ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

一万一千回転まできっちり回せ!!の編集履歴

2021-03-06 23:42:38 バージョン

一万一千回転まできっちり回せ!!

いちまんいっせんかいてんまできっちりまわせ

頭文字Dの名言の一つ。

概要

藤原文太が「思ってもみなかったところから転がり込んできた」という、TRD製のAE101型4A-GのグループAのレース仕様エンジンを入手し、ハチロクAE86スプリンター・トレノ)に積み替えるために手配をしていたちょうど頃、そのハチロクを藤原拓海須藤京一とのバトル中にエンジンブローさせてしまっていた。これを機会にエンジンを載せ替えるのだが、文太がそのパワーを"封印"したことから拓海は苦戦することになる。


その"封印"とは、「パワーバンドである高回転域を使えないようにする」ことである。やり方は至ってシンプルで、水温計も油圧計も装備しないどころか、最大8000回転までの表示しかないタコメーターもそのままにするなど、とにかくインパネ周りの一切を放置するだけで、エンジン自体に一切小細工すること無く"封印"を可能としたのであった。

そんな簡単なこととは夢にも思わない拓海は「とにかくあつかいづらい変なエンジン」「むしろパワーが出ていないような気がする」とまで漏らしていた。

しかし車のせいにすることなく試行錯誤を繰り返す息子に文太は内心感心していた。


その後「秋名のハチロク」の噂を聞きつけて接近してきた秋山渉を同乗させたところ、それらのメーター類がないことを直ちに指摘された。

このエンジンのすごさを一目で理解できた秋山は、限られた資金と知識を絞ってチューニングしている自分と、苦労もせず金もかけず手に入れたレーシングエンジンを知識不足もあいまって"遅い"と評する拓海に、激しい嫉妬と苛立ちを覚え、拓海に激しいライバル意識を燃やすこととなる。


拓海は秋山と改めてバトルするにあたり、メカに強い池谷浩一郎にメーターの取り付けを依頼する。ところが肝心のメーターを入手できず困っていた池谷に、勤務先であり文太の友人でもあるガソリンスタンドの店長が仲間である自動車整備工場の政志に確認したところ、すでに文太が「10000回転超のエンジンに対応するタコメーター」と「水温計と油圧計」を手配していたことが判明。文太に隠したまま、政志と池谷の協力の下に拓海はメーター類を取り付ける。


しかしメーターで回転数自体は分かっても、使える上限の回転数(レブリミット)は文太に聞かなければ分からない。とうとう拓海は文太に勝手にメーター交換したことを打ち明けるが、文太は怒ったりせず、ただ一言「11000まできっちり回せ!」と言い残した。


これでエンジンパワーを100%活用できるようになった拓海は、秋山との激闘の末に勝利。乾信司とのファイナルバトルのラストでエンジンブローするまで快進撃を続けることになる。


それまで車のチューニングに関して大した知識も関心も持っていなかった拓海にとって、愛車の真の性能も知らずにエンジン載せ換え前と比べて「パワーがない」「扱いにくい」と酷評していた自身の無知ぶりを思い知らされた一件であり、その後の成長に繋がるターニングポイントとなった。また文太にとっても、拓海が自分からハチロクをチューニングしようとしたという部分でも、密かに嬉しい我が子の成長であった。


なお二宮大輝戦では高橋涼介の指示で、逆にわざとエンジン回転数をMAX9000回転までに抑えることで相手を術中にハメている。この時、文太に細工をされていた期間に低いパワーの中で試行錯誤を繰り返していたのが生きている。


現実でのお話

…という上記のエピソードが広まってしまっているが、実際のグループAのAE101のエンジンは11000回転まで回らない。

最終年の1993年時点でも9500回転がレブリミットである(当時の書籍より)。


そもそも拓海のハチロクに搭載された時点で、下記の点でグループAとは異なる形態に改造されている。

  • 潤滑のドライサンプ化
  • エキゾーストマニホールドの交換
  • 吸気のキャブレター

いずれもグループAのレギュレーションでは禁止されていた事であるため、グループA仕様というのは厳密には誤りである。

またVVTも撤去したことになっているが、実際には時期によっては使用されていた。


東北大学自動車部によればコンロッドの加工をすれば11000回転は実現可能である(この改造はグループA規定下でも合法である)とのことだが、実際にそのような改造を施した人の話は現存していないため、公道や峠でどのような戦闘力・挙動・燃費・耐久力を示すかは謎に包まれている。とはいえ現実では考えられないような拓海のスーパープレイが連発されている本作品なので、そうしたことは深く考えず純粋にフィクションとして楽しむのが良いだろう。


なお「俺も11000回転まできっちり回してみたいぜ!」という好奇心旺盛な人のために記しておくと、市販の自動車で10000回転まで回せる車というのは歴史的にも非常に限られた存在である。具体的には軽自動車規格が360ccであった時代の2ストロークエンジンか、ハイパーカーくらいしか例がない。カリッカリにチューニングしても、上述の通り名機4A-Gですら簡単ではないので、推して知るべしである。

逆にバイクはスポーツタイプの多くは10000回転以上余裕で回せるので、どうしても11000回転きっちり回す体験がしたいのならバイクに乗るのが現実的だろう。


なお渉はAE101のことを「ヒャクイチ」、AE111のことを「トイチ」と呼んでいるが、これは逆だという主張や、どちらもAE101の通称だという主張などもあり、ハッキリしていない。


表記ゆれ

11000まできっちり回せ

1万1千回転まできっちり回せ

11,000まできっちり回せ


関連タグ・関連項目

頭文字D

藤原文太藤原拓海

AE86タコメーター

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました