概要
片翼の天使とは、「ファイナルファンタジー7」のラスボス「セーファ・セフィロス」戦のBGM名及び「ディシディア」等に登場するボスキャラクター「セフィロス」の異名である。
彼は人間であるにもかかわらず、人間とは呼べない身体を持つ苦悩に苛まれながら壊れていったキャラクターである。
彼とのラストバトルで流れる楽曲も同様の名前である。
かつてゲーム内楽曲といえば、重要なイベントシーンであろうと無声BGMが主流であり、当然FFも例外ではなかった。そんなFFにおいて、史上初のコーラス入りの楽曲であり、メロディ自体の荘厳さも相まって、当時のプレイヤーを驚かせた。
海外の『最も素晴らしいラスボス曲』などのランキングで1位、NHKの『全ファイナルファンタジー大投票』で6位をとるなど世界的に有名なゲーム音楽である。
日本人が聞き慣れないラテン語歌詞のため、数多くの聞き間違い/空耳が存在する(詳細は後述)。
もっとも有名なもので、曲中の「セフィロス」というボイスの部分が「タシロス」と聞こえてしまうというものがあり、2001年12月に逮捕されたテレビタレント「田代まさし」氏と掛け合わせたFlash動画「片翼のタシロ」が製作されるなど、ネット上での人気/知名度は高い。
知名度の高さ、セフィロスを代表する曲として多くのアレンジバージョンが作られておりACでは「再臨 片翼の天使」、リメイク版では「片翼の天使 -再生-」などが登場している。
ちなみにHDリマスター版FF7で「ニューゲーム」「つづきから」を選ぶ画面に追加された移植担当の「スタッフロール」を選択するといきなり聴く事が可能である。
歌詞と代表的な空耳
歌詞はラテン語でカルミナ・ブラーナの詩を個々に抜粋したものとなっている。
Estuans interius ira vehementi
エスタンス インテリウス イラベーヘメティ
【塩酸、シメジ、ひらめ、出目金】
【海苔、かけて、食べて、健康です】
(激しき怒りと苦き思いを胸に秘めつ)
Sors immanis et inanis
ソースィマニス エ イナニス
【大きなリス、元気なリス】
【⠀おおシマリス、元気なリス】
(恐ろしく非情に、しかも何の実もなき虚しい運命よ)
Veni, veni, venias, ne me mori facias
ベニベニベニアス ネメモリ ファチアス
【下痢下痢下痢出す、出ねぇよりマシだ】
(来たれ、来たれ、愛しの人よ、来ずば焦れて死のうものを)
(gloriosa, generosa) ※女性コーラス
グローリーオーサー ジェーネーローサー
【バーイートーがあるから】
【トーイーレーのーなーかーかーらー】
(栄光なるもの、高貴なるものよ)
その他
プロレスラーのケニー・オメガは自身のフィニッシュ技名に『片翼の天使』と付けている。
2020年12月31日に「Adobe Flash」のサポートが終了する事に伴い、サントリーの「クラフトBOSS」の企画「Flash Back Memories」でFlash黄金時代の名作(迷作?)を交えたものがあったのだが、丁度これが話題となった同じ時期に「大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL」でのセフィロス参戦で、「再臨 片翼の天使」が使われた為にとある有名人をネタにしたFlashネタを思い出した人が続出、Twitter上にセフィロスだけでなく、「デメキン」や「片翼の田代」がトレンド入りするという事態が起こった。
偶然とはいえ2020年も終わりに近付く中でまさかのFlash黄金時代ネタが飛び出す珍事となったのである。
関連タグ
ピンクの悪魔…スマブラSPで相対する。