ゼクスのリアルこそが、その一例だった。


上記のように本来ならオリジナルが大怪我や病魔を患った際すぐに終わる命であるゼクスだったが、彼が臓器提供するまでもなく、オリジナルの嫡男は事故か何かによって臓器提供を受ける間もなく即死。

ゼクスは嫡男と同一のクローンであった事から、嫡男の代わりとして生きている。


この事をシュウに告白したのち、ゼクスとシュウは本気の勝負を行い。結果ゼクスが敗れ監獄に叩き込まれる形となった。


これにて最悪最恐の【犯罪王】はその罪状もあってかInfiniteDendrogramのサービスが続く限り表舞台に現れる事は無い筈だったが…………………

























ここから先はweb版のネタバレになります









脱獄

監獄内での喫茶店の運営や読書感想文を書いてりして囚人ライフを満喫していたゼクスだったが、「犯罪者は脱獄するものでしょう?」といってガーベラ、そして監獄内で協力関係を結んだ【疫病王】と共に管理AIの障壁すら突破して、記念すべき監獄最初の脱獄犯となった。

カテゴリー

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました