園村麻希
そのむらまき
「あっ!オッス、主人公君 みんな何してるの?」
「ひょっとしても何もどう見ても、みんなのアイドル、園村麻希ちゃんじゃないの。」
概要
女神異聞録ペルソナのヒロインの1人。続編のペルソナ2でも登場している。
女神異聞録ペルソナ
主人公のクラスメイトで通称は「マキ」。
生まれつき体が弱く一年前から病院に加療入院中で主人公たちがペルソナ様遊びで倒れてしまいその検査を兼ねて見舞いに訪れた場面で登場。美術部に所属しており、かつて賞を取った「楽園の扉」という絵を病室に飾っている。
友人思いで優しい性格だが、母子家庭故に仕事で不在の母親とのすれ違いや自身の将来への不安や入院での孤独があり、どこか暗く儚い雰囲気を出している。見舞いの際、彼女の容態が悪化しICUに運ばれた直後に町が異界化し行方不明になったが、再度登場した時は別人の様に明るく元気な姿で皆の前に現れた。
初期ペルソナは『PRIESTESS マソ』
専用ペルソナは『PRIESTESS ヴェルザンディ』
武器は弓矢、銃器はハンドガンで素早さと運が高く、回復・援護役に向いたキャラクター。
親友である香西千里の彼氏である内藤陽介に密かな想いを寄せていたが、後に主人公に惹かれていく。
パーティに入るのはセベク編のみだが雪の女王編でも関わりがあり物語の中心人物の1人。
彼女の深層心理
「私じゃなくって、最初から貴女が生まれてくればよかったのにね」
「やめてよ!!自分の口からそんなセリフ聞きたくないわ!!あなた自分を変えようとした?あなたがしたことってなに?ベッドの中で泣くだけでしょ!?わたしあなたと変わりたいわ!みんなを見てて思わない?できないことなんてないって。なにもかもダメにしてるのは、あなたの心だわ!」
事件の真相
事件が起き異変後に出会ったマキはそれまでとは違う雰囲気や性格になっていたのは当初は異変が起き、パラレルワールドが発生し出会ったマキは「異世界の園村麻希」だと思われてたが、実は「本物の園村麻希」が理想の自分として作り上げ投影した「理想の園村麻希」であり、理想の彼女は本物の彼女の影(シャドウ)であった。物語に登場した「黒服の少女アキ」と「白服の少女マイ」の2人でさえ「本物の園村麻希」の抑圧された人格の一部であり影の存在であった。
※空想の世界とはいえパラレルワールドではあるので「異世界の園村麻希」と言っても間違いではない。
それだけでなく異世界のマキが暮らしていた町全体が「本物の麻希」自身が心の中に生み出した空想の産物であり、実在しない事が分かる。病弱で長い入院生活の中、将来への不安や孤独感、友人たちへの嫉妬や羨望があり深い闇を抱えていた。それらから目を背け、自身の慰めの為に自分にとっての楽園、理想の世界を思い描き生み出した。
別世界に病院や警察、母親の存在が無いのは作り上げた彼女にとって無用だからである。
それが「デヴァ・システム」と同調し理想の世界が具現化し現実の町が侵食され始め異界化を引き起こした。
親友である千里と憧れの存在である内藤だけは、空想の産物ではなく本物を理想の世界に引き寄せたり(現実の世界では2人は「神隠し」に遭ったとされていた)、理想の世界に迷い込んだ母親・節子がハリティーの姿に変えられるなどの事態もまた引き起こしている。
異界化の原因は「本物の園村麻希」の空想に「デヴァ・システム」がシンクロしてしまい引き起こしてしまった産物であり(意図的な事でないとはいえ)事件の元凶であった。
その事を知ったマキは姿を消してしまったが主人公や仲間の説得で自身で決着をつける意思を固めパーティに復帰、そして「園村麻希」という存在そのものを消滅させようとする最悪の人格「パンドラ」との戦いに臨む。
マキはその負の部分も含めて全て受け入れたが、それと同時に理想の世界は消滅した。
そして「本物の園村麻希」は無事見つかりその後の学園生活は不明だが漫画版では無事進級を果たしており本編エンディングでは卒業生の1人としていた。病気の方も完治し和解した母親と共に新たな生活を営んでおり、大人になったペルソナ2ではこの時の体験が成長の糧となっている模様。
※経験したのは本物ではなく理想の麻希ではあるが記憶は共有してる部分は存在する。
「本物の園村麻希」の登場は序盤と終盤の1シーン、そしてエンディングにしか登場しない。また雪の女王編に登場する「仮面の女子生徒」も見た目や発言から彼女のシャドウである可能性が高い。
関連イラスト
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新条アカネ SSSS.GRIDMANの登場人物。彼女も園村麻希と同様に鬱屈した感情を抱えてながら自身の中に理想の世界を作り、それを外部に付け込まれてしまった。