CV/菅沼久義
概要
第6期ゲゲゲの鬼太郎第10話「消滅!学校の七不思議」に登場。
犬山まなが通う中学校の七不思議の一つ、二階の男性トイレに出没する男子学生の亡霊もとい都市伝説妖怪の1人。
ある日、(妖怪なのに)体調不良でトイレに駆け込んだ際に紙が無くなっていた為、必死で学校中を探し回っていた時に、トイレの花子さんが親切心から紙を渡してあげたのを切っ掛けに彼女に一目惚れ。せっかくの親切心を自分への愛と決めつけて、それを彼女に確かめようともせず一方的に付きまとうストーカーになる。
彼女の意志そっちのけで行為は段々とエスカレートし、彼女と親しくする他の都市伝説妖怪たちに嫉妬して暴挙を働くようになって行く。そんな彼に恐怖した花子さんは気付かれないように学校から逃げ出すが、花子がいなくなったのは他の都市伝説妖怪たちに原因があるに違いないと明後日の方向へ身勝手に結論づけた彼は、都市伝説妖怪らを拉致監禁する行為まで働くようになってしまった。
そんなある日、まなから最近自分の周りで起きる変な出来事を相談され、彼女の小学校に調査にやってきたねこ姉さん改め猫娘とまなや、知り合いの二宮金次郎の霊が憑依した銅像妖怪と最近連絡が付かなくなったことを心配してやって来た砂かけ婆を始めとする鬼太郎ファミリーの前に現れ、これまた、まなに助けてもらってからヨースケと同じくストーカー行為に走りかけていたねずみ男の前に姿を現すと、花子の姿が最近見えないのはねずみ男のせいだと一方的に決めつけて他の都市伝説妖怪同様に体育館の天井へと吊し上げ監禁。
何故そんなひどい事をするのかと猫娘たちに問い詰められ、自分が如何に花子さんの事を思って色入りな事を行っていたのかを自慢げに披露。
さらにその告白を聞いていたねずみ男が助けられた感動という変な部分だけで同調し、意気投合するわとカオスな雰囲気に拍車をかけるが、それらの行為は「ただのストーカー」だとバッサリ猫娘に切り捨てられて、質の悪い事に逆ギレし、勘違いしたねずみ男に唆された事も手伝って猫娘に襲いかかるが、あまりにも自分本位な思いを一方的に押し付ける彼の身勝手すぎる態度に遂に堪忍の緒が切れた猫娘から、「ニャニャニャニャッ!」とパンチ連打で、最期は猫娘必殺の爪に一閃され体の方は爆発消滅。結果、人魂だけになってフラフラと飛び去って行った。
そもそも純真に花子に惚れたのなら、素直に気持ちを伝えようと試みるか、恥ずかしくて直接出来なかったとしても他の都市伝説妖怪仲間に相談するかなど、次々と過激な暴挙を働いて他の妖怪を攻撃できるほどの行動力からして、明らかに真面目に思案する余裕はあったはずである。
砂かけ婆からは行き過ぎたストーカー行為を働いていた事から、「イケメンなのにもったいない」との評価を受けていた。ヨースケの言動からして自分のイケメンな容姿にも自信があって、「花子は恥ずかしがり屋だから口に出せないだけで、絶対俺に惚れてる」と思い上がった発想をした節もある。
彼がいなくなった事で、その学校の七不思議は六不思議になるかと思われたが、今度はまなを守った際に彼女の優しい笑顔に惚れたぬりかべが教室の天井に張り付いて見守るようになり、それが新たな七不思議の一つに加わったのだった(その性格からストーカー行為に走ってはいない)。
なお、この件でねずみ男は自分の事を「ただの知り合いです」と改めてまなに言われたショックで、傷心を癒す旅に出て行った。最初から「俺は所詮ドブネズミだから天使なまなちゃんとの仲は世間が認めてくれない」と自覚して、ヨースケのように自惚れて彼ほど過激な行為までに至らなかっただけマシだったし、ほんの少し同情できる面もあった。しかし立ち直りも早く、まなとの再会時には早速従来通りに彼女を裏切るようになったので、さすがの図太さである。
実際の伝承では
知名度の低さ故に鬼太郎での創作妖怪だと勘違いされやすいが、きちんと伝承自体は存在している。
神奈川県横浜市の学校に伝わる伝承で、女子トイレに花子さんが住むように、男子トイレにはヨースケくんが住み着くとされ、呼びかけて3秒以内に逃げないと殺されるという明らかに呼び出した時点で生還は無理という恐ろしい妖怪である(え?じゃあ誰がこの噂を広めたかって?この手の噂にはよくある事じゃないかHAHAH…おや、誰か来たようだ)。
全国的にはトイレの太郎くんと言った方が馴染みがあるだろうか?
そんなマイナーな存在だった彼も、2016年に公開された映画「トイレの花子さん新章 花子VSヨースケ」で銀幕デビューを飾るのだが、案の定というか「花子さんは知ってるけどヨースケって誰?」という反応も多かった。
余談
- ちなみに意中の花子さんは、鬼太郎親子の旅行先で鬼太郎と混浴していた。……それを知ったら血の涙を流すほど悔しがるだろう。もっとも、当の鬼太郎は女性と混浴した事を殆ど意識しておらず、「次回は一緒に行こう」と猫娘を普通に誘う程度なのだが…。
- まなの周囲で起こった出来事も最終的にヨースケくんのせいにされたが、実は彼女に惚れたねずみ男の仕業である。とんだ濡れ衣であるが、ねずみ男より悪質だったために仕方ない誤解でもある。