概要
名前はToyota Racing Developmentの頭文字で、かつてはトヨタテクノクラフト社の商標であった。
日産のニスモや本田技研工業の無限と同様、自動車メーカー直系のモータースポーツブランドである。
市販車用のチューニングパーツも開発しており、トヨタがディーラーで配布している市販車の公式カタログにも、公式オプションパーツとしてTRD製品が掲載されている。
また初心者向けラリーシリーズ『ラリーチャレンジ』を20年に渡って運営しており、ヴィッツレースや86/BRZレースのようなワンメイクレースでは専用マシンを開発・販売している。
今でこそエアロパーツや内装部品に特化しているが、かつてはピストンやクランクシャフトなど、エンジン用のチューニングパーツも多数発売していた(現在では殆ど絶版になっており、ガスケットなどの小物を除けば入手困難である)。
またアルテッツァやヴィッツ、86などの車種でコンプリートカーの製作も行っていた。
2017年の『GR』ブランド発足により、TRDはブランドとしての勢いを失っているが、引き続きSUPERGTのGT500クラスやスーパーフォーミュラのトヨタ(レクサス)車のエンジン、加えてGRのアフターパーツである『GRパーツ』などの開発を担っており、依然として重要な役割を任されている。またGRパーツとは別にTRDブランドでもパーツを販売したり、ラリー向けにオリジナルのエンジンを開発したり、TRD名義でプライベーターとしてラリーに参戦するなど、技術屋集団としての独自活動も未だ健在。
さらに言えば、北米のように『GR』を展開しない地域では、TRDブランドが今まで通り重要な役割を担っている。