曖昧さ回避
- ファンタシースターオンライン2に登場する能力の一つ。本項にて説明。
- ポケモンXDに登場する技(ダークわざ)でダーク・ルギア専用の技。
注意:この記事にはPSO2・EP5の重大なネタバレが含まれています!
シエラ「いえ、これは……
【巨躯】の、反応?」
「あなた……
なんですよね?」
「でも、その姿は……
まるで……ダーカー!」
概要
2017年10月25日に実装されたプレイヤーの戦闘能力強化システム。
EP5・第2章「至りし闘争の果てに」のクリア、もしくは難易度スーパーハード(以下SH)以上で「オメガ・ヒューナル」を倒すとゲートエリア正面でシエラの通信を受け使えるようになる能力。
なんとゲッテムハルトの協力によるファルス・ヒューナル形態への変身である。
2018年4月11日にてダークブラスト【敗者】が実装。
EP5・第3章「狂える異世界の研究者」のクリア、もしくは難易度SH以上で「オメガファルス・ルーサー」か「オメガ・アンゲル」の撃破で習得することが出来る。
2018年8月29日にてダークブラスト 【若人】が実装。
EP5・第4章「神国エピックの王として」のクリア、もしくは難易度SH以上で「オメガ・アプレジナ」か「OF・アプレンティス」の撃破で習得することが出来る。
2018年10月10にてダークブラスト 【双子】が実装。
EP5・第5章「フローの願い」のクリア、もしくは難易度SH以上で緊急クエスト用魔神城戦:不尽の狂気をクリアする事で習得することが出来る。
システム自体はA.I.Sに近いが、サブパレットにコマンドを仕込むことでどのクエストでもゲージが溜まり次第使える。生身で敵を多くダメージを与えないとゲージが溜まらないため場合によって使えないクエストもある。そらそうだ世間はそんなに甘くない。
基本的にはクエスト内で再使用はできないが、例外として幻惑の森ならば「魔人兵撃破」、フリーフィールドならば「ダーク・エンペ・ラッピー撃破」のエマージェンシートライアルをクリアすると再使用可となる。
各形態の姿は変えられないが、カラーリングの変更や、変身ではなく自キャラに半透明のオーラを纏うスタイルへの変更が可能。
また変身中はボイスが各DFの憑代のキャラのものになるが、これも設定でオンオフが可能。
そのメリットとリスク
【巨躯】
なんといってもその圧倒的な打撃攻撃力。本家のような剣での攻撃は無いが通常の攻撃は最大5発までつながるし、プレイヤーを散々苦しめてきた広範囲を吹っ飛ばす跳び蹴りもガンガン使えるのだ。他にもPPを消費しながらの強力な攻撃手段が多数用意されている。高いHPの上、回復の発動も任意なので非常に死ににくい。
【敗者】
こちらは鳥翼型ダーカーの形態ゆえジャンプボタンは自ら上昇して飛べるという飛行性能に加え法撃依存というかほぼ遠距離中心の攻撃を備える。飛行かつ遠距離でものすごく複雑そうな立ち回りを要求されそうに思われるが連射可能かつマルチロックオンさらにPP回復まで可能という「オルト・サ・バータ」をはじめエネミーの攻撃が届かない位置から一方的にごり押せる攻撃手段を備えとりわけ耐久の低いエネミー軍団を一掃する点では明らかに使いやすい。
【若人】
虫型の眷属による独立した攻撃が最大の特徴。ターゲット単体に貼り付きながらひたすら殴りまくる蠍型と、ターゲットを中心として吸引効果とダメージのあるフィールドを展開する蜂型の2種を同時に展開できる。使い魔召喚はほぼモーション無しで可能かつリキャストもない。
本体は移動と攻撃速度に優れ、通常攻撃は最大9段とコンボ数が多いが1回1回のモーションが非常に短く、連打してもジャストアタックが成立することも。9段目はツインダガーのPAファセットフォリアに似た挙動で広範囲に攻撃を仕掛けることが出来、おまけに無敵時間もついている。長時間張り付いて殴れるタイプの敵なら【巨躯】よりもダメージを出せる。
また、自身と使い魔を中心とした範囲内の味方の攻撃力・クリティカル率を上げるサポート技も可能。
【双子】
ゴーカートという他のダークブラストと違いリキャストがない高速地上移動手段(代わりにPPを消費する)が使える。
また、一定範囲以内のエネミーが死亡するとHP、PPが回復する「デンジャラスランチ」というスキルがスキル開放で取得できるため、かなり場持ちがいい。
ゴーカートに乗ってエネミーの群れに突っ込み、HPとPPを回復しながら暴走族ごっこをすることができる。
また、遠距離技もあるため、離れた敵にも対応することができ、前述の回復スキルによるごり押しもできるため使い勝手は悪くはない・・・どころか、やたら性能がいい。
特筆すべき最大の点は、大技が何度でも使えるということである。ただし再発動には条件があり、「フラワーカーニバル」使用後に敵にダメージを与えてゲージをためる必要がある。ボス単体ならハッピーバズーカ、複数の敵が相手ならビックリハンマーですぐにゲージをためられるので、1分間で3回以上も大技が使用可となる。
総じて雑魚殲滅、それも大量の敵が継続して出現し続けるPSEバーストなどの状況に向いた性能と言える。
リスク
反面防御力はそう高いわけではなく(育成である程度は改善されるが)、ふんだんにあるHPとスーパーアーマー状態(被弾によるのけぞりなし)に甘えているとあっという間に変身を強制解除させられてしまう。また、前述した通りクエスト1つにつき変身は極一部の例外を除き原則1回だけ、しかも変身時間は(極々一部の例外を除いて原則)1分(ダークファルスモチーフの新世武器の潜在能力で若干延長可能)とシビアなので使いどころを慎重に選ぶ必要がある。
対ダークブラストのエネミーも勿論存在し、2018年6月下旬のアップデートに登場したクローム・ドラゴンの強化型「アポストロ・ドラゴン」及び超化版「デサント・ドラール」は、ダークブラストに対して即死ダメージを与える吸引攻撃(クロームがダーカーを喰らう技)を持っているので、戦闘の際には注意しよう。
離れてれば大丈夫と思ったら大間違いで、ダークブラストに即死ダメージを与える弾も発射するようになった。
一番の欠点は、なんといっても高い火力で多くの敵を倒さないと変身するためのゲージが溜まらないことだろう。特に周回前提の短時間クエストでは、運動会の如く先頭をかっ飛んでエネミーを独り占めしないと変身出来ない。
各形態について
それぞれのダークファルスのヒューナル体を思わせる姿になり、各形態に1回しか使えない必殺技的なスキルを保有。
エルダーフォーム
「我が名は【巨躯】! 闘争の化身なり!」
最初に習得するダークブラスト。 |
格闘戦を得意としており、二段ジャンプが可能。 |
スキルは、一定時間高速でダッシュする「フィジカルダッシュ」、敵を引き寄せる障壁を展開する「ダークネスウォール」、自分や周囲の味方の体力を回復させる「ブラッディヒール」。 |
攻撃技は素手による3段攻撃(スキルを入手すると最大で5段攻撃が可能に)、飛び蹴り「タイラントストライク」、連続パンチ「インフィニティラッシュ」、チャージしてから放つパンチ「パニッシュメントナックル」。 |
必殺技は全パワーを込めて周囲に解き放つ「アルティメットインパクト」。 |
ルーサーフォーム
「全知はここに導き出された!」
2018年04月11日に実装された第2のダークブラスト。 |
エルダーとは逆に法撃タイプ。常に浮遊しており、ジャンプボタンを押すと上昇し連打すれば高跳び出来る。 |
スキルは、周囲に衝撃波を発生させ攻撃と同時に身を守る「ウィズダムフォース」、一定時間、高速で移動できる「シャープグライド」、PPを消費して下方に向けて急降下攻撃を行う「ダイブアサルト」。 |
攻撃技は法撃属性の弾丸を発射する通常攻撃(長押しで連射可能)、マルチロック可能なサ・バータを放つ「オルト・サ・バータ」、チャージ可能な強力なレーザーを放つ「コンバージェント・レイ」、標的に爆発する弾を射出する「ガンマバースト」。 |
必殺技は拡散した魔力の奔流により直線範囲に大ダメージを与える「ディフュージョン・レイ」。 |
アプレンティスフォーム
「せいぜい楽しませてもらえるかしら?」
2018年8月29日に実装された第3のダークブラスト。 |
ツインダガーを用いた高速戦闘を得意とし(条件を解放する事で最大9段のコンボに)、支援型と攻撃型の蟲の眷属を呼び出して戦う事も可能となっている。 |
他のフォームと異なり支援色が強く、範囲内攻撃力・クリティカル率上昇のスキルや与えたダメージから周囲の味方を少しずつ回復できるスキルがある。 |
必殺技は巨大な蟲の眷属に乗って突撃する「ブラック・クイーン・アライバル」。 |
その性質上、動かない壁のようなエネミーには滅法強い。 |
ダブルフォーム
「「じゃーん!!ウフフフフフ……!」」
2018年10月10日で実装された、第4のダークブラスト。 |
外見はファルス・ダランとファルス・ダリルが仲良く手をつないでいるといったもの。 |
通常攻撃は、息の合った近接連携攻撃が特徴。 |
双子の片方がマーダ・トカッタに変身し、さながらレースゲームの用に相手を追いかけまわしながら花火弾をまき散らす「ワクワクゴーカート」。 |
双子の片方がガトリングのようなものに変身し、敵をハチの巣にする「ハッピーバズーカ」。 |
双子の片方がハンマーに変身し、敵の頭上に振り下ろして衝撃波を放つ「ビックリハンマー」。 |
等々楽し気な名前だがやってることはかなりえげつない技のオンパレードである。 |
必殺技は花火砲形態に変形(と言いつつそれぞれの腕の口からクラッカーが出ているだけだが)して戦場を駆け周りながら花火を打ちまくり、最後に大きめの花火をぶっ放す「フラワーカーニバル」。 |
また、ダブルフォームのみカラーチェンジでメイン1、メイン2と片方ずつの色を替えることができる。 |
さらにダブルフォームのみ、必殺形態である「フラワーカーニバル」がゲージさえたまれば何度でも使える。 |
この他、ストーリーイベントのみ限定で【仮面】が力を貸してくれる展開がある。この時は主人公の姿形は変わらず単純にパワーが増すだけの扱いである。この状態で戦うバトルもあるが、「【仮面】が力を貸す」というのは飽くまで演出のため主人公のステータスが上がっているわけではない。
ペルソナフォーム(仮称)
イベントシーンのみの使用。ペルソナが力を貸すことで主人公は変身することなく身体能力が強化される。
圧倒的な雰囲気を持つエルガ・マスカレーダすら追い詰めるほどの強さを持つが、終の女神シバにはまったく歯が立たなかった。
ちなみに
前作PSUでもビーストに限りゲージにより巨大化し戦闘力が格段に上がるナノブラストという能力があった。今回は種族・性別は関係ない。
敵であったファルス・ヒューナルの力で戦うという点はとある大先輩特撮ヒーローを思い起こさせる。ご丁寧にも変身モーションと決め台詞の設定も出来るので好きな人はこだわってみるのも一興。最近、男性モーションがこの人やこの人そのものの変身ポーズにしか見えないロビアクも登場した。女性モーションは変身アイテムも取り出してます。
ダブルフォームを左が黒で右が緑などに設定しているのも割と見かける。
守護輝士の中の依代たち
ストーリーではダークファルスの依代たちからダークブラストの力を受け取るだけでなく、彼らのフォトンも取り込んでおり、主人公の精神世界にはその依代たちが「居候」という形で過ごす羽目になってしまう。
依代たちが揉めて主人公が「追い出すよ」と怒る場面があることから「安藤アパート」とも呼ばれる。
なお、彼らは肉体を喪失してフォトンに内包された人格だけの状態で主人公の肉体を間借りしているので追い出されればそのまま霧散してしまう。また、主人公はシエラ達には人格まで取り込んだことは言っていない(もし発覚すればこれまた浄化措置で消されかねない)。
ダークブラストの正体
プレイヤーのフォトンとエフィメラが相互作用を引き起こした結果、ダークブラストが使用可能になったとアルマは推測している。本来なら敵であるはずの【深遠なる闇】のエフィメラがなぜプレイヤーの力になるのかというと、【深遠なる闇】の依代となった人物のおかげであると言われている。
プレイヤーはダークファルスの力を具現化することでダークブラストを行っている。いわばプレイヤーの具現武装である。
しかし……プレイヤーがダークブラストを使えた理由はもう一つあった。
それは、プレイヤーが手に入れたダークファルスの力は残り滓に過ぎず、殆どの力はあるダークファルスに奪われていたのだ……。
彼が言うには「ダークファルスの力はそのまま利用できない」らしく、もし力の大半を取り込み続けていたら、恐らくプレイヤーは【深遠なる闇】になり果てていただろう。