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CV:岡咲美保


概要編集

魔女の旅々』の登場人物。


『信仰の都エスト』の出身。

容姿は姉のアムネシア(魔女の旅々)にそっくりだが、姉やイレイナよりも1つか2つほど幼い顔立ちをしており、髪は姉よりも長く、カチューシャにはリボンがついている。

魔法が一切使えない姉と異なり、(魔女になるほどではないが)魔法の扱いに長けており、若くして同国正統騎士団の幹部を務めるエリートだった。


姉のアムネシアとは幼いころから仲が良く、アヴィリアは常に敬愛の念をアムネシアに対して抱いている。





【注】この記事は原作4巻以降のネタバレを多分に含みます。









出身国である『信仰の国エスト』は魔法至上主義の国であり、アヴィリアは生まれつき魔法使いとしての才能に恵まれていたため、両親や周りから可愛がられて育った。一方アムネシアは成長しても全く魔法が上達せず、肉親はもちろん社会的にも差別的扱いを受けることになった。

そんな環境で育ってもなお、アヴィリアは決して姉を見下したりはせず、敬愛の対象であり続けた。


やがてアムネシアを追いかける形で正統騎士団に入団したアヴィリアだったが、入団して間もないのに一足飛びに幹部として取り立てられ、アムネシアの上司のポジションに割り当てられることとなった。

もちろん「アヴィリア自身の魔法の才を見込んだ」という正統な理由はあったが、同時に「無能力者の姉の自尊心をこなごなに砕くため」という嫌がらせの意図もあった。

その後、仲が良かった姉との関係はひどく冷え切ったものになった。常に表舞台を用意されて華やかに活躍するアヴィリアの裏で、アムネシアの存在は日に日に薄く価値のないものとして扱われるようになり、一年がすぎるころには顔を合わせることすらなくなってしまった。お互いにお互いの顔を見るのが心苦しかったからというのもあるが、取り巻き達が会話をさせまいと妨害していたのも大きな理由の一つである。


ある日、他国からとある重大な情報を得たアムネシアはすぐさま報告をしようとしたが、既に多くの仕事で手一杯になっていたアヴィリアは他の部下の妨害をかわすこともできず、姉の報告を黙殺してしまう。まさかそれが国内の重大事件の手がかりになっているとも知らず、そして姉がさらなる不幸のどん底へと突き落とされるきっかけになるとも知らず。

全てが解決した後も、アヴィリアはこの日のことを思い出しては後悔し続けることとなる。


凄惨な連続殺人と他国侵害の罪を被せられ、人目も憚らず泣いて無実を主張し続ける姉の姿を見たアヴィリアは「実際には一体何が起こったのか」「真犯人が誰なのか」を悟って姉の救出を決意する。

姉にエストの極刑である『忘却帰郷』の第一段階が執行されてしばらく経ったある日、アヴィリアは付き添う形でエストに入国した灰色の魔女イレイナに接近し、アムネシア救出作戦の協力を求めることとなる。



性格編集


エリートであるため賢い……はずなのだが、ダンボールに入ってバレバレの尾行をしたり、穴だらけの作戦をドヤ顔で提示したりとかなりポンコ……天然ボケなところがある(まあその作戦に呆れ果てていたイレイナが提示し実行した作戦も似たようなものであったが)。

またかなりのドジっ子でもある。例えばイレイナと一緒にネコ耳メイドカフェでバイトした際には、ドジが重なりすぎて自信を失い、ダンボールの中に引きこもってしまった。

この時必要もないのに語尾に「にゃん」をつけていたせいか、イレイナの夢の中では別の“語尾にゃんキャラ”に対抗心を見せるキャラ付けをされてしまった。

ちなみにアヴィリアの本当の語尾は「なのです」なのです。



アムネシアへの想い編集


上述の通り、たとえ周囲や両親がアムネシアを差別し迫害しようとも、アヴィリアだけは変わることなく敬愛の念を抱き続けてきた。

姉が冤罪で極刑判決を受けるという究極の迫害を受ける事態になった遠因に、自身の判断ミスがあるという後悔の念もまた、アムネシアへの強い想いとなった。

そのためか普通の姉妹愛を超えた想いが随所に見られるようになり、アムネシアから特別な想いを向けられているイレイナに嫉妬する場面も多い。

ドラマCDではアムネシアとイレイナのデートを妨害するため、サヤと共闘戦線を組んだこともある。

一方で、姉の幸せを優先したいという気持ちも強く、イレイナと再会した時には拗ねつつも「明日にでもお姉ちゃんを連れてきましょうか」「イレイナさんがいると知れば飛んでくるはずなのです」と提案したこともある。





関連タグ編集

魔女の旅々 アムネシア(魔女の旅々) イレイナ サヤ(魔女の旅々)

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