園村麻希
そのむらまき
「あっ! オッス、主人公君 みんな何してるの?」
「ひょっとしても何もどう見ても、みんなのアイドル、園村麻希ちゃんじゃないの」
概要
女神異聞録ペルソナのヒロイン。美術部所属。
友人思いで優しい性格だが、生まれつき体が弱い自身の将来の不安や、母子家庭故に仕事で不在の母親とのすれ違い、どこか暗く儚い雰囲気を出している。
続編の『ペルソナ2』にも登場する。
主人公のクラスメイト。クラスは2-4。
素早さと運が高く、回復・援護役として役立つ通称「マキ」が、パーティに入るのはセベク編のみ。
親友香西千里の彼氏である内藤陽介に密かな想いを寄せていたが、一年前から加療入院中。病室にはかつて賞を取った「楽園の扉」を飾っている。
ペルソナ様遊びで倒れた主人公たちが検査を兼ねて見舞いに訪れた際に容態が悪化。ICUに運ばれた直後に行方不明となるが、別人の様に明るく元気な姿で再度登場した。
初期ペルソナは『PRIESTESS マソ』
専用ペルソナは『PRIESTESS ヴェルザンディ』
「柊サイコセラピー」で助手を務める。
交際相手がいるらしい。
小説版によると自らの絵を展示したことをきっかけにある事件に巻き込まれ、「柊サイコセラピー」に所属するきっかけになったという。
ネタバレ
異変後に出会った「パラレルワールドの園村麻希」は「本物の園村麻希」が理想の自分として作り上げた彼女の影。
「理想の園村麻希」は本物の(シャドウ)であり、「黒服の少女あき」と「白服の少女まい」もまた、「本物の園村麻希」の抑圧された人格の一部にすぎない(※雪の女王編の「仮面の女子生徒」も彼女のシャドウである可能性が高い)。
現実の町を異界化し、「神隠し」に遭ったとされていた親友の千里と憧れの内藤を引き寄せ、迷い込んだ母親をハリティーに変えた発端は、「本物の園村麻希」が思い描いていた自分にとっての楽園に「デヴァ・システム」が同調したことが原因。
長い入院生活に将来への不安や孤独感を抱え、友人たちに嫉妬や羨望を抱いていた彼女が自らの慰めの為に思い描く異世界に、病院や警察、母親の存在が無いのは、作り上げた彼女にとって無用だからである。
つまり、異世界と思われていた町全体が「本物の麻希」の空想の産物であり、自らが(意図的ではないとはいえ)事件の元凶であることを知ったマキは姿を消す。
主人公や仲間の説得で意思を固めパーティに復帰。
「園村麻希」そのものを消滅させようとする「最悪の人格」との戦いに臨み、全てを受け入れる。
理想の世界は消滅したが、本編エンディングでは「本物の園村麻希」の病気も完治して卒業。和解した母親と共に新たな生活を送る(漫画版では進級する)。
大人になったペルソナ2ではこの時の体験が成長の糧となっているようだ(理想の麻希と記憶を共有してる部分が存在する)。
関連タグ
玲…『ペルソナQ』の登場人物。ある意味園村麻希の「if」と言える存在。
新条アカネ…『SSSS.GRIDMAN』の登場人物。彼女も園村麻希と同様に鬱屈した感情を抱えてながら自身の中に理想の世界を作り、それを外部に付け込まれてしまった。