概要
コクッパ7兄弟の1人にして紅一点。英語名はWendy O. Koopa。
なお、現在のコクッパ達はクッパの子供ではなく部下扱いになっている。
女の子らしく甲羅もピンク色で、大きな水玉模様のピンクリボンやブレスレット、ハイヒールなどでおしゃれしている。
壁や床にぶつかると跳ね返るリングや土管を用いた戦いを好む。
初登場のマリオ3で海の国担当だったこともあり、水を用いた戦いをすることも多い。
マリオカート8での二つ名は「打倒プリンセス!」で、準軽量級。
スマブラ3DS/WiiUではクッパJr.の色変えで参戦し、女性ファイターの仲間入りをした。
また、(見た目は人外ではあるが一応)スマブラシリーズでは初のプレイアブル女悪役である。
フィギュアの説明文によれば、おしゃまでおてんばで勝気という、いかにもワガママな性格で、ピーチ姫やデイジー姫をライバル視しているとのこと。上記の二つ名である「打倒プリンセス!」は伊達でない。
名前の由来はアメリカのバンド「プラズマティックス」のボーカル、ウェンディ・オーリン・ウィリアムズ。
声優は、NewマリオWii以降はレニ・ミネルラ、マリカ8ではアシュリー・フラナガンが担当。
注意
作品を創るときにはウェンディ(スーパーマリオ)とタグをつけることを推奨する。
性格
初期はコクッパ達に公式からの明確な性格付けはほとんど無く、説明書等に僅かにセリフがある程度で、攻略本や漫画等でも独自の個性付けが行われていたため媒体によってブレがあった。
リニューアル後は新たに性格付けが行われ、実際にゲーム内で明確にセリフを発したのはマリオ&ルイージRPGペーパーマリオMIXからである。
以降の作品では同作での性格付けや口調がベースとなっている。
初期作品
マリオ3説明書やアドバンス4のカードe+などでは一人称は「アタイ」で、姉御肌なしゃべり方をしていた。
アタイはマリオと戦うのは初めてだからこの表でよーくマリオの動きを研究しとくのさ。
(「スーパーマリオブラザーズ3」説明書より)
一方、当時の漫画などでは姉御肌なしゃべり方はほとんど反映されておらず、強気ではあるものの普通の女の子らしい口調だったり、クッパを「お父様」「パパ」等と慕っていたりしていたことが多かった。
一部漫画ではマリオに好意を寄せている場合もあり、やはりピーチ姫のライバル的存在として登場。
以上のように、紅一点で扱い易いためか、他の6人と比べて非常に出番が多い。
スーパーマリオくんのワールド編ではコクッパの6番目としてマリオを倒すためにライタを人質にし囮として活用しマリオを圧倒したがヨッシーの説得で助けに来たチビライタの援護を受けたマリオによって倒された。
後期作品
マリオ&ルイージRPGペーパーマリオMIX以降は一人称は「アタシ」になり、口調はぐっと女の子らしくなり、落ち着いている。ロイと共に2回戦闘するのだがロイのせいで状況が不利になると味方なのにロイを攻撃するコミカルな一面がある。しかしロイの攻撃がマリオ一行に当たると素直に跳ねて喜ぶなど基本的に仲間思いである。
「マリオ&ソニックATリオオリンピックTM」ではプレイヤーとして参戦。金メダルのことしか見えていないくらいやる気満々の様子。話によると現地のイケメン達にご飯代とお土産代全てを奢ってもらったらしい。
ペーパーマリオカラースプラッシュでは滞在していた部屋に煙が充満し隠れていたところマリオと対峙する。戦闘中にマリオに向かって「顔も見飽きてきたしそろそろお別れしましょうか」と言うなど漫画版とは違い、恋心を抱いているどころか興味すらない様子。しかし敗北後はマリオに励ましの言葉を掛けるなど優しい一面を見ることができる。
マリオ&ルイージRPG3DXでは堪忍袋の緒が切れてクッパJr.に反発するロイをラリー、仲裁に入ったモートンと共になだめる。その後クッパ城の危機を知り、悩んだ末にラリーと共にクッパ城に乗り込み、SSカンパニーに捕まったレミーを救出しようとするも、ラリー、レミー共々捕ってしまい、クッパが巨大化した際にラリー、レミーは運よく城から脱出できたが、彼女は運悪く脱出できず、結局捕まってしまい、クッパJr.を一方的に痛みつけるための人質にされてしまうが、元隊長の4人組に助けられる。
スーパーマリオメーカー2では2020年4月22日にて配信されたアップデートver.3.0.0で他の6人ともに追加。性能はWii版のそれとほぼ同じで地形に当たると反射するリングを放つ。羽を付けるとジャンプ力が上がる。
漫画版
スーパーマリオくん
初登場は第3巻から。恐竜ライターを拉致して召使としてコキ使い、父親を返してほしければと息子のチビちゃんをマリオたちにけしかけた。事情を知ったマリオたちに砦まで乗り込まれ直接対決となる。土管を猛スピードで移動する戦術でマリオを翻弄し、トラップも駆使して溶岩に落とすところまで追いつめる。しかし駆け付けたチビちゃんが炎を吐いて溶岩の火力を上げたことで土管から追い出されてしまう。そこをマリオにゴルフクラブで攻撃され、土管の中にホールインワンされたことで敗北した。
その後はクッパが主催した運動会(もちろん罠)の参加者として登場。リボン体操の演技でマリオと対決するが、まったく演技にもなっていない鈍重っぷりを披露する。しかし審査員は敵キャラなので全員一致で高得点を出してもらえた。だがマリオが腕づくで(脅して)超高得点を出したことで逆転負けをする。しかも去り際にファイヤーボールで燃やされてしまった。この時に死亡したようで、4巻の終盤にて地獄に落ちたマリオの前に現れる。「ファンになった」と言いながらボム兵を溶かして固めたチョコを食べさせ、愛の導火線と言いながら点火してマリオを爆破した。しかし巻き添えになったエンマ大王(クッパの遠い親戚)が起こってマリオを現世に返してしまうという結果になった。
その後は長期間登場しなかったが「NEWスーパーマリオブラザーズWii編」にて再登場。マリオの活躍をコミックスで見ているうちに本気で惚れ、過激なアプローチをするが振られてしまう。怒りにまかせてマリオを苦しめるも、服の中にコインを仕込んだ強烈なボディプレスで敗れたが、ますますマリオのことが好きになったらしい。その後も再び登場し、マリオ達がクッパに追いつく手助けをしてくれた。地下道に繋がる近道の土管とワープ大砲を持っている。最終決戦終了後、気球に乗って帰るマリオがピーチ姫と仲良くしている所を見て、失恋を感じ取った様子で泣き出してしまう。
「NEW スーパーマリオブラザーズ U編」でも登場。フローズンだいちのボスであり、ステージの気温が寒いのもWii編での失恋をひきずっていた彼女が原因。しかし、ショックは受けていたものの魅力を磨くため炊事・洗濯・掃除をマスターしたと言っていた。だが実際にはどれもいい加減なものばかりであり、それがマリオの逆鱗に触れ、再び心を閉ざすことに。城内が凍りついてつららができ、床はスケートリンクになり、マリオ以外の仲間達も凍りついてしまった。結局攻撃を避け続けていたマリオが、不慮の事故でウェンディの頭上に降ってきたつららから守る形に(不本意ながら)なってしまい、そのことで凍りついていたウェンディの心が溶け戦意喪失、元の暖かさどころか暑いほどの気温になってしまった。
「ペーパーマリオ カラースプラッシュ編」にも登場。キノコ岩の呪いにかかったマリオを倒そうとしていたが、テンションの上がったマリオの大声で逆に倒されてしまった。今シリーズではマリオへの恋心は一切語られないどころか逆にマリオを敵視しているというこれまでのウェンディとは少し違った形の再会となった。
本山一城版スーパーマリオ
当初は敵だったが後にマリオに惚れるという点は沢田版と同一。語尾に「だわよ・だわさ」を付ける。「おけけけ」という不気味な笑い方をする時もある。
「ヨッシーのロードハンティング編」では主要キャラクターの一人として登場。クッパがキノッペ(オリキャラでキノピオの美少女版)を捕らえ、その祖父ドクターマリオ・ナカマツ(外見は年老いたドクターマリオ)を脅迫してモビールスーツ(戦闘ロボ)を創らせていたが、その脅し文句が「孫娘をくすぐってやるぞ!」などしょーもないものだったので「殺してやるくらい言いなさいよ!」と怒っていた。その後、山小屋の娘に変装してマリオたちを騙し、山小屋に連れて行って一緒に暮らそうと目論む。しかしマリオに「ウェンディのことをどう思っている?」と探りを入れた際に「激ブスだから悪人に決まっている」という酷い評価を聞きブチギレ。怒りのあまり涙を流しながら変装を解いてしまう。その怒りをクッパに利用され武装形態にパワーアップさせられて襲い掛かるが、あと一歩のところでマリオに敗北する。直後、クッパが魔法で吹雪を起こしてマリオたちを氷漬けにしようとする(ウェンディのことは忘れられていた)。だが亀のため冬眠することでやり過ごし、同じく無事だったマリオにアプローチするもやっぱり拒否されるのだった。その後は改心したようでキノッペを牢から救い出すが、すでにナカマツは創作意欲に燃えてモビールスーツの開発に着手しており、もう止めることはできなかった。その様を見たウェンディは「お互いに変な身内を持つと苦労するだわさ」とキノッペに同情した。
余談
海外アニメ版での名前はKootie Pie koopa(クーティ・パイ・クッパ)。誕生日プレゼントにアメリカを国ごとほしがるなどやはりワガママな性格。
コクッパの中で唯一ラストを飾った事が無い。