もしかして:メタルファイターMIKU
概要
巨大ロボット同士が肉弾戦を繰り広げる格闘大会「メタルファイト」に参加するロボットの総称。
パイロットはメタルドライバーと呼ばれ、操縦にはメタルドライバーの脳波コントロールが使用される。
メタルドライバーの精神状態が機体の性能を左右し、メタルファイターがダメージを受けるとメタルドライバーにもダメージがフィードバックされる。そのため優れた身体能力と精神力の持ち主でしかメタルドライバーになることはできない。そのため必然的に武術やスポーツに優れた者が過半数を示すが、目立ちたいがために参加するケースもわずかながら存在する。そのケースもあるため性能差で勝利する選手も多く、メタルファイトのバトルバランスを崩す結果となっている。
メタルファイト
各国で展開されるロボットプロレス。物語開始時の時点で30年以上の歴史がある息の長いスポーツである。紅拳は初代から数えて7代目チャンピオンとなる。
発端はメタルファイターの前身ともいえる作業用ロボット同士の格闘である。当然のことながらルールは未発達であり、何でもありのバトルを繰り広げていた。喧嘩同然のバトルは世間の批判を買うこととなったが、それに目を付けた鉄面党の前身がレギュレーションを設定、改めてメタルファイトとして世に送り出したのである。そしてメタルファイトの普及とともに専用のロボット(メタルファイター)が開発され、各国に普及することとなる。そして物語開始時には知らない人のいない有名なスポーツとなったのである。
メタルファイトのレギュレーションは厳しく、
・委員会が決めた場所で行い重要施設や環境破壊になるような場所では決闘を行わない
・必ず対の人数で行う
・殺生能力を持つ武装を禁ずる
・試合ごとの乗り換えを禁ずる(あらかじめ登録する必要があるため)
などの規則がある。
ただしメタルファイト実行委員会が鉄面党下にあることもあり、レッドバロンに対してはかなりルールを捻じ曲げている模様。
メタルドライバーの免許を取ること自体は比較的簡単だが、出場にはメタルファイター購入等の資金が必要となる。資金が十分に得られないドライバーは中古のメタルファイターを使用するほかないが、中にはメタルファイター自体の入手もできず出場を断念するケースも多い。そのこともありメタルドライバーの中には副業を持つ者も少なくない。建築業者、研究員、果てはサービス業を営んでいる者もいる。
主なスポンサーは鉄面党だが、メタルファイトを発案したのも鉄面党であり、レギュレーション管理等も担当している。他の会社のスポンサーも存在してはいるものの、鉄面党ほど上の巨大組織は事実上存在しない。また、軍から支援を得ているドライバーもいる(軍用メタルファイターのテストヘッドの役割も担う)。
鉄面党の暴走
表向きはメタルファイトのスポンサーを担っていた鉄面党だが、真の目的はロボットで世界を支配することであった。その前段階としてメタルファイトを提案し開発員や資金を集めていたのである。冴場翔子が開発したレッドバロンに目を付けた鉄面党は、バロン強奪のためにルールを捻じ曲げ強敵を送り込むといった行為も平気で行っている。
しかしデスバロン事件で鉄面党の正体が世界中に暴露されたため、メタルファイトの開催が危うくなる事態が起きた。各国のメタルファイターが鉄面党のバロンもどきに対抗したため事件そのものは解決したものの、鉄面党がメタルファイトを利用して人類を牛耳るという噂が世間に流れたことでメタルファイトの存続が危ぶまれてしまう。そのうえバロンもどきによる被害が予想より大きいため世界の復興を優先することとなり、各国のメタルファイターも復興に駆り出され大会は中断された。
批判により解散寸前に追い込まれた実行委員会だったが、アシモフ達元鉄面党の研究者を中心としたメンバーが新たに委員会の中核となり、メタルファイト復興と共に汚名返上のため各国を駆け回り説得をした。結果、メタルファイト再開のめどは立ったものの、大会開催には相当の年月を要することとなってしまった。
一覧
各メタルファイターの基本構造は同じであり、手足のジョイントに互換性があるため、非常時には入れ替え合体が可能。ただし個々のマッチングの関係上、接続できても本来の能力を発揮することは難しいとされる。この仕様は開発元である鉄面党のフォーマットが色濃く残されているためで、基本構造の優秀さを物語っているといえる。
関連タグ
モビルファイター:同時期に開始した格闘ロボットアニメに搭乗するロボット。スポーツ用(格闘技用)に開発された点は同じだが、こちらは各国代表同士が闘う(ガンダムファイト)点が異なる。またスポンサーも国が担ってるため、オリンピックに近い競技といえる。