概要
ライトノベル作家、白石定規原作のファンタジー小説。
「旅々」は作者による造語であり、「魔女の旅」だと安直だから、という理由でこのタイトルになった。
魔法使いとしての最高位「魔女」の称号を与えられた少女イレイナが、様々な国を渡り歩くロードムービーとなっており、主人公であるイレイナを除き話ごとに登場人物が入れ替わる。
基本的に一話完結式だが、時折複数の話につながりがある場合もある。だが内容は短く長くとも中編程度。
所謂『キノの旅』のファンタジー版と想像すれば分かりやすく、国ごとに文化・価値観が異なる点や、話ごとの作風が微笑ましいものからエグい鬱展開まで大きく違う点も共通する。特に『遡る嘆き』は圧巻でテレビアニメ版では冒頭に注意テロップが表示されたほど。
元々はAmazonの電子書籍サービスkindleで電子書籍として発売されていたが、最初の頃は売れ行きに行き詰まり作者本人が2ちゃんねるのニュース速報Vip板でスレッドを立てるなどして宣伝していた。
やがて口コミで話題となり、GAノベル(⇒GA文庫の記事を参照)から発売された。
コミカライズ版も『マンガUP』と『ガンガンONLINE』にて連載中。
さらにC2Cの手によってテレビアニメ化される事になった。2020年10月から同年12月にかけてTOKYOMX、サンテレビ、KBS京都、AT-XおよびBS11やテレビ愛知にて放送された。
登場人物
CV:本渡楓
主人公。15歳という若さで魔法使いの最高位「魔女」の称号を獲得した天才少女。「灰の魔女」の二つ名を持つ。自他ともに認める美少女。
幼い頃に読んだ小説『ニケの冒険』に憧れ、同じ旅の魔女となった。
ステレオタイプの魔女の姿をしているが、状況に合わせて服装を変えたり魔法で変身したりする。
故郷の平和国ロベッタで魔術試験に合格し、森に暮らす師匠のフランの下で修業を積んでいた。
基本的に国やそこで暮らす住人から受けた依頼を解決する事で旅費を稼いでいるが、出会った人物の問題に巻き込まれたり、報酬を顧みず事件を解決しようとすることもある。
好奇心旺盛な性格で、誰にでも敬語で喋るが癪に障った相手には毒舌を吐く。
魔女としての才能や洞察力も高いが、想定外の事態に弱い。
CV:黒沢ともよ
新米魔女の少女で、一人称はぼく。二つ名は「炭の魔女」。
東の国生まれで、魔女になるために妹と共に魔法使いの国で魔術試験を受けていたが、才能のある妹が先に合格してしまう。それゆえに焦りと孤独感にさいなまれていたところをイレイナと出会い、ひと騒動の末に帽子を譲り受け、魔術試験にも合格する。
魔女となった後は魔法統括協会に勤務しており、依頼を通してお金を稼ぎながら旅をしている。
イレイナの事は恩人として敬愛しているが、「運命の国」で再開した際は運命について語りながらプロポーズする、旅人が刻む壁にイレイナへの想いを書き連ねるなどその敬愛はかなりずれている。
CV:花澤香菜
イレイナの師匠。二つ名は「星屑の魔女」。
ロベッタの森で1年掛けて、イレイナに魔術を教えた。
現在は故郷の国にある魔法学校で教鞭をとっている。
CV:日笠陽子
サヤの師匠。二つ名は「夜闇の魔女」。
魔法統括協会に勤務しているが、常に紫煙を吹かせるなどアウトローな雰囲気を持つ。
フランとは同じ魔法使いに師事した姉妹弟子の仲。
CV:小原好美
眠るごとにすべての記憶がリセットされてしまう謎の少女。「ある国」を目指しイレイナと行動を共にする。
CV:岡咲美保
頭脳明細で魔法の才能もある才女にして、アムネシアの妹。
CV:伊藤静
イレイナの母親。その正体は、実は……。
関連動画
外部リンク
関連項目
上田麗奈:アニメのOPが2ndシングルの『リテラチュア』。第8話のゲストキャラ役でも出演している。