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オルロワージュの編集履歴

2021-04-21 17:04:53 バージョン

オルロワージュ

おるろわーじゅ

スクウェア/スクウェア・エニックスのコンピュータRPG『サガフロンティア』の登場人物。

概要

「魅惑の君」。

アセルス編の重要人物でありラスボス

ヴァジュイールと並ぶ妖魔のトップの1人。大量の「寵姫」と呼ばれる女性を棺にて管理している。

リージョン「シュライク」で配達の手伝いをしていたアセルスを偶然とはいえ馬車でひき殺し、その様子を気まぐれで看取った際、偶然流れた自分の血が混ざってアセルスは蘇生。興味本位で、支配するリージョン「ファシナトゥール」の居城「針の城」に連れ去った。


配下のセアトを通じて情報を流し、アセルスがファシナトゥールを脱出するよう仕向けるが、それは彼が血を与えた存在がどのように生きるかを観察し楽しむためであった。

しかしここで彼にとって誤算が起きる。アセルスは脱出の際、彼が教育係として付けた寵姫白薔薇姫を一緒に連れ出してしまうのであった。

最初は静観していたオルロワージュだったが、予想に反し段々と絆を深めていく二人に対して痺れを切らした彼は方針を転換し、白薔薇姫の奪還とアセルスを絶望させるため様々な手を打つ。従えている多数の妖魔を刺客として送り込むほか、場合によっては特殊空間に相手を幽閉するなどの大掛かりな手段も使ってくる。


気まぐれで残酷な支配者としての顔がフィーチャーされるキャラクターだが、最初の寵姫だった零姫からは「並みの男と変わらぬ」と評されており、どこか小物感もある人物像となっている。

(他にも様々な美しさを持った寵姫を多数囲っているにも関わらずいつまでも零姫の棺を大事に保管しており、挙げ句の果てには上記の通り居場所を突き止め次第自ら追い回す等未だに未練タラタラな為、自分の美に靡かない零姫に対する「おもしれー女」的執着なのか、或いはプライドに障った故に意地でも屈服させたいのかは分からないが、どちらにしてもちっぽけなプライドで1人の女に拘り続ける様はどう考えても「威厳あふれる王」でも「怪しげな魅力を持つ妖魔」でもなく「自分をフッた女を忘れられないストーカー男」である)


最終的にアセルスはオルロワージュと対峙し、人としての生を諦め妖魔として生きるために、あるいは自らの中の妖魔を消し、人間に戻るために自らの生き様を示す。


いずれのルートにせよ、最後にはアセルス達の前にラスボスとして立ちはだかる。

(ちなみにどちらのルートでもアセルスがオルロワージュに挑む形だが、半妖として生きる事を決めるルートでは「二度と会わないでしょうから、サヨウナラ」とオルロワージュを完全放置で帰ろうとするアセルスをオルロワージュが消そうとする形でラストバトルになる)


アセルスが妖魔として生きるために自分を消すとしてもそれもまた良しと考えている節があるようで妖魔ルート時は「自分にとって変わろうとする者が現れるとはな、手加減はなしだぞ娘よ」と半妖のアセルスを娘と認める最大の賛辞を送るが、半妖として生きることを決め、オルロワージュを放置して去ろうとした場合は「私の血を引いているのだからもっと欲望に正直に生きろ」と言うも自分は人形ではない、勝手にやってろと突っぱねられ「やはり人に血など与えるべきでは無かった、我が過ちを消去しよう」と殺意を漲らせる、なお人間に戻るために戦いを挑む場合は「やはり人間か、つまらぬな」と吐き捨て、つまらなくてもみんな生きていると訴えるアセルスの言葉を「聞き飽きた」と切り捨て立ちはだかってくる


戦闘では、「三人の寵姫」(通称:スタンド)を呼び出して攻撃させる戦法を中心に、背景の肖像画による攻撃強化をスタンドに施す。

一方、オルロワージュ自身は石化など様々なステータス異常を引き起こす「セレクション」(ダメージ自体は無し)を使ったり、スタンドに一斉攻撃させる「三人の寵姫」の号令を掛けたりする程度であり、直接攻撃は全てスタンドに任せっきりとなっている。

なおこのスタンドの三人は彼のハーレムにいる寵姫ではなく、「何者をも魅了する美貌」「すべてを威圧する恐怖」「何事にも屈しない誇り(矜持)」という「妖魔の三つの資質」を具現化した、象徴としての姿であるらしい。

それぞれ「疾風」「知恵」「野生」という名前が付いている。


「裏解体真書」の「ヒューズのクレイジー捜査日誌」では、一転してキャラクターが崩壊。「自分をフッた女を忘れられないストーカー男」な一面を拡大解釈してか零姫を追い回す、単なるロリコンストーカーとなっている。(元々ロリ趣味だったというより零姫を追い回す内に、見つかる度に死して転生を繰り返して結果として幼女になっている零姫にロリコンを発症しただけと思われる)

挙句の果てに内部告発を受け、IRPOから未成年者略取の容疑をかけられて逮捕状が発行、手入れに踏み込まれる。焦りながらも証拠がないとして弾劾するが、そこで零姫と彼女に返り討ちにされたセアトが動かぬ証拠として突きつけられる。

そこでも零姫に未練タラタラで縋りつこうとするが、あまりの無様さに愛想をつかした「三人の寵姫」(本作では零姫に次いで古参の寵姫三人という設定。この三人には零姫を過去の女扱いしていたそうな)によってボロ雑巾にされ、逮捕・連行された。あまりに無様かつ無惨な末路にはヒューズからもちょっと同情された。しかし、サガフロのラスボス陣が一通り原作同様の展開を迎えている中で完全に原作の展開から離れて死なずに済んでいるだけマシなのかも(一応ディーヴァも生き残ってるが、こちらは一応原作の展開を踏襲してエミリアと対決している)

その後ファシナトゥールはラスタバンに担がれたアセルスが支配する事となり、白薔薇姫やジーナを含めたオルロワージュの元寵姫達をそのまま引き継ぎ、ハーレム状態にあるそうな。

原作で言うところの妖魔ENDのようなエンディングを迎えてしまったわけだが、白薔薇姫が無事な間にオルロワージュがとんでもなく情けない逮捕劇を迎え、彼が殺されなかったためかアセルスは完全な妖魔としてではなく半妖のままあれよあれよという間にファシナトゥールの支配者になってしまったため、結果として闇堕ちせずに済んだ(白薔薇姫を失うトラウマも妖魔としての執着心も得なかった結果、素のアセルスのままである為だと思われる)様で、健全にイチャイチャしている模様、あちこちにある薔薇の意匠が百合の花に差し替えられる日は近いかもしれない。


余談

ストーリー上でも戦闘でも他人任せな面が目立つともいえるのだが、なぜそのような戦い方をするのか。

実はデータ内に意外すぎる答えが隠されていた。


戦闘上のステータスでは下級妖魔扱いだったのである。


もし自分で攻撃したのなら、プレイヤー側の上級妖魔へのダメージが¼に軽減され、足元を見られるところだったのである。実際にはそれがバレる攻撃手段を避けることで露呈を避けている形。


裏解体真書には「長く生き過ぎた妖魔は位を落とす」と表記されているため、元々は上級妖魔だった彼が既に下級の位に堕ちていた可能性もあり、ある意味では間違いではなかろう。零姫からの小物評価も納得できる。

これを踏まえて考えると、アセルスを馬車で轢いた時に偶然流した血を与えたという一件のきっかけも、位の高い筈の上級妖魔がそう簡単に怪我をして流血するだろうかという疑問が生まれてくる。

(一部のユーザーの間では馬車が揺れた際に打ちどころが悪くて鼻血を出した説も囁かれたりしているが)


念のため。上記は勿論プログラム上の話であり、ゲーム上では敵の「種族・妖魔」に該当する敵に対し一律でシステムで下級判定を行って軽減判定がなされるというだけのことである。

本来設定上で「上級妖魔」や「中級妖魔」に分類されるキャラは上記の軽減を避けるためか、便宜上データ内では妖魔ではなく「種族・ヒューマン」+「妖魔の鎧」に設定されているのだが、オルロワージュはそれが適用されておらずそのまま「種族・妖魔」になっているのが原因で、さらに本来ならば上級妖魔の証である筈の「妖魔の鎧」も装備していない。

当然ながら「オルロワージュが下級妖魔」と設定上で明言された訳ではなく、実際にはスタッフがわざわざ意図してステータスを下級妖魔扱いにしているのかどうかは不明である。


Last Battle -Asellus-

オルロワージュ戦戦闘曲。作曲者は伊藤賢治

日本人が想像するステレオタイプの中世の西洋貴族の世界観を持つ妖魔相手らしいラストバトルの曲である。

魅惑の君・オルロワージュとの戦いにふさわしく、曲想は激しさ優雅さ荘厳さを併せ持つ。

ちなみにオルロワージュを倒すと花びらと共に散っていく、ついでに背景の大きな薔薇も散る。

薔薇は気高く咲いて、美しく散る運命なのか・・・。


関連

サガフロンティア

イルドゥン セアト ラスタバン 白薔薇姫 金獅子姫 零姫

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