概要
声:高島雅羅
毛利小五郎の別居中の妻で、毛利蘭の母親。「妃法律事務所」を経営している弁護士。法廷での無敗記録を更新中の敏腕弁護士で、「法曹界の女王(クイーン)」という異名を取る。
誕生日は10月10日。年齢は38歳。帝丹高校出身。愛車は、ミニクーパー。
高校1年生の時には、東都大学(現実の東京大学にあたる)の入学試験を満点で通過してハーバード大学への留学を薦められるなど、極めて頭脳明晰である。また、推理力も優れており、コナンのアドバイスで事件を解決することもある。運動神経もそこそこあり、小五郎からは一本背負いを教わっている。
小五郎とは幼馴染で、大学生の時に結婚し家庭を築くが、7年後に別居する。別居以前は、小五郎が出かけるときはネクタイを直してあげるほど夫婦仲は円満だったようである。現在は旧姓の「妃」を名乗っているが、小五郎とはあくまでも別居中の関係であり離婚したわけではないので、戸籍名は「毛利 英理」である。
小五郎とはたまにお互い会っても悪口を言い合い、基本的に意地を張っているが、小五郎のことを内心想っており、小五郎から助けを求められたりすると仕事があってもなんとか助けようとすることがある。結婚指輪は付けていることについて、本人は「うっとうしい男を近づけないための虫よけ」と言っている。また、OVAでは彼の身体を気遣う行動も見られたり、結婚記念日にはネクタイを贈ろうとしたり(未遂に終わったが)、最近では初デートの衣装を着て小五郎に会いにいこうとしたりしている。
小五郎が殺人容疑者にされ小五郎が犯人だという結論が出た際は、普段の姿からは考えられないくらいに取り乱したこともあった。また劇場版『瞳の中の暗殺者』において一人娘の蘭の記憶が喪失した際も小五郎と共に蘭のケアを懸命に行うなど家族を大事にしている部分も多く見られる。
蘭に、「幼馴染と探偵には、気をつけなさい。」と言っている。江戸川コナン(工藤新一)にとっては、幼少の頃に蘭と共に厳しく叱られた記憶も相まって苦手な存在であり、そのためか、初登場の際、コナンは英理の顔を完全に忘れていた。一方で英理は、コナンの正体が新一であることこそ知らないものの、コナンとしての初対面時から普通の子供でないことは見抜いていて、推理力と知識量を高く評価し、事件に遭遇した際もコナンと一緒に事件を推理したり情報を提供したりもする。考えをまとめる時は音楽を聴く癖がある。
編み物が得意であるが、料理は極めて下手。原作では小五郎が「特徴的な味」、「一風変わった味」と言った曖昧な表現をしている。
アニメ劇場版「14番目の標的」においては、怪我の痛みを堪えて心をこめて作った料理を小五郎に食べさせたところ、あまりの不味さに怒った小五郎に「こんなもん作るくらいならさっさと寝てろ!」と酷評された(英理の体を気づかって言ったとも思われる)ことが、彼女の怒りに火をつけ、その大喧嘩が別居の一因になったと語られている。
美人でなおかつ頭脳派という事もあってライバルも多く、高校生時代には工藤有希子とミスコン対決を繰り広げた。
またアニメオリジナルストーリーでは、「検察のマドンナ」と評される九条玲子という検察官と法廷の戦いを繰り広げている。ただし有希子とは張り合うことはあるものの、仲は非常に良好である。また九条とは現在までに3回戦い、いずれも勝利し無敗の記録を更新した。