概要
CV.小市眞琴
『モンスターハンター:ワールド』に登場するキャラクターの一人。ボトムズのようなバイザーマスクを持ったそばかすが魅力的な女の子。
本作におけるギルドガールこと受付嬢の立ち位置にいるキャラクター。しかし設定としては受付嬢とは微妙に立場が違っており、実際の彼女の役職は「編纂者」。
「編纂者」は本作の舞台である新大陸という未開の地を調査するために「モンスターの狩猟等による調査地の拡大を担うハンター」と「各地域の情報収集、まとめあげによる生態解明を担う編纂者」というバディ制によってできた役職である。
たくさん付箋がついた大きな本を携帯しており、収集した情報を逐一書き込んでいる。
彼女がこの編纂者を目指した理由は「一期団に所属していたがその後帰郷した祖父の夢を代わりに叶える為」であり、様々な内情を持ったうえでそれでも編纂者になった他のNPC組と比較しても特殊な理由を持って新大陸に来ている。
そのため、ギルドへの調査報告書とは別にハンターや自分の活躍報告書を作成しているらしい。
アステラではずっと食事場から離れず飯を食い続けているほど食欲旺盛で、好きなものはドキドキノコ。祖父の「迷ったら食ってみろ」という信条を胸に、今日もどこかで食材を探している。
序盤からオトモアイルーとは、主人である主人公よりも先に受付嬢の元に向かってくるほどの信頼関係を築いている。
観察眼が優れており、波の音の変化で陸地が近い事に気づき、生態系の成り立ちやモンスターの特質を見抜くなど、かなり優秀。
活躍
ギルド推薦組であり、バディとして主人公であるハンターが内定していた。しかし当のハンターが出航ギリギリまで任務についていた為に事前の顔合わせが出来ず、初めて対面したのは新大陸へと向かう船の中となった。
なおギルド推薦を受けるより前に、調査団入りに手を挙げていたとのこと。
新大陸をバイザーにつけられた拡大レンズ越しに眺め、主人公であるハンターと共に新しい世界への期待を寄せる。船がゾラ・マグダラオスの襲撃(とはいえ、状況的には完全に事故)によって座礁、その中でハンターと共に翼竜の力を借りてマグダラオスの背から飛び立つ。こうして「空から」新大陸に足を踏み入れ、ハンターとのバディ関係が改めて確立した。
その後はハンターと共にマグダラオスの痕跡探しに奮闘。捕獲作戦が失敗後、彼が刻んだ新しい道を先に進み、陸珊瑚の台地の到達者としては4期団以降の調査団の中では一番手となった。
レイギエナの強襲にハンター共々遭遇するが、これまで行方不明だった3期団及び1期団のフィールドマスターと合流。新大陸で営まれている生命の廻りを識り、理解する。
その後、瘴気の谷を含めた新大陸の構造を見て「古龍渡り」の真相に辿り着き、ある事情からマグダラオスが引き起こそうとしている問題を解決するために誘導作戦を立案。作戦成功後、死出の旅へと向かう老いた古龍を相棒と共に見送り、「新たな命」である陸珊瑚の台地の植物を、手向けのように捧げた。
更には「龍結晶の地」の調査において、生体エネルギーが満ちる原因がある事に気づく。また最奥である「収束の地」の存在を知らない状態でありながら「(新大陸は)パイ包み焼きのような状態」と、言い得て妙な表現をして新大陸の中で渦巻く真の脅威に本能的に気付く等、本編における「あと一押し」の一押しをする柔軟な思考をもって調査団を導いた。
本編終了後は「新大陸の食材大全」を作成する事に情熱を燃やしており、ハンターのクエストの編纂のついでに、新大陸の食べられそうなものを探しては記録している。
ゲーム中では
拠点アステラでは3Fの食事場において食事している彼女に話しかける事でクエストの受注とオンラインの集会場移動が可能(各階に設置されているクエストボードおよび集会エリアからでも行える)。
3期団の研究基地では彼女との会話だけがクエストへの移動手段である。
クエストや探索中はベースキャンプに常駐しており、探索の場合は彼女に話しかける事で探索を切り上げたり、クエストを新たに受注する事が可能。たまにアイテムBOXを漁っており、ハンターがファストトラベルなどで帰って来た時には慌てて定位置に戻るという可愛い姿が見れる。
また、アステラでしていない場合や食事効果が切れた時、テーブルに座ることで彼女に料理を作ってもらえる。大きな調理台も無いベースキャンプで、料理長顔負けの豪華な料理を作ってふるまう彼女の料理スキルは、ただの大食いに終わらない彼女の魅力である。
ちなみにこの時、アステラでの給仕アイルー同様、スキル全発動に成功した場合と普通に食事が終わった場合とで喜び方がちょっと違ったりする。かわいい
また、「かまど焼き」で携帯食料を作成してくれる唯一のキャラが彼女。かまど焼きにぶちこむ素材次第では増強剤や漢方薬、秘薬もついでの様に焼いて作るという神業をやってくれるため、素材に余裕があるなら積極的に使っていくといいだろう。
ベースキャンプからちょっと離れてファストトラベルして、別のベースキャンプにいてもどうやったのか一瞬で追いついて定位置にいるという不思議な力を持っている。彼女だけの知る最短ルートがあるのだろうか(あるいは現実とゲーム内の時差で実際には追い着ける程度に余裕があるとか)。
プレイヤーからの扱い
残念ながらプレイヤーからの評価は最悪で、発売直後からアンチスレが乱立する大惨事となった。
理由を列挙するならば
・そばかすや日に焼けたような赤い肌など、愛嬌はあるが美人とは言い難いビジュアル
・主人公をなれなれしく「相棒」と呼ぶわりに、相棒らしい仕事は何一つしない
・その割に右側に出てくるポップで色々と指示してくるので五月蠅い。
・しかも狩猟後は上記の通り特に活躍もしてないのに「私“達”の成果」などと主張してちゃっかり便乗している
・一応強敵と対決する主人公をベースキャンプから応援してくれる。「応援だけかよ」と思うプレイヤーのほうが多いだろうが
・相棒としてキャラメイクしたアイルーが、なぜか序盤の再会時主人公より先に飛びつくなど懐いてしまう
・他のメンバーが忙しく働いている拠点においても、一日中食堂でメシを食っている
・食べ方が汚らしく、素手で肉を食い散らかし、そのギトギトの汚れた手で本を捲っている。
・ファンゴと揶揄される程警戒心と学習能力が皆無
・そのため無鉄砲に飛び出してはピンチになり、主人公や仲間に助けられる、というシーンが多すぎる
・何度も周りを巻き込んで迷惑をかけるが、一度も謝らないし感謝もしない
・一挙手一投足のことごとくがワザとらしくウザったいと感じられるほどオーバー
・ついでにクエストボードに関しても五月蠅いと不評
狩猟の手伝いはオトモアイルーという頼もしすぎる真の相棒がいるため、そのお株を奪われているという事情もあるにせよ酷い。
特に本編におけるオドガロンと遭遇した時の一件はβ版やそれまでの本編で彼女を良く思っていたプレイヤーらの印象を180°変えてしまっており、動画サイトでは国内外問わずフィールドでの彼女にあたり判定がないのをいい事に、かつての山菜じいさんよろしく腹いせにスリンガーでこやし弾などの射出系アイテムを色々ぶつけているプレイヤーもいる。
続編のアイスボーンでも、無鉄砲に飛び出し周りに迷惑をかける行動は治っておらず、やはりお礼も言わないし謝る事も無い。
特にイヴェルカーナと初めて対峙した際、無策で狩場に急に表れて「相棒!いったん引きましょう!」と駆け寄ってきて格好の標的にされてしまい、攻撃からかばったハンターが後頭部を強打し気絶してしまうと言う大惨事に。
イヴェルカーナの気まぐれにより何とか逃げ延びたものの、総司令に得意げに調査報告をする姿はかなりトサカに来る。
「狩りでの活躍が無い」と言うのは、彼女に限らず他のNPCも全くプレイヤーを援護しないのだが、それにした所で、他にいくらでも活躍させたり好感度を上げたりする事は出来た筈である(実際ゾラ・マグダラオス戦では大砲に弾を込めるモブNPC達が登場しており、彼女に限らず彼等の手伝いをさせてもよかったはず)。それがどうしても無理であるなら、そもそも相棒と言うキャラにせず他の役割で登場させればよかっただけであり、擁護するのは難しい。
一応捕捉すると上記のように「編纂」という仕事があり、しかもかなり重要な内容なのだがゲーム内描写では気づきにくい。また「ハンターとは最初からバディを組む予定だった」事も同様にゲーム内描写では気づきにくく、そのあたりで誤解をしているプレイヤーも少なくない。
ちなみに容姿に関しては「好みが分かれるところ」であり、テンプレ美人ではなく若干イモ臭いところを評価する向きもある。
また外見については公式DLCで配布されているスキン(歴代受付嬢モチーフの正統派な物からびっくりするほど濃いメイクにゴシック衣装、果てはアイルーの着ぐるみに「お前が戦え」と言いたくなるようなコラボ先の化け物まである)や、PC版ならプレイヤーのキャラ共々MODでいくらか変更が可能。
ウケツケ・ジョー
無料大型アップデート第1弾にて暴食の悪魔である「イビルジョー」が登場、追加ストーリーにて食料探しをしていた所をドスジャグラスに襲撃された上に、更にそれを狙ったイビルジョーに襲撃されるというとんでもない目に遭うも、そこから上手くイビルジョーの背中に乗るという離れ業を披露したりと、早速大食いの大先輩に大接近している。
そのあと主人公がイビルジョーを転ばせて助け出すのだが、逃げる時の動きの良さがまた腹立たしいと感じるユーザーもいた。
そんな大食いモンスター代表格のイビルジョーと本編、待機時等にずっとご飯を食べている大食いキャラである受付嬢を合わせて「ウケツケ・ジョー」なんてネタを作られたりしている。
イビルジョーはシリーズの人気モンスターで、その強さと存在感を表現したムービーを期待したユーザーも多かった。しかし上記のように実際は受付嬢が主体となっていたため、(特に彼女を嫌うユーザーからは)邪魔者扱いされてしまっており、落胆の声も多く挙げられた。
ナンバリングタイトルの続編「モンスターハンターライズ」では世界観やキャラクターこそ違うがこの不満は運営に届いたのか設定が大いに改善された。しかも可愛いと真逆の評価になっている。
実写映画版
彼女をモデルにしたと思われる受付嬢:ハンドラーが登場する。
関連イラスト
関連タグ
モンスターハンター モンスターハンター:ワールド MHW 受付嬢 相棒
アフィン 同じく初対面から馴れ馴れしく「相棒」と呼んでくるPSO2のNPC。(実際役に立つかどうかはともかく)こちらは一応連れて行けば戦闘に参加する。
ジャー・ジャー・ビンクス:一部の海外勢から扱い。