解説いきまーす、よーい……ハイッ!
NGとは英語で【Non Good】、つまり「良くない」「失敗している」を指す。
ここにもう一つ単語を加えて【Non Good scene】とすることで、撮影に失敗した1シーンという意味となる。
ただしこれは和製英語であり、英語圏では本来【bad works】(失敗した仕事)という。
転じて、映像作品において撮影に失敗したり、何かしらのアクシデントで移り込んでしまった「想定外」な一場面を指す。
以下が例として挙げられる。
由来
こうしたシーンは本来公開されず、そのまま廃棄処分されるものだが、1981年に公開された米20世紀フォックスと香港ゴールデン・ハーベストの合作によるカーアクション映画『キャノンボール』にて、エンディングのスタッフロールでNGシーンを取りまとめたものを流して話題となった。
これをジャッキー・チェンが『プロジェクトA』で模倣したことから一躍有名となった。ちなみにジャッキーも本作に出演しており、その縁からと思われる。
以降、ジャッキーが主演を張った映画ではエンディングでまとめて流すのが名物となっている。
アニメ編
ちなみにコレをアニメでやるとドジなキャラが肝心なところでコケて締まらなくなったり、または作者が使わなかった没シーン 没設定なんかが見られる(声優のミスなど本物のNGシーンは中々見られない。ONEPIECEの特番では、珍しく見受けられた。)
これ以外にもディズニー映画でピクサーが携わった3DCG作品『バグズ・ライフ』『トイ・ストーリー2』『モンスターズ・インク』でリスペクトされており、わざわざNGシーンに見立てた映像を制作してエンディングで流すという気合いの入った職人芸を披露してくれる。
実は、ピクサーが携わっていない2Dアニメーション作品『ライオン・キング』にもNGシーンに見立てた映像を作られている。
また日本では、特番で国内のドラマや映画のNGシーンを寄せ集めたものがよく放送される。
ゲームでも、ピポサルシリーズの1作『ガチャメカスタジアム サルバトーレ』において、公式ガイドブックに掲載されたパスワードを入力すると、実写ムービーのNGシーンを収録したひぞうテープが入手できる。
マリオテニスGCでも、トーナメントモードの最後のカップ戦をクリアすると、エンディングにてOP映像のNGシーンが見られる。
カットォ!! 関連イラスト入ってないよ~!!
pixiv内では、漫画やアニメでの1シーンを撮影風景として描いた作品で見られる。