概要
初代は2003年に登場。
基本的なコンセプトは軽トールワゴンの発想を極端に推し進めたもので、ムーヴをベースに車高を極力高く取り、ハイゼットカーゴのような軽バンに匹敵する1330mmの室内高を確保しているのが最大の特徴。タイヤを四隅に追いやって室内長も最大限確保している。このコンセプトは市場に歓迎され、「スーパーハイトールワゴン」というカテゴリーを築くこととなりスズキ・パレット→スペーシアや、ホンダ・N-BOX、三菱・ekスペース(日産・デイズルークス→ルークス)といった対抗車種も登場した。
これらの車は車高が極端に高いので、軽乗用車としては燃費も安定性もそれほど良くないが、それでもハイゼットのようなキャブオーバー車よりは格段に乗り心地もよく車内も静かで、法定速度未満で走る分には問題ない水準を確保している。
2007年にモデルチェンジされた際、助手席側のドアは親会社のトヨタがラウムやアイシスで採用した技術を応用したピラーレススライドドアとなり、乗降性が大幅に向上している。
CMではこれを大々的に宣伝しており、「親子にピッタント」というキャッチフレーズが耳に残っている人も多いだろう。
関連車種
2009年には派生車種の「タントエグゼ」が登場したが、こちらは本家とは異なりヒンジドアでシートの座り心地を重視した上級志向のモデルとなっている。
こちらはスバルに「ルクラ」としてOEM供給されている。現行では、ルクラの後継車である「シフォン」という名で販売されている。
2014年には、本車の発想をさらに推し進め、全高はハイゼットのハイルーフに近い1835mm、室内高は1455mmを誇るウェイクが登場したが、さすがにやりすぎ感があったのか、こちらはそれほど売れていない(ウェイクの商用バージョンのハイゼットキャディーは「乗用車感覚で乗れる」と好評のようだ)。
初代モデルをベースにパワーソースを燃料電池としたタントFCHVも存在する。
歴代CMキャラクター
ユースケ・サンタマリア/小池栄子(2代目標準型)
菅野美穂/青木崇高/石倉三郎/DAIGO/加藤ローサ(3代目標準型)
大泉洋(4代目)