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シラユキヒメの編集履歴

2021/07/16 19:57:48 版

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シラユキヒメ

しらゆきひめ

日本の競走馬・繁殖牝馬(1996~2019年)。突然変異で誕生した、サンデーサイレンス産駒の白毛牝馬。自身は競走馬としては勝利できなかったが、子孫が従来「活躍できない」とされてきた白毛馬の固定観念を覆すさまざまな記録を挙げ、白毛母系の祖として注目されつつある。

生涯

1996年、北海道で父サンデーサイレンスと母ウェイブウインドの間に誕生。

父は青鹿毛(黒褐色)、母は鹿毛(こげ茶色)、さらに父母の血統をわかる限り遡っても白毛馬はいない。にもかかわらず、この牝馬は真っ白な白毛を持って生まれた。

種牡馬たる父サンデーサイレンスが生み出した数多くの子ども達を見渡しても、白毛の馬はこの一頭のみである。つまり遺伝ではなく、突然変異により偶然誕生したサラブレッドだった。

馬名はもちろん、グリム童話白雪姫』にちなんだものである。

競走馬時代

競走馬としては仕上がりが遅く、初めてレースに出たのは5歳の時。戦績は9戦0勝に終わったが、3位入着が3回あり、中央競馬では白毛馬として初めて馬券に絡んだ。

繁殖牝馬時代

引退後は繁殖牝馬となり、はたして白毛が遺伝するのかが注目された。

2003年に生まれた初仔は……白毛だった(シロクン、父ブラックホーク)。シラユキヒメの突然変異による白毛は、彼女一代限りのものではなく、遺伝能力を有していたわけである。

その後の研究により、シラユキヒメの生み出した白毛遺伝子は他の毛色遺伝子に対して優性であることがわかった。この白毛遺伝子は「W14」と名付けられている。

シラユキヒメは生涯でブラックホーククロフネキングカメハメハと交配して12頭の仔を産み、うちブチコのようなぶち模様も含め、10頭が白毛馬だった。

産駒のうち、ユキチャン、マシュマロ、ブチコら娘たちが繁殖牝馬となり、依然として競走馬全体からはごくわずかな割合ではあるものの、白毛の遺伝子をつないでいる。

2019年5月5日に23歳で死去。孫ソダシが世界初の白毛GⅠ馬となったのは、翌年のことである。

白毛について

白馬」という言葉は、白毛馬に限ったものではない。

日本では古来白馬といえば芦毛(あしげ)の馬のことであった。芦毛馬は生まれたばかりは灰色だが、年齢を重ねるにつれて白くなり、最後は真っ白な毛並みになる。

芦毛の例を挙げれば、オグリキャップゴールドシップなどもデビューしたての頃は灰色だったが、現役キャリア後半につれて白みがかり、引退して種牡馬になってからはほぼ真っ白である。

いっぽう、生まれた時から真っ白なのが白毛である。日本のサラブレッドでは同じく突然変異で生まれた牡馬ハクタイユー(1979年生)が初であり、彼がデビューする際に新たな毛色登録として「白毛」が設定された。その後別の突然変異で生まれた馬や、ハクタイユーの子孫が何頭かおり、シラユキヒメが6頭目の競走馬登録された白毛馬である。

なお、「白毛遺伝子は『致死遺伝子』であり、これをホモ接合型で持った胎仔は死産に終わる」という説が過去にあったが、現在では研究により否定されている。(ハツカネズミには毛色遺伝子と致死遺伝子が絡む例があるが、馬も同じではない。)

また、先天性の遺伝子異常で体の色素を作ることが出来ず、白い体以外にも虚弱体質などを有してしまうことが多いアルビノとは異なる。「白毛は走れない、虚弱体質」というイメージは、そもそもサンプル数が少なすぎたことに加えて、アルビノと混同されている部分もあるものと考えられる。

子孫

そもそも白毛の競走馬がそれまで非常に数が少なかったこともあり、シラユキヒメの子孫は白毛馬に関する様々な記録を残している。

  • 2007年:子のホワイトベッセル(2004年生・牡)が阪神競馬場の未勝利戦で勝利、中央競馬における白毛馬の初勝利。
  • 2008年:子のユキチャン(2005年生・牝)が地方競馬・川崎競馬場の関東オークス(JpnⅡ)に勝利、白毛馬初の重賞制覇。
  • 2019年:孫のハヤヤッコ(娘マシュマロの子、2016年生・牡)がレパードステークス(GⅢ)に勝利、白毛馬世界初の国際重賞制覇。
  • 2020年:孫のソダシ(娘ブチコの子、2018年生・牝)が阪神ジュベナイルフィリーズに勝利、白毛馬世界初のGⅠ制覇。
  • 2021年:ソダシが桜花賞に勝利、白毛馬初の牝馬クラシック競走制覇。

関連項目

競走馬 白馬 突然変異

サンデーサイレンス ブチコ ソダシ

生涯

1996年、北海道で父サンデーサイレンスと母ウェイブウインドの間に誕生。

父は青鹿毛(黒褐色)、母は鹿毛(こげ茶色)、さらに父母の血統をわかる限り遡っても白毛馬はいない。にもかかわらず、この牝馬は真っ白な白毛を持って生まれた。

種牡馬たる父サンデーサイレンスが生み出した数多くの子ども達を見渡しても、白毛の馬はこの一頭のみである。つまり遺伝ではなく、突然変異により偶然誕生したサラブレッドだった。

馬名はもちろん、グリム童話白雪姫』にちなんだものである。

競走馬時代

競走馬としては仕上がりが遅く、初めてレースに出たのは5歳の時。戦績は9戦0勝に終わったが、3位入着が3回あり、中央競馬では白毛馬として初めて馬券に絡んだ。

繁殖牝馬時代

引退後は繁殖牝馬となり、はたして白毛が遺伝するのかが注目された。

2003年に生まれた初仔は……白毛だった(シロクン、父ブラックホーク)。シラユキヒメの突然変異による白毛は、彼女一代限りのものではなく、遺伝能力を有していたわけである。

その後の研究により、シラユキヒメの生み出した白毛遺伝子は他の毛色遺伝子に対して優性であることがわかった。この白毛遺伝子は「W14」と名付けられている。

シラユキヒメは生涯でブラックホーククロフネキングカメハメハと交配して12頭の仔を産み、うちブチコのようなぶち模様も含め、10頭が白毛馬だった。

産駒のうち、ユキチャン、マシュマロ、ブチコら娘たちが繁殖牝馬となり、依然として競走馬全体からはごくわずかな割合ではあるものの、白毛の遺伝子をつないでいる。

2019年5月5日に23歳で死去。孫ソダシが世界初の白毛GⅠ馬となったのは、翌年のことである。

白毛について

白馬」という言葉は、白毛馬に限ったものではない。

日本では古来白馬といえば芦毛(あしげ)の馬のことであった。芦毛馬は生まれたばかりは灰色だが、年齢を重ねるにつれて白くなり、最後は真っ白な毛並みになる。

芦毛の例を挙げれば、オグリキャップゴールドシップなどもデビューしたての頃は灰色だったが、現役キャリア後半につれて白みがかり、引退して種牡馬になってからはほぼ真っ白である。

いっぽう、生まれた時から真っ白なのが白毛である。日本のサラブレッドでは同じく突然変異で生まれた牡馬ハクタイユー(1979年生)が初であり、彼がデビューする際に新たな毛色登録として「白毛」が設定された。その後別の突然変異で生まれた馬や、ハクタイユーの子孫が何頭かおり、シラユキヒメが6頭目の競走馬登録された白毛馬である。

なお、「白毛遺伝子は『致死遺伝子』であり、これをホモ接合型で持った胎仔は死産に終わる」という説が過去にあったが、現在では研究により否定されている。(ハツカネズミには毛色遺伝子と致死遺伝子が絡む例があるが、馬も同じではない。)

また、先天性の遺伝子異常で体の色素を作ることが出来ず、白い体以外にも虚弱体質などを有してしまうことが多いアルビノとは異なる。「白毛は走れない、虚弱体質」というイメージは、そもそもサンプル数が少なすぎたことに加えて、アルビノと混同されている部分もあるものと考えられる。

子孫

そもそも白毛の競走馬がそれまで非常に数が少なかったこともあり、シラユキヒメの子孫は白毛馬に関する様々な記録を残している。

  • 2007年:子のホワイトベッセル(2004年生・牡)が阪神競馬場の未勝利戦で勝利、中央競馬における白毛馬の初勝利。
  • 2008年:子のユキチャン(2005年生・牝)が地方競馬・川崎競馬場の関東オークス(JpnⅡ)に勝利、白毛馬初の重賞制覇。
  • 2019年:孫のハヤヤッコ(娘マシュマロの子、2016年生・牡)がレパードステークス(GⅢ)に勝利、白毛馬世界初の国際重賞制覇。
  • 2020年:孫のソダシ(娘ブチコの子、2018年生・牝)が阪神ジュベナイルフィリーズに勝利、白毛馬世界初のGⅠ制覇。
  • 2021年:ソダシが桜花賞に勝利、白毛馬初の牝馬クラシック競走制覇。

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