Underverse
あんだーばーす
『これは創作ではなく現実だ。』
【注意】この記事には『Undertale』とその二次創作『UndertaleAU』作品、また本編のネタバレが含まれています。ネタバレを好まないという方は、まず先に本編からご視聴することを推奨します。
概要
Jakei95(Jeal Peñaloza)によって制作されている、Toby FoxによるRPG『Undertale』の二次創作の作品の総称『UndertaleAU』のクロスオーバーアニメーション作品。ただし『Underverse』は、AUとしてのタイトルでなくあくまでも作品名である。
原作とAUを含む様々なサンズ達が主役で、数多くのAUを巻き込む壮大なストーリーとなっていおり、サンズ以外にも原作やAUのキャラクターが多数登場する。また、作品は主に同作者によるAU作品『X-TALE』のキャラクター・ストーリーを主軸としている。
2016年より制作され、「Truce」~「0.4」までがシーズン1、「OWNERS」以降がシーズン2となっている(「Truce」はストーリーの補完エピソード『The Truce』の要約版で、現在は削除され閲覧できない)。
海外で制作された動画であるが、ほぼ全編に日本語字幕が付いている(2020年9月末にYouTubeが視聴者側からの字幕投稿機能を終了した事により、ファンによる翻訳で成り立っていた動画が多数の言語の字幕で視聴できなくなる問題に直面したが、幸いにも日本度字幕はJakei氏に信頼できるという協力者がいたためこの問題は解決された。現在は作者による作品はPatreonサポーターの1人であるさしろう氏が翻訳作業を行っている)。
キャラクター・AU
Undertale
登場する全てのAUの基本となる原作の世界。ただし、過去にGルートにてサンズが本来ならありえない所でフリスクを殺しており、よって代わりに偽物となるTP後の時間軸が作成されている。その時間軸ではサンズが過去のGルートの出来事を覚えており、彼はこの時間軸の「所有者」となっている。ただしサンズは罪悪感故に、フリスクにその真相を伝えている。
シリーズ1の主人公。ジョーク好きで怠け者のスケルトン。テレポート・重力操作の能力を持っており、攻撃はブルーアタック・骨・ガスターブラスターを使う。クロス達によって自身のソウルの半分を奪われ、インクと共に数多くのAUを巡ることになるが、その途中で数多くの真実を知ることになる。
原作・シーズン2の主人公。セーブ・ロード・リセットの能力を持っており、サンズもその能力の存在を知っている。原作とは服装が異なり、青地に紫っぽいボーダーが入った長袖の服の上にダークブルーのオーバーオールを着用している(ズボンと靴は変更なし)。またキャラが背後霊として存在しており、ナイフを召喚して攻撃することができる。性別は原作と同様に不明(作者Jakei氏によると、特に決められていないとの事)。
X-TALE
同作者Jakei氏によって制作されたAU(Xの読みはエックス)。色彩が無く、限定的な物以外は全て白と黒の濃淡で表されている。元々は穏やかで平和な世界だったが、エックスガスターによって生み出された「OVERWRITE(上書き)」という能力で、時間軸そのものを十回にもわたって上書きされている。最終的にはこの世界の真相を知ったクロスの手によって、全てが消滅し真っ白な世界となった。
X-TALEのガスターであり作者そのものといえる人物。病的なほどの完璧主義で共感性に欠けており、気になった・興味が向いた事はすぐにでも試さずにはいられない性格。自身のタマシイの力で「特別なもの」を作る事ができ、インクとの出会いとAUの存在を知り「OVERWRITE」を生み出す。体が少し浮いており、浮遊する八つの手を自在に操り、自身の掌と八つの手から槍状の鋭い突起を出して攻撃を繰り出すことができる。
X-TALEのキャラ。優しい性格の持ち主だったが、エックスガスターの心無い実験を止める度に自我を失い残虐になっていった。やがてソウルのみとなり、X-TALEではエックスフリスク、シーズン1時ではクロスのソウルの半分に宿ることに。ケツイの力でモンスターや空間をハッキングでき、またナイフを召喚して攻撃することもできる。キャラ自身も「OVER WRITE」の能力を持っている。クロスに宿っている時は、クロスキャラと表記される。
X-TALEのサンズ。精力的で感情表現も豊か、仕事に関しては真面目な性格である(Underverseでは精神的余裕がなく暗い表情が多い)。基本的には原作サンズと同じ能力であり、エックスキャラのケツイが半分宿っていた時は彼の能力を一部使うことができた。
- エックスアルフィー
X-TALEのアルフィーでありエックスガスターの助手となっている。エックスガスターは信頼を寄せていたが、4番目の時間軸のある出来事をきっかけに忠実で感情を持たない助手に上書きされている。他AUまたは他AUの時間軸のコードをコピー・盗むことができ、データとして書類にコードをXのマークとして保存できる。
その他AU・キャラクター
Inktaleのサンズであり、あらゆるAUの守護者。Doodle sphereという所に住んでおり、好奇心旺盛で明るいが猪突猛進な所があり、興奮すると黒いインクを吐く。塗料をポータル代わりに色んなAUに飛べ、ブラシ・インクから様々な物体・骨・ガスターブラスターを召喚できる。ソウル・感情が存在せず、感情は様々な特殊な薬を飲むことで豊かにしており、薬を飲まないと無感情になってしまう。エラーサンズとは互いに敵対関係、エックスガスターとは友人関係で彼の考えに協力している。
Errortaleのサンズであり、体の周りにバグが発生している。Anti-voidという所に住み、あらゆるAUを嫌っており破壊したいと考えている。AUを移動でき、ガスターブラスター・骨を扱えるだけでなく、ガスターグラスパーという青色の糸を使い相手を攻撃・縛る・操ることができる。インクサンズとは敵対関係で、対立を更に面白くしようと停戦の契約を提案・結ぶことに成功した。その後インクとエックスガスターとの企みを知り、嫌気が刺したエラーは再びインクと対立することになる。
原作とは容姿が異なるマフラー姿なのは、原作者Crayon Queenのオリジナル作品「Lucidia」に登場する際、サンズに似たキャラクターを合法的に使うことができなかった為、サンズに似ない様服装が再デザインされたバージョンを作品に登場させているからである。
Dreamtaleのポジティブなエネルギーを持つ守護者。寛大で慈悲深い性格、どんな人であれ幸せになるべきだという考えを持っている。ポジティブな感情を持つAUのみ移動・光とポジティブな感情でできた矢を放つことができる。兄であるナイトメアとは敵対関係であり、AUに絶望をもたらそうとする彼を止めるために行動している。
Dreamtaleのネガティブなエネルギーを持つ元守護者。金のリンゴから変化した黒のリンゴを食べたことで、強大な力を持つリンゴに支配され全くの別人へと変貌した。邪悪な存在であり、AUを破壊し人々が苦しむ様を楽しんでいる。背中からは4本の触手が出ており、自由に変形・硬度を変更でき何本でも出すことができる。また話術にも長け、相手を洗脳することも可能。弟のドリームとは敵対関係。クロスとエックスキャラに協力するも、裏で自分の思い通りに支配しようと考えていた。
ホットランドのコアに落ちた事でソウルが散り散りとなりあらゆる時間・空間にばら撒かれ、一部の場所を除く全ての時間軸・AUを移動できるようになったフリスク。「オメガタイムライン」を管理しており、破壊された時間軸や世界、Gルートの生存者をそこへ送り避難させている。ただし時間軸を操作する能力は消滅している。「X-TALE」の動向を気にしており、またサンズへの助言・クロスを「オメガタイムライン」へ連れて行こうとしていた。
Underfreshのサンズ。本来の姿は小さい紫色の寄生虫で、寄生しやすいスケルトンを好んで選んでいる。ハイテンション・フレンドリーな性格で、騒々しいがサイコパス故に恐ろしい一面を見せることも。神出鬼没でちょくちょく現れては、色んなキャラクターにちょっかいをかけており、またインク・エラーとも面識がある。クロス達の行動に興味を持っており、インクから「X-TALE」の見張りを任されている(ただクロス達やエラー・ナイトメアの侵入を許すなど、かなりゆるめになっている)。
Killertaleのサンズ。原作サンズと同一人物だったが、キャラに殺戮を勧られる内に、次第に狂気に飲まれそれを実行。殺戮の限りを尽くしたことで、それに愉しみを覚え精神崩壊を起こし理性は完全に失われている。ソウルも殺戮の果てに変化し、赤く丸い的のような形状で常に胸元に浮いている。ナイトメアの部下となっており、一時はエックスキャラの新しいパートナーになっていた。
インクサンズとフレッシュサンズを合体させた(フレッシュがインクの体を寄生した)姿。フレッシュと同じく全体的カラフルな服装・ハイテンションな性格をしており、スラングを頻繁に使っている。また服装が旧デザインのインクの服装に近かったり、スプレー缶を使うなどインクの要素も多少存在している。
現時点では詳細不明だが、シーズン2のオープニングにてフレッシュの左下でサングラスが確認できたり、Jakei(Jael Peñaloza)氏のYouTubeにて「FRESH INK'S C.A.R.E」という彼が登場するアニメーションが公開されていたり、OSTとして「Booyah!」という専用テーマが公開されている。
Underfell
原作ファンによって制作されたAU。ただし当作者が制作を終了しており、現在はコミュニティによって制作されている為、オープニングでは作者が「AU Community」となっている。
このAUはキャラクターや世界観が善悪反転し、猟奇的かつ暴力的となっている。登場する時間軸は(このAUの)フリスクとフラウィーの活躍によってPルート上に存在しているが、地上の人類が絶滅しておりモンスター達は変わらず地下で暮らしている。スノーフルのコアコードを奪おうとするクロス達の、一番目の標的にされた。
Underfellのサンズ。気性は荒いが、性格は幾分か丸くなっている。基本的に原作サンズと同じ能力である。兄弟関係は半分崩壊しており、スノーフルの惨状を目にしたフェルパピルスに命を狙われかけた。スノーフルを崩壊させ、自分に恥をかかせたクロスに一発蹴りを入れるために、インク達と付いていくことに。
Underswap
原作ファンによって制作され、Underefellと同じ状況にあり作者が「AU Community」となっている。このAUは全てのメインキャラクターが二人一組で性格・立場が入れ替わっている。こちらもPルート上の時間軸に存在しており、モンスターと人間が共存する世界となった。スノーフルの他にも様々な場所やキャラクターのコアコードを奪う為、クロスの二番目の標的にされた。またクロスはこのAUのコアコードに見覚えがあるとの事だが、詳しくはX-TALEを参照。
Underswapのサンズで、パピルスと入れ替わっている。純粋で優しい性格の持ち主だが、クロス達の侵攻には陰りのある一面を覗かせた。骨やガスターブラスターを召喚して戦うことができる。インクと面識があり、アンダインの研究所の整理をしていた際にインク達と出会った。人間の街へ案内した際にパピルスがクロスと戦っている事を知る。
- スワップパピルス
Underswapのパピルスで、サンズと入れ替わっている。怠け者ではあるが、初めて出会ったクロスに親切したり、クロスによって街を破壊されている際に人々を避難させ、また攻撃を受けたキャラのことを心配していた。サンズと同じく骨やガスターブラスターを召喚して戦うことができる。インクと面識はあるが、あまり良い印象を持ってはいない。
- キャラ
Underswapの主人公でありキャラで、フリスクと入れ替わっている。慈悲深く優しい性格で、普段はめったに話さないことが多い。また強い「ケツイ」を持っており、原作フリスク同様の能力(セーブ、リセット、ロード)を持っていると思われる。
Outertale
モンスターが地下ではなく宇宙に追放されているAU。登場する時間軸はまだ主人公である人間は来ていない時間軸となっている。また原作と設定が変更されている所が各所存在するが、キャラクターは容姿以外立場や性格に変更点は存在しない。サンズ達がUnderswapの次に訪れるAUとなっている。
登場予定
AftertaleのSans。厳密にはAftertaleに登場する別時間軸のSansであり、よく知る青いパーカーのSansはAftertale内で別に存在している。通称Geno(由来は自身が止められなかったGenosideの時間軸から)現時点ではオマケ動画のみの出演で本編未登場。原作ではかなりシリアスな設定の持ち主だが、jakei95氏の動画内ではInkやFreshと共にErrorをおちょくっていた。0.7からは本編に登場予定。
Fatal_errorはErrorがGenoを破壊し損ねた結果、Genoが変わり果てた者だが、現時点で他のキャラクターとの関係は不明。0.7からGenoと共に本編に登場予定。
EpictaleのSans。シーズン2から新たに登場するらしい。
ストーリー(ネタバレ注意)
*【注意】以下、ストーリー・またUnderverse・X-TALEの重大ネタバレを含みますので、先に本編を見たいという方は先に上記のリンクからご視聴ください。
各話リスト
エピソード | タイトル | 公開日 | リンク | 備考 |
---|---|---|---|---|
第1話 | TRUCE(休戦) | 2018年4月29日 | こちら | シーズン1プロローグ |
第2話 | 0.0 | 2018年2月5日 | こちら | |
第3話 | 0.1 | 2018年2月19日 | こちら | |
第4話 | 0.2 | 2018年3月13日 | こちら | |
第5話 | エクストラシーン1 | 2018年4月28日 | こちら | |
第6話 | 0.3 | パート1 2018年5月22日 | こちら | |
パート2 2017年8月6日 | こちら | |||
第7話 | エクストラシーン2 | 2017年12月14日 | こちら | |
第8話 | 0.4 | 本編 2018年7月29日 | こちら | |
エピローグ 2018年8月9日 | こちら | シーズン1エピローグ | ||
第9話 | OWNERS(所有者) | 2020年5月31日 | こちら | シーズン2プロローグ |
第10話 | 0.5 | 2020年12月16日 | こちら |
シーズン1
Truce
AUの破壊と創造をかけ、争ってきたエラーサンズ(以降エラー)とインクサンズ(以降インク)。クリエイター自身の手でAUの半分が滅ぼされている事実にこの争いの勝利を確信していたエラーは、この争いを更に面白いものにしようと「創造もない。破壊もない。」という契約を持ち掛ける。インクがこれ以上他人の想像に足を踏み入れなければ、エラーはこれ以上AUを破壊しないという契約であったが、両者は約束を守る気など全くなかった。
0.0 ~ X1
時は流れ、真の平和主義者(True Pacifist・P)ルートの『Undertale』の世界。フリスク達とピクニックに来ていたサンズは、エックスキャラとクロスサンズ(以降クロス)の手によってまっさらな空間に連れ込まれ、二人に自身のソウルの半分を奪われてしまう。
二人を捕まえようとするインクによると、二人は今は何もない真っ白の世界に存在していたその世界の虐殺(Genocide・G)ルートの唯一の生き残りで、お互いのソウルが結びつき一つの肉体になっていた為、クロスとエックスキャラの二重人格として過ごしていた(後にクロスが主導権を握る)。その後インクに保護されるも、エラーによる攻撃で二人のソウルは今にも壊れそうになり、他AUのサンズまたはキャラのソウルが必要だった為、現在に至っている。
サンズのソウルの半分を吸収したクロスとエックスキャラは、「自分の世界がまだ生きていると信じ、再びに元通りにしようという」目的の為、他AUのコードを使い自分のAUを元通りにしようと考える。そして現れたナイトメアサンズ(以降ナイトメア)は、クロスの目的に「必ずその世界の一人を精神的に傷つける」という条件付きで手を貸すことにした。ソウルを半分失った影響からか自身に異常を感じるサンズと、ドリームサンズ(以降ドリーム)からクロスとナイトメアの企みを知ったインクは、共にAUを巡りクロスを追うことになる。
クロスとナイトメアを追い、サンズ達は『Underfell』のPルートの時間軸に来た。クロスはAUのスノーフルのコアコードを奪おうとしていたが、この世界のサンズ(以降フェルサンズ)に足止めされ戦闘になり、フェルサンズがピンチになった所にサンズ達が駆けつける。サンズはクロスに、まっさらな空間で見かけた「気になる奴」について尋ねるが、それを聞いたクロスとエックスキャラは動揺し、戦況が不利になったことから逃げてしまう。
戦闘後、インクはエラーとクロスのことに話していた。エラーは、新しいAUとそこで出会った「『新しい友人』の『興味深いゲーム』」について話していたこと、そしてクロスを助けたことからインクが何かを企んでいると勘づき始めており、自身も介入すると決めていた。また、結果的にスノーフルのコアコードを奪われ、フェルサンズはサンズ達に付いていくことを決める。そしてインクはクロスの目的に気づき、ドリームからクロスの次なる目的地を知り、サンズ達はそこを先回りすることに。
0.3 + X2
クロスとエックスキャラは、自分の世界へ戻り奪ったコアコードでスノーフルを復元。更に住民や様々な場所のコアコードを奪う為、次なる目的地『Underswap』へ向かう(ただしエックスキャラは、自分のソウル・肉体の得ようと肉体の主導権を奪おうとし、クロスの抵抗で一時的に人格と能力・ハッキングが封印された)。
『Underswap』もPルート上の時間軸に存在し、クロスはこの世界のパピルス(以降スワップパピルス)に見つけられるが、ナイトメアに従うしかないクロスは人々を襲い始める。サンズ達も『Underswap』へ辿り着き、この世界のサンズ(以降スワップサンズ)と出会い、共に街に行くことにするが、そこではクロスが暴れていた。インクはクロスに「エックスガスターが作った世界に希望はなかった」と説得するが、それでも破壊を止めない彼はサンズ達に攻撃され気絶し、サンズはソウルの半分を取り戻した。
一件落着し、サンズ達は元の世界へ帰ろうとするが、エックスキャラは『Underswap』のキャラの「ケツイ(DETERMINATION)」を奪い、肉体を持って復活。エックスキャラはサンズとフェルサンズと共に『Underswap』のサンズ・パピルス・キャラを除く全キャラクターのコアコードを奪いエックスキャラが住んでいた世界へ転送する。
エックスキャラは能力「OVERWRITE(上書き)」を使いスワップサンズ達に攻撃を開始し、インクからも「何かが入った小瓶」を奪おうとするが、インクは反撃し争奪戦に。そして、スワップサンズがエックスキャラのソウルを破壊しようとした所を、一番幸せな存在だったが破壊し尽されてしまったこの時間軸ではもう生きる意味はないと考えたスワップパピルスがそれを止め戦闘は中断する。しかし幸せな記憶が蘇ったことで、ドリームの力でサンズとフェルサンズが到着。戦闘となり、お互い力を使い果たした所でエックスキャラとナイトメアは逃げ去った。だが、『Underswap』の時間軸はすぐに崩壊する状態にあり、ドリームの力でサンズ達は別のAUへ避難することになるが、ダメージを負った『Underswap』のキャラと全てを諦めこの事態の対処はできないと判断したスワップパピルスはここに残ることを選び、何もかもなくなった世界で消滅することになった。
その頃、インクはエラーに「エックスガスターと共に、契約を守った上でこの『自分たちのゲーム』を更に面白くさせる」を宣言し、その行動に嫌気が刺したエラーは、「Doodle Sphere」にある全てのAUに自身の糸を巻き付け、更にそこにあった『X-TALE』に侵入する。『X-TALE』ではクロスの行動に興味を持ったフレッシュサンズ(以降フレッシュ)が、インクに任されこのAUの見張りをしていた。そこでフレッシュからインクが『Underswap』へ行った事を聞き、『X-TALE』にあるクロス達の盗んだ他AUのコアコードを見て、とうとうエラーはインクの言う「ゲーム」が何なのかを理解し、インクとエラーの「休戦」は完全に終わりを告げることになった。
0.4
『Underswap』では、エックスガスターの助手エックスアルフィーが現れ、崩壊した時間軸がAU自体に影響を及ぼさないよう、それを隔離する。次に『Underfell』へ移動し、クロス及び「X-Event」にスノーフルのコアコードを奪われた時間軸を隔離しようとするが、その行動を怪しんだ『Underfell』のアズゴアが攻撃してきた為、エックスメタトンに始末させる。『X-TALE』の者達は「X-Event」に影響・ダメージを受けた時間軸全てを隔離しようとしており、ドリームとコアフリスクはそれを察知していた。
その頃、『X-TALE』に一時的に避難していたナイトメアとエックスキャラ。エックスキャラが誰も傷つけない慈悲の心を持ち、エックスガスターに魅力を感じ最初は何も出来なかったこと、そしてエックスガスターを止める度に自我を失い負の感情がどの時間軸よりも強くなったことを全て見抜いていたナイトメアは、エックスキャラをナイトメアは役立たずの能無しと酷評。そしてナイトメアはエックスキャラ達に「目的を手伝う代わりに、クロスとキャラの自由を奪う」という条件を追加し、エックスキャラはナイトメアの支配から逃れられない状況に陥ってしまう。更に、時間軸がエックスアルフィーに隔離されたことで、エックスキャラ達が奪ったケツイやコアコードも一気に消滅する。エックスキャラを哀れと思ったナイトメアは、「X-Event」が終わるまでエックスキャラをキラーサンズ(以降キラー)と共にナイトメアの為に働かせることにする。
一方、インクが何処かへ行き、3人のサンズ達は『Outertale』に取り残された。サンズはナイトメア達に見つかり、更にそこにエラーも出現し、サンズ達は捕らえられてしまう。その後インクが現れるも、自身の計画を遂行する為に感情を得れるインクを一切摂取せず全ての感情を無くしていたインクはサンズ達を助けようとしなかった。そしてインクはエックスガスターのソウルが入った「紫の瓶」を持っており、エラーはそれを取り上げるが、インクの反撃とエックスキャラの参戦で再び争奪戦となる。最終的に再び瓶を手に入れたインクは、「同じ世界・AUには数千ものバージョンの時間軸があり、それら一部を心配する必要はない」とAUの保護を完全に放棄し、エックスガスターによる新しい可能性を見たいという願いを示し、そのソウルを解放する。
しかしエラーも「Doodle Sphere」にある数多くのAUを破壊するが、インクは彼を「Anti-void」に送り、クロスのソウルを取り戻すことでエックスガスターは完全復活する。そしてエックスキャラは完全に「ケツイ」がなくなり消滅、フェルサンズとスワップサンズは隔離された元の時間軸にそれぞれ移動、サンズも『Undertale』の元のPルート後の時間軸に戻される。エックスガスターは、エックスキャラを今回は特別に許しソウルも元通りにし、クロスもソウルと肉体を元通りに復活され、説得は難しいと考え自分の仲間になるかをどうか選択肢を与える。そしてナンバーⅠ~Ⅸと共にその場を立ち去った。
その後クロスはナイトメアとキラーに襲われているドリームを助け、そして共にコアフリスクの「オメガタイムライン(Omega Timeline)」へ避難することになる。エックスキャラは大人の姿で復活し、見知らぬ場所でXガスター達と自分の弟であるエックスフリスクに迎えられた。
シーズン2
OWNERS
シーンはUndertaleのGルートの時間軸にて、フリスク(キャラ)がサンズに最後の一撃を加えようとした場面がフラッシュバックする所から始まる。しかし、何とそこでサンズは900万分の1の確率で本来ならありえないのだがフリスクを殺すことになる。
そしてその時間軸に不具合が起き、リセットされたことでサンズだけが前の時間軸の出来事を覚えられることができるようになった。そしてサンズはフリスクに、以前の失敗したGルートのことを全て伝える。フラウィーは経験により一歩先を行ったサンズを、この現実の「所有者」として皆に嘘をつき時間軸の出来事を操作したと言う。サンズはそれは正しいことじゃないと否定するが、フラウィーはサンズが過度に責任を感じてただ一人になりたくなかったと説明する。
キャラはサンズとの約束を守る気でいたが、フラウィーは「皆約束を破るよ」と言い、きっと誰も救えずサンズとフリスクも諦めると主張し続けていた。そしてサンズとキャラはフラウィーを殺し、その場を去る。
ここからは以前の話で、ガスターとXガスターの会話のシーンとなる。Xガスターは自分の実験体であるXキャラ達が起こした事件について謝罪し、全て自分で修正すること、そしてXガスターは皆に輝く未来が近づいていると言う。だがガスターは必然を変えることはできないと言い、この実験は「失敗」すると伝える。Xガスターはその発言に「自分より勇気のある者はいない」と考えを変えようとはせず、その場を後にした。
0.5 【Undertale】
Outertaleから元のUndertaleの時間軸に戻ってきたサンズ。どうやら何時間も居なかったらしく皆に心配され、誤魔化しながら答えるもその様子は尋常ではなかった。そしてそのまま雨が降り夕立ということでサンズ達は、七人で共に住んでいる家に帰ることとなった。ボロボロになったジャケットを捨て、フリスクのクローゼットにあった代わりのジャケットを着たサンズに、フリスクは何があったのかを訪ねる。サンズはあの出来事がトラウマとなっており、一部始終とそしてXガスターのことを全て話し終えた後、グリルビーズへ行ってしまう。
その後キャラとXガスターのことについて話すと、何とXガスターは二人の目の前に現れる。Xガスターはプレイヤーについての疑問を全て晴らすためにフリスクを連れて行こうとするが、二人は拒否し交渉をするつもりはないと断固として示す。しかしXガスターは諦めずたとえどんな手を使ってでも説得してみせるとフリスクに宣言した。
X-TALEのナンバーI~XIを持つ者達、そしてXガスターとインクはUndertaleに集まっていた。インクは自分の瓶を飲み再び感情を取り戻し、いよいよ計画を実行する時が近づきワクワクしてきたと伝える。そしてXガスターに自身に伝えられなかった計画の「第三段階」について尋ねるが、彼は答えようとしなかった。
Xキャラも大人の姿で専用服に着替えXガスター達の前に現れるが、インクの楽し気な態度に逆上し、ナイフを刺そうとする。しかしXフリスクに同じくナイフを向けられ、それは未然に防がれたのだった。Xキャラを除くナンバーI~XIの者達はXガスターに上書きされ、完全に意識はXガスターの支配下にあった。インクは「ある用事」を思い出し、Xガスターに何かを受け取りその場を去る。そしてXガスターは、Undertaleへの侵攻を開始する。
メタトンはマフェットのパン屋へ生中継に来ていた。しかしマフェットが期待通りの態度をしてくれず、撮影が難航している最中に町中の全ての電気が停止。それと同時に地震と攻撃が始まり、一気に大きな爆発が起こる。攻撃を起こしていたのはエックスメタトン(以降Xメタトン)とエックスマフェット(以降Xマフェット)であり、「過度な人口にはうんざりする」というXガスターの意向で町中の人々を殺害していた。攻撃を止めるようメタトンが立ち向かうも、XメタトンとXマフェットの攻撃により始末されてしまう。
フリスク達が住む家や他の家も地震により被害を受け、トリエル・アズゴア・パピルス・アンダイン・アルフィーも異常を感じていた。メタトンと電話していたアルフィーは、急に連絡が途絶えたことから、メタトンに何かあったのではと感じ、パピルスの車で六人は共に町へ向かうこととなる。しかし別の場所に居たサンズはその光景を目の当たりにするも、ただ遠くからそれを眺めることしかできなかった。
そしてインクは、「Doodle Sphere」にて破壊されたAU達を眺めながら準備をしていた。「新デザイン」の姿で____
サウンドトラック
主に作曲を担当しているのはNyxTheShield(YouTube)氏であり、作者Jakei氏の夫でもある。他にもSoundCloudにてStereohead Studios氏などが一部楽曲を提供している。
NyxTheShield
エピソード
番外編
- パイロット版
Underverseの原点とも言えるアニメーション作品。またパイロットは、先行試作版という意味も持っている。このアニメーションには原作サンズ・フェルサンズ・スワップサンズ・アウターサンズ・ジェノ・インクサンズ・エラーサンズが登場しており、「オリジナル(原作)と自分のお気に入りの6つのAU」を登場させているとのこと。使用音楽はじん(自然の敵P)氏のボーカロイド曲「ヘッドフォンアクター」。
- Stupid Short
UnderverseのNGシーン集となっている。
「Antu-Void」にてエラーサンズが眠っている間に、フレッシュ・インク・ジェノが近づき、バイオリンで「主よ御許に近づかん」を演奏してエラーを困らせているだけの動画となっている。
エピソードの一つ「エクストラシーン2」にて登場したAU『Undernovela』のシーンにてアフレコでのNG集となっている。取り上げられたNG集は以下のようになっている。
- アルフィーがUndyna(スペイン語でのアンダイン)を呼ぶ際に、「Alphys」と繰り替えし読んでいた。
- Undynaが「サンズはAsgoro(スペイン語のアズゴア)のライバルだぞ」と言う際に、セリフが途切れたり止まったりした。
- Asgoroが「Frisk(フリスク)」と呼ぶ際に間違えて「FRIST」と呼んでしまう。
- サンズのセリフが常に「sh」で終わるため、「sshhhh・sssshhhh」とふざける。
- イヌッスとイヌッサがスペイン語を話せない。
- パピルスによる「Gran Papiro(偉大なるパピルス様)」という自己紹介。
- フリスクが喋る際にエックスキャラの迷惑に。
- サンズが銃を構えるシーンで、エックスガスターがバックに映りこんでおりテイク2となるが、テイク2ではセリフがちゃんと喋れなくなってしまう。
- フリスクがスペイン語を理解できており興奮するも、クロスには訳が分からず困惑してしまう。
- ANDARVARSA
てっきり続編のトレーラーかと思ったら、Jakei氏の2017年のエイプリルフール動画。動画内では『Storyshift』にてエックスキャラに操られたキャラと、その攻撃を受けたアズリエル。またエックスキャラと対決する『Glitchtale』のオリジナルキャラクターベティーが描かれている。しかし所々で絵が雑になったり可笑しな所が出てきたり、エックスガスターと背景に「SansAprilFoolsday」と書かれたハートの木が登場しと、もうツッコミ所しかない完全なるネタ動画となっている。