この記事にはPSO2「EPISODE6」のネタバレが含まれています!
概要
終の女神シバに宿っていた初代【深遠なる闇】の真の姿であり、器に宿ったことで芽生えた知性であるシバの本性とも呼ぶべき存在。
その本質は「フォトンの対なるもの」「万物の生成に対するアンチテーゼ」「絶対破壊の意志」であり、生まれるのではなくそこに在る概念の様な存在である。
初代【深遠なる闇】となったフォトンの結晶であるシオンコピーも現世に顕現するキッカケに過ぎず、フォトン、すなわち宇宙が存在する限り【深遠なる闇】もまた存在し続ける。
最も強いフォトンの力を持つ物を器とする性質があり、膨大なフォトンを有していたシバの器が破壊されたことで依代を失った初代【深遠なる闇】はシバの次に強いフォトンを持つ主人公を新たな依代に選ぶ。
しかし、主人公は時間遡航能力によって、フォトンも破壊できる物体も存在しない虚無の空間…すなわち「宇宙が誕生する前の時間」へと【深遠なる闇】もろとも転移する。(EP3時点では膨大なフォトンを持つ【深遠なる闇】と共に転移するのは復活直前までが限界だと説明されていたが、何故唐突にここまで昔に転移できる様になったかは説明されていない。【仮面】の魂と融合した影響で時間遡行できる範囲が広くなったのだろうか?)
絶対破壊の意志である【深遠なる闇】は、存在意義を失ったことで自壊し、主人公と共に朽ち果てる運命にあった。そしてその亡骸は、やがて宇宙の原点へと到達。全知存在(アカシックレコード)と呼ばれるようになった。これが劇中で語られた全知存在の正体である。
実は宇宙はこのループを繰り返しており、それを唯一知っていたシバは、だからこそ主人公を「始まりの器」、自身を「終の女神」と呼び、彼/彼女を壊すことで終わりと始まりの繰り返しを断とうとしていた。
ノーマルエンドルートにおいては主人公はこの結末を受け入れ、宇宙は輪廻を繰り返すことになる。
元の宇宙がその後どうなったかは描かれていないが、設定資料集によると「その後の未来はアカシックレコードに記録されていない」とだけ記されている。バッドエンドではないようだが詳細は不明。
グランドエンドルートでは、主人公はそれでも未来に歩みたいと願う。
そして主人公の消えた世界にて、マトイは主人公の願いに応えたシオンに、ヒツギは主人公の呼び声を受け取ったアルに導かれ、ハリエットは主人公の痕跡が消えていくという異変を感じ取り、それぞれが時空の狭間へと駆け付ける。そしてマトイとハリエットの力を上乗せした天叢雲という、世界の壁を超えた繋がりが生み出した力によって【深遠なる闇】は主人公から切り離された。
行き場を失った【深遠なる闇】は、純粋なる破壊の力――【原初の闇】として形を取り、真の姿を現す……。
能力
全てのダークファルスとダーカーの根源たる存在であり、ダーカーのみでなく、ダークファルスすらも無限に産み出す能力を持つ。この能力を用いて【深遠なる闇】(シバ)は封印の間近にダークファルス達を産み落とし、自らが復活する為の楔とした。
ダークファルスと同じく万物を侵食し、消滅させる力を持っているが、その規模はダークファルスの比ではなく、完全復活すれば瞬く間に宇宙全てを飲み込み、最終的には全ての次元の宇宙を消滅させてしまう。
これらに加え、宇宙の破滅意思そのものである【深遠なる闇】は宇宙に「破壊するもの」がある限り完全に滅ぼすことは不可能であり、【深遠なる闇】を消し去るにはフォトンも宇宙も記録すらも存在しない完全な無の場、すなわち「宇宙が生まれる前の無の時代」へと送り込むしか方法は無かった。
形態
【原初の闇】ゴモルス
【原初の闇】の第一形態。【深遠なる闇】の根源たる闇・純然な破滅意志が、依代を完全に失ったことで力そのものとして形を成したもの。時空の狭間から這い上がり現世への復活を果たそうとする。そのため主人公たちがゴモルスを奈落の底へ叩き落とすことで倒すこととなる。
中央の大きな眼球を含めた11もの眼が蠢く頭部と、ダークファルス達の完全体の顔を模したレリーフの顎門を持った、巨大で醜悪な怪物。
足場である浮島を飛び移りながら戦うことになるが、第二段階からはとてつもないダメージを誇る強烈なゲロビや足場破壊などの即死攻撃を繰り出してくる。
特に足場破壊は即死回避スキル・潜在能力を貫通して、低難易度であっても問答無用で戦闘不能にしてくるので油断できない。足場破壊前に警告マーカーが出るので、その時に反対側の足場に逃げること。足場は一定時間で復活するが、復活前にうっかり飛び移ろうとしても即死してしまうので注意。
なお、浮島に飛び移った際の挙動はダッシュパネルに乗った時と同様の状態となり、ダッシュキックも出せる。他クエストと比べてキックの威力が大幅強化されているので、これで眼球や手を蹴飛ばしてやろう。
名称の由来はおそらく、旧約聖書に記された悪徳の町の一つ「ゴモラ」より。
【原初の闇】ソダム
奈落へと落ちて活動を停止したゴモルスから分離した、【原初の闇】の真の姿。EP6を飾るラスボス。
顔が空洞になった頭部、腕のない肢体に二対の翼のようなものを持った異形のヒューナル体。
炎・氷・雷・風の4つの属性を一定間隔毎に変更しながら攻撃を繰り出し、さらに体力が減ると二つの属性の複合形態をとるようになる。
弱点属性がなく、代わりにランダムな武器種に弱点を持つ。
弱点武器で大ダメージを与えると弱点を消失しパニックのエフェクトで特殊ダウン。
攻撃頻度は高いものの見切りやすい攻撃が多く、少し慣れればカウンター攻撃のカモにできる。初見殺しの即死ギミックがあったゴモルスやシバの方が強く感じるかもしれない。
ただし、即死とは行かないまでもかなりの威力かつフィールドのギミックが絡む初見殺しの大技を使用するため油断は禁物。
ゴモルスが倒れてもソダムに影響がなく、逆にソダムが消滅するとゴモルスも消えることからこちらが本体の模様。
名称の由来は、悪徳の町のもう片方「ソドム」からと思われる。
結末
主人公と共に時空の狭間の深奥、即ち宇宙誕生前の無の空間へと連れてこられた【原初の闇】を完全に滅ぼし、繰り返す宇宙の輪廻を終わらせる為に全宇宙の生きとし生けるもの、あらゆる時代の生きてきた者たちの願いがフォトンとなって集結した。
それらのフォトンは【深遠なる闇】の対なる存在、【大いなる光】として顕現し、その力を借り受けた主人公達は時空の狭間から蘇り、宇宙の全てを滅ぼさんと企む【原初の闇】と最後の戦いを繰り広げる。
死闘の末に【原初の闇】は追い詰められ、最期はマトイ、ヒツギ、ハリエット、そして6人のダークファルスの依代たちによって新たな力が生まれ、それを手にした主人公によって遂に【原初の闇】は葬られた。
繰り返す終わりと始まりを断ち切り、アカシックレコードにも記されない未来を己を犠牲にすることなく勝ち取ったのは、人を醜いと断じたシバではなく、人を信じ人を守り続けた主人公であった。
緊急クエスト「虚無より睨む原初の闇」
ストーリーと同じくゴモルス、ソダムと戦うことになる。更に最終形態との最後の一戦が追加されており、ゲーム的に言えば「条件を満たすことで戦える真ラスボス戦」のような扱いである。
他のレイドボス緊急のような追加ストーリーや再戦の理由付けは特に無く、ストーリー最終章のグランドエンドルートをコンパクトに纏めたような形になっている。アナウンスはマザーシップ・シバへの突撃作戦、クエスト受注時のエリア表記もマザーシップ・シバとなっているが、実際には諸々をすっ飛ばして時空の狭間でのゴモルス戦からの開始となる。最初の待機エリアでは、ストーリーでは特に台詞がなかった元DF達と会話が可能。
戦闘不能になると復活してもらうかリタイアしか選べず、いわゆる死に戻りができない。その上、参加者全員が一斉に戦闘不能になるとクエスト失敗となるえげつない仕様。
両形態ともに攻撃面が強化されており、ソダムに至っては大ダメージの技が即死レベルにまで至っている。ストーリーと同じ感覚で挑むと痛い目に遭う。
どの形態もこれまでのレイドボスがあまりやってこなかったミラージュ(ランダムでミス判定になりダメージが与えられない)付与の攻撃が鬱陶しい。ダメージを効率よく与える為に早め早めの状態回復を忘れないように。
最終形態
ソダムの複合形態を撃破するとゴモルスの眼球からソダムの上半身が伸びた最終形態との戦いに突入する。BGMはもちろんあの曲。
前半戦はゴモルスとの戦いになり、フィールドの大部分をスリップダメージの瘴気で覆い尽くして移動を封じながら、最後の足掻きとばかりに強力なゲンコツやブレスなどを繰り出してくるようになる。手を攻撃して瘴気を押し返そう。
両手の指に2つずつ現れる金色の装飾品20個を全て壊すと、マトイ(HP/PP回復+HP/PP最大値大幅アップ+蘇生+攻撃力アップ)・ヒツギ(融合態の手にダメージ+拘束)・ハリエット(本体に直接800万以上の大ダメージ)からの支援が一人ずつ最大3回飛んでくる。これはソダム戦前の待機エリアで話しかけたプレイヤーの数が一番多いヒロインの支援が優先的にかかるようになっている。
手がフィールド奥に置いてある間もちゃんと当たり判定があるので、遠距離攻撃ができる構成やダークブラスト【敗者】でマメに攻撃すると時間短縮に繋がる(34分以上経過で評価が下がり始める)。
また、フィールドの左右隅側をポールポジションとすることで本体からのブラスターによる事故死の確率はグッと減る。
本体(装飾以外の手の部分)へ一定ダメージを与える毎に瘴気を押し返す事ができるが、相手も一定時間ごとに瘴気の範囲を広げる行動を取るため、火力が不足していると均衡し、最悪の場合はエリア全てを瘴気で埋め尽くされて半ば詰む羽目になる。
瘴気を押し返すとソダムとの後半戦に突入。ソダムの部分が悪あがきでマップ全域が範囲の衝撃波(大ダメージ)を一定間隔で放ってくる。
この攻撃は発動前に規定量以上のダメージを与える事で阻止できるDPS測定であり、判定は単発なのでタイミング良く回避や防御で無効化できる。
ダメージを大幅軽減できるクラスや装備でなければ数千という即死級のダメージが飛んでくるが、マトイの支援が来ていれば耐えることも現実的になる。
これまでのレイドボスがやってきたカウントダウン後の即死級の一撃と異なり、発生の間隔が非常に短いので回避・防御し損ねると次々倒れ長引く羽目になる。ドール系のアイテムやムーンアトマイザーをありったけ用意して戦闘不能の他プレイヤーを即座に起こしてあげよう。
なお、シーソーゲームになって瘴気を押し返しきれないまま融合態のHPをゼロにしてもその時点でクエストは成功となる。
最終形態との戦いは、演出やシチュエーションなどEP3で戦った【深遠なる闇】を想起させるものとなっている。
撃破時はストーリーにない演出として時空の狭間からの脱出・帰還シーンが追加。また、クリア後エリアではヒロイン達と会話も可能。
最終決戦:時空の狭間
2020年11月25日実装のソロアルティメットクエスト。場所はマザーシップ・シバだが時限は「艦隊交戦区域」。
クエスト開始時に「深遠度」を指定し、数値が高いほど強化されたソダムと戦うこととなる。
各深遠度での初回撃破時には報酬が獲得できるほか、特産のS級特殊能力や武器迷彩も存在する。
後述の「憎悪に歪む原初の闇」で武器迷彩やS級特殊能力が高確率で落ちるようになったため、かつての特産品は大分値下がったが、それでもそこそこの値段で売れる。
制限時間は15分で1日10回のクリア制限があり、深遠度は最大100。実装直後のクリア制限は1日2回までだったが、2021年4月14日のアップデートでクリア制限が10回に緩和された。
フィールドが変化するたびにそれに対抗した状態異常攻撃を仕掛けて来るのでリングや時限能力インストールなどで対応する必要がある(特にフリーズ、ミラージュ、ショックは脅威)。
コアに集中攻撃するのが基本戦術となるのでランダムドリンクの「弱点にダメージ率アップ(通称「弱プレ」)」がかなり有用。シフタドリンクよりも1分近くタイムが縮まる。
階層によって二つ名付きのソダムと戦うこともある。
深遠度9、49、59、69、79、89、99、では「暴濤(ぼうとう)の【原初の闇】ソダム」が出現する。通常のソダムより体力が多い。武器迷彩のドロップ率が高いことが検証されている。
深遠度40、50、60、70、80、90では「連環の【原初の闇】ソダム」が出現する。ある程度ダメージを与えると最終形態へと移行する。ゴモルスの即死ブレス攻撃に注意。
深遠度100では「終極の【原初の闇】ソダム」が出現する。最後だけあって体力、攻撃力が大幅に向上している。こちらも最終形態に移行する。
緊急クエストとは異なり、各形態の反属性が弱点となっている。複合属性形態では2種類(炎氷、風雷)とも弱点になる。光と闇は最終形態でしか弱点にならないので1秒早くクリアしたいのなら属性の切り替えも一考。またテクニックやペットの攻撃に限り、弱点属性でダメージを蓄積させないとダウンしないので注意(ディバイドクエストと同じ仕様)。
初回クリアボーナスで有用なアイテムが手に入ることがあり、深遠度30で「S4:累加追撃」、70で「S7:輝静の恵」、80で「S8:舞空の援」の能力追加カプセル、50および100で「神眼石グライアイ」が手に入る。
全深遠度共通で貴重な武器迷彩(PSO2の歴代最強装備達がモチーフ)やPSO時代の武器がレアドロップし、深遠度41~からは「S1:錬成の志2」「S5:終撃応与」などの高額SOPカプセルがドロップするようになる。神眼石グライアイも52~辺りからランダムドロップ対象に追加される。深遠度80~辺りからはSOPカプセルを含む一部ドロップ品のドロップ率が急上昇する。
最深層に近くなると上級者プレイヤーでも時間切れになることがある。最終形態との戦いでは無理に装飾を壊さず腕(拳)に集中攻撃してしまうのも手。特に手の甲のコア(巨眼)はダメージが通りやすい。少々手間だが料理や時限、チームツリーなどで攻撃力を増強するのもあり。
深遠度100では15分(形態移行中にも時間経過するので実際は14分程度)で推定HP2億5000万を削る必要があり、並の装備と腕では非常に厳しいものがある。更に最終形態のDPS判定は最高峰の装備であっても突破できないため、削りきるまでに何度も衝撃波を放ってくることになる。当然ダメージは即死級なので、最後の最後で泣きを見ないように確実に回避できるようにしておきたい。
クラスによる相性の良し悪しが激しい相手だが、相性の悪いクラスでも最高峰の装備を用意してゲームに存在するありとあらゆる火力向上手段を用い、動きの最適化を目指せば十分制限時間内に倒せるようになるような調整になっているため、PSO2の集大成となるやり込み要素と言えるだろう。
とはいえ装備はともかく「ありとあらゆる火力向上手段」の内には15分フルで保たせるために10mメセタ(1000万)程掛かるアイテムや月一(プレミアム適応なら月二)でしか手に入らない貴重品も含まれ、動きの最適化が済まない内に100層に挑み続けて浪費していてはドーピングアイテムがいくらあっても足りない為、ひとまずは合体形態が無く普通にやれば火力向上アイテム無しでも余裕を残して突破できる99層をこなす事になるだろう。(参考までに99層のノーデスアイテム無し11分以内クリアが安定するようになれば100層クリアの目処は立ったと考えて良い、とはいえギリギリ11分に到達する程度では本当にギリギリの戦いになるため、確実に突破したいのなら99層10分半切りはこなしておきたい)
見事最深部(100層目)を撃破すると「己の闇を凌駕せし者」、ノーデス(Sランククリア)のエキスパートには「闇を切り裂く光の翼」の称号が贈られる。
このクエストでレアドロップする武器や武器迷彩を狙う為にマラソンを行う場合はコストパフォーマンスを鑑みてノーアイテムクリア可能な99層がオススメ。上記でも書いてある通り100層は相性の良いクラスでなければドーピングアイテムとして貴重品やコストがかかるものを使用しなければクリアもままならないため、その辺りを解決できるだけの装備と腕前が無ければ、99層よりレアドロップ率が高いとはいえマラソンには向かない。
だが、そうして手に入れたレアドロップは他のアイテム同様次回作に持ち込むことができる。装備品やSOP含む特殊能力は、NGS側では序盤向けに制限された性能に変換されるためスタートダッシュに少し役立つくらいだが、武器迷彩はそのまま扱える。
要らなければPSO2側で売り払ってメセタにすれば、持っていないアイテムを手に入れる資金にもなるだろう。(PSO2側のアイテムはNGS側に持ち込めるが、NPCショップやマイショップで売却することはできない)
これから待ち受ける新たな創世を迎える前に是非挑戦してほしい。
逆境訓練:フォトナー強襲
2020年10月28日のアップデートで新たに追加されたステップ31~35でのみ、討伐戦の対象としてソダム単体が選ばれる事がある。
例えるならラストダンジョンをうろつく隠しボスのような立場。非常に体力が高く、他の討伐戦ボスや、最後のステップ35に登場する【終の女神】シバよりも撃破が難しくなっている。
代わりに攻撃力などは最終決戦:時空の狭間の深層よりも控えめで、制限時間4分という短期決戦のため、火力さえ足りていれば怯みループで殆ど行動させること無く撃破することが可能。
MISSION:激震
2020年12月23日実装のチャレンジクエストにも最終ボスの1体として登場。
激震は最終ステージ直前のインターバルエリアに到着した時点での各種条件によって最終ボスが選出されるクエストであり、複数人数かつVRエネルギーがある程度減少した状態だと出現する属性弱点の個体と、一定時間内の到達など厳しい条件によって出現する武器種弱点+最終形態ありの個体が存在する。
チャレンジクエストの仕様上、プレイヤーキャラの性能からして普段とは大きく勝手が違うため慣れるまではなかなか手強い相手。
どちらの個体も撃破称号があり、強力な武器であるフルクシオシリーズが称号報酬として獲得できる。
緊急クエスト「憎悪に歪む原初の闇」
2021年4月14日実装。4人用の予告緊急クエスト。「怨憎の」二つ名が付いたゴモルスとソダムと戦うこととなる。
このクエストの【原初の闇】はレベルが200、クエストの制限時間は22分22秒(開発スタッフの平均クリアタイムとのこと)。そしてパーティの戦闘不能回数2回でクエスト失敗となる厳しめな条件。更にランク判定に「被ダメージ」があり、Sランクを取るには「被ダメージ1万以内」という厳しい条件が設定されている。
「最終決戦:時空の狭間」を100層完走したプレイヤーへの挑戦状のようなクエストで、吉岡EP6ディレクター曰く「『PSO2』卒業制作」。
実際難易度は非常に高く、終極ソダムを無死で安定して倒せるプレイヤーが揃っていないと、火力面はもとより戦闘不能制限がきつい。
他の緊急クエストに比べ週間中の発生回数は少なく、一日に一度という頻度だった。
2021年6月9日にPSO2:NGSがサービスインすると同時に予告緊急が廃止された関係で、現在はランダム緊急で発生するようになっている。
密かにソダムに無属性の新形態が追加され、ゴモルス戦→ソダム戦→複合属性形態→無属性形態→最終形態の5連戦となる。実装初日には多くのプレイヤーが凶悪な初見殺しのためクリアできず阿鼻叫喚となった。
この形態はこのクエストのみと言うこともあり、実施回数が少ない影響で練習も出来ない為アドリブ力が問われる。初開催時のクリア率(撃破時に貯まった統計ポイント)は最も高い鯖(10鯖)でわずか7%、低い鯖では2%だったという報告がある。なお、このクエストにおいてはクリア率=クリアPT数であると推測されており、これが正しければ初回クリアできたのは全プレイヤー中わずか百人強であったということになる。現在はクリア率が上がっているが、それでも40%前後が最高の鯖もある。
無属性形態はレーザービットを使った隙の小さい攻撃や凶悪な大技を連発して来る上に、特定の行動で足下にPPに100のダメージを与える上に強制落下効果を持つ黒い水溜まりを発生させるため、元より近距離での空中戦を強いられる近接武器の危険度が増している。
ただし大技に関しては明確な安置も存在するため、落ち着いて動きを見ていれば被弾を最小限に抑えられる。
Sランクを狙うに当たってはこの形態が最大の難関といえる。ここである程度被弾しても良いよう、他の形態ではノーダメージで突破するくらいの意気込みで行きたい。
最終形態も全体的に動作が高速化しており、他のクエストと同じ感覚で挑むと被弾しやすい。ただ、地面に腕を叩きつけている時間は他と変わらないため、高速化したことで攻撃が届かない時間が減ったという点ではこちらにもメリットになる。
最終形態のDPSチェック(ソダムの衝撃波)も健在だが、制限時間ギリギリでクリアできるかどうかの火力ではここまで持っていけないため、腕への攻撃だけでHPを削りきってしまうことになる。具体的には瘴気(ダメージ床)の拡張を2回行われると、押し返し切るのに必要なダメージがソダムのHPを上回ることになる。
また大ダウンに持ち込めたとしても制限時間が5分以上残るような高火力パーティでもなければ衝撃波を防ぐだけのダメージを与えることは厳しいため、油断するとここで一気に戦闘不能回数の制限に達して失敗する可能性もある。そういう意味では無理に大ダウンに持ち込まずに腕にダメージを与え続けた方が安定な場合もある。
ちなみにこの衝撃波の動作は高速化していないので、最終決戦などで避けるタイミングがわかっていればそれらと同じやり方が通用する。
今までの緊急クエストとは難易度が段違いなので心して掛かろう。
腕試し目的のクエストとなるので新規のドロップは追加されていないが、倒せれば最上級の装備や武器のグレードアップに要求される貴重な素材、武器迷彩が大量に入手できる。
また、クリアで「憎悪の闇に触れし者」の称号を、Sランククリアで「憎悪の闇を穿つ者」の称号を獲得できる。
このクエストもマルチプレイのランダムマッチングに対応してはいるが、上述の通り非常に難易度が高いため、余程運良く最上級のプレイヤーが4人が集まらないと最終形態に辿り着くことすら難しい。
そのため本気でクリアを目指すなら、野良でも募集をかけてパーティを組むのが基本になっている。
野良募集の際には先の称号「闇を切り裂く光の翼」「憎悪の闇に触れし者」「憎悪の闇を穿つ者」持ちのプレイヤーを募集すると成功率が上がるはず。
PSO2:NGS稼働後は完全にランダム発生になった関係で、クリアできる強さを持ったプレイヤーを集めること自体が難しくなっている。クリアを狙うならフレンド機能などを活用し、予告が来た時点でPTを集めておくのも一つの方法になる。
余談
- 何気に緊急クエストに先駆けてストーリーで実装されたレイドボスは、エスカファルス・マザーに続いて二人目となる。
- ちなみに【深遠なる闇】と共に滅んで別の存在に生まれ変わるというのはこいつと同じ。
- 実はゲームに登場する半年前、PSO2EPO第22話でゴモルスがわずかなシーンだが先行して登場している。
EP6設定資料集
全知存在の変異体だが、知性や演算能力は持たないとのこと。純粋な破壊行動によってすべてを壊すだけの存在。
ただし「シバは【原初の闇】の意思に従って全フォトンを消し去ることでアカシックレコードを失わせ、歴史を無に帰そうとしていた」と記されており、【原初の闇】は封印された器であるシバと同化することで全フォトンを無に帰そうとしていた様である。
なお、フォトナーに封印された当時は惑星サイズだったという。
関連タグ
安藤優 マトイ 八坂火継 ハリエット=リーン=レイナ=クエント 【深遠なる闇】
時を喰らうもの:同上。