「そりゃあそうさ、だってきみはニセモノなんだから。ニセモノには、なにもできない。探すことも、壊すことも、なにもかも。ダーカーを操るのが、関の山。」
「そろそろ…どっちが勝っても恨みっこなし!バケモノ同士の殺し合い!はじめようか、ねえっ!」
概要
声:釘宮理恵
EP1終盤から登場した双子の子供の姿をしたダークファルス。玩具系ダーカーを従えている。本格的にストーリーに絡んでくるのはEP2終盤からとなる。他の一員と異なり目的を持たず、純粋な悪として破壊行為を行っている。その為なのか、戦闘狂であるダークファルス【巨躯】から嫌われている。
片方の腕を巨大な口に変化させて、対象を捕食する事が出来る。また、捕食し取り込んだものをコピーする「複製」能力を持ち、作中では複製した惑星をぶつけることで他の惑星を木端微塵にした事も(EP3冒頭より)。また、とあるダークファルスの模倣体を作りだし、アークスに差し向けていた。
また、体内には「内的宇宙」というものが存在し、今まで【双子】が捕食したものがそこへ送られている。その内部で大量に量産し外へ出したものを模倣体(複製体)と呼ばれている。さながら平行宇宙。これはフォトナーの技術を使っているとルーサーが推測している。
形態
ファルス・ダランブル
ダークファルス【双子】の戦闘形態。 |
オメガ・ダランブル
EP5から登場したファルス・ダランブルのオメガ版。オラクル版と異なり最初から合体した状態で襲い掛かってくる。またボイスも完全新規となっておりセリフが異なる。 |
ダークファルス・ダブル
2015年10月28日、エルダー、ルーサーに続いて【双子】の完全体「ダークファルス・ダブル」が緊急クエスト「世界を壊す流転の徒花」のレイドボスとして実装された。 |
外見はテーマパークの姿をした六脚のモンスターで、登場時に打ち上げ花火が上がる演出が流れる。また、深遠なる闇が作り出した模倣体であるため常に狂ったように笑い、悲鳴や雄たけび、言葉すらも発しない。 |
レーザーを撃ったり多数の玩具系ダーカーを呼び出したり、強力な攻撃でアークスに襲い掛かる。 |
だがあくまでもこれは前座であり、これを倒すと全ての黒幕である【深遠なる闇】との戦闘に入る。 |
ボス戦BGM
ファルス・ダランブル | 「Chaotic Dynasty」 |
---|---|
オメガ・ダランブル | 「DINATIS CAOCITAL」 |
ダークファルス・ダブル | 「"IDOLA" the AudaciousJOKER」 |
関連イラスト
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ネタバレ
以下は、「ダークファルス【双子】」についてのネタバレがあります。
オラクルの【双子】
ダークファルスを喰らうダークファルス(EP2第5章)
レギアスに斬り倒されたダークファルス【敗者】を「猿真似の敗者」と称し、遺体をいたぶった後に捕食、自身の能力で【敗者】の複製体を作りだした。
10年前のもう一つの真実(EP3第4章)
10年前、ユクリータに乗り移ろうとしたダークファルス【若人】を不意打ちで捕食し、ユクリータを連れさらってダークファルスとして仕立て上げた。【若人】を喰らった後は高揚した気分を押さえるべく市街地の人間たちを次々と虐殺し、遭遇したメルフォンシーナを殺害した。
当時レンジャーだったゼノが銃を捨て、メルフォンシーナが死に、ゲッテムハルトが狂い、メルランディアが「シーナ」と名乗る原因を作ったはこの【双子】である。
【若人】と【敗者】の複製体を次々と差し向けるも、その所業に怒るダークファルス【巨躯】とシャオに呼び出されたゼノ達によって複製体は壊滅。
複製品を作り過ぎたために空腹になった【双子】はメルランディアを捕食しようとするが、ゲッテムハルトの人格が甦った【巨躯】によって阻まれ、テレポートさせられてしまった。
ハルコタンに現れた【双子】(EP3第5章)
邪魔をした【巨躯】を捕食しリリーパ採掘場跡に出現、散々自分たちの邪魔をしてきたプレイヤーとマトイを捕食しようと目論む。
惑星ハルコタンを脅かす【双子】を倒すために協力を取りつけるべく黒の王のもとへ向かうスクナヒメ、プレイヤー、マトイの前に出現。
実は黒の民は王を含め全て【双子】が作りだした複製体であり、本物は【双子】によって全て喰らい尽くされた事を明かした(黒の民がダーカーと共同戦線を張っているのはこの為)。
【双子】はスクナヒメを捕食しようとするが、これを庇ったプレイヤーとマトイを喰らったため、満足してハルコタンから去って行く。しかし、何故か違和感を感じお腹を押さえていた。
【双子】の体内にある「内的宇宙」にて死んだ筈のルーサーが出現。ルーサー曰く「【双子】は他のDFと異なり本懐(深遠なる闇の復活)の為に動いている」との事。
ルーサーと手を組んだプレイヤーとマトイの手によって脱出させられ、その影響で暫く身動きが取れなくなってしまった。
【双子】の最期、そして……(EP3第6章)
プレイヤーとマトイに与えられた屈辱と苦痛を払すべく、ファルス・ダランブルに変身しプレイヤー達に襲い掛かる。
激しい死闘の末敗れ、【双子】はプレイヤーが【巨躯】と【敗者】の力を削っていたことを身を以て知る。直後、マトイに自身の闇を喰らわせ【深遠なる闇】に変貌させようとしたが、代わりにプレイヤーが犠牲となる。
「……そっちが、来るんだ?
まあ、どっちでもいいけどね。」
「そう、どっちでもよかったんだ。
きみたちが死のうが
ぼくたちが死のうが、結果は同じ。」
「何にせよ、これで完成。
これで、出来上がり…
ふふ、ふふふ、ふふふふふ……」
と言い残し、地面に溶けるように消えて行った。最後まで【深遠なる闇】を復活させる駒として動き、その役目を終えたのだった。
おめでとう、おめでとう。
おかえりなさい……
【深遠なる闇】
同じダークファルスすらも喰らい、その全てを「本懐」を果たす為に捧げた【双子】が最期に遺したのは、自らの産みの親の復活に対する祝福の言葉だった。
EP第7章では惑星ナベリウスの壊世区域に【双子】の眷属である玩具系ダーカーが出現したことから、【双子】も深遠なる闇に取り込まれたのだろう。
ダークファルス・ダブル……(緊急クエスト「世界を堕とす輪廻の徒花」)
【深遠なる闇】が惑星ナベリウスを侵食する時間稼ぎのため無数に生み出された。結界を張ってアークスの妨害を行うも残らず撃破された。オリジナルは既に消滅しているため、この完全体は模倣体となっている(そのためか通常のDFのように倒せないわけではないようだ)。
異世界オメガの【双子】
EP5第4章パート1「女王の休息」
イス=アルスにあるルイーザという湖を訪れていた守護輝士とハリエットはフローという少年と出会う。
フローの容姿は【双子】に似ており、この時点では【双子】のような狂気は見られなかったが……
EP5第5章パート1「象徴との遊戯」
イス=アルスの異変
イス=アルスから大量の玩具系ダーカーと魔物種が出現。クエント国境に向けて侵攻を開始した。倒しても倒しても無尽蔵に出現する敵には守護輝士でもどうしようもなく撤退を強いられる。そこへフローのお目付け役であるクラリッサが登場。この異変はフローが起こしていると語った。
フローを止めるべくイス=アルスの首都を目指す守護輝士たちの前に【双子】・女が出現し、オメガ・ダリルに変身して襲いかかってきた。
しかし、この【双子】・女には以前オラクルで戦った【双子】としての記憶は一切無く、目的も以前とは異なり、ただ子供として遊び、戯れるのみとなっていた。
実はこの【双子】・女の正体はエルミルによってエフィメラを使わされ、ダークファルス【双子】としての能力を手にしたフローが孤独を埋めるために産み出した「もう一人のフロー」であり、かつて戦った【双子】とは全く別の存在だったのだ。
【双子】・女を二度も退けた守護輝士はルーサーの時と同じように謎のビジョンを見るが…
原初の孤独
象徴の間に到着した守護輝士たちだったが、実はフローの狙いは守護輝士をここに連れてくることにあった。遊んでいる内にイス=アルス民が全滅したため次なる遊び相手を欲し、強大な力を持つ守護輝士に白羽の矢を立てたのだった。
すでにクラリッサも死亡しており、守護輝士を連れてくるための模倣体となり果てていた。【双子】の姿へと変貌したフローはオメガ・ダランブルに変身する。
「遊び相手は、ここにいるよ!
ぼくとわたしと、めいっぱい!
遊んで遊んで、楽しもうよ!」
守護輝士は【双子】となったフローと戦うが、以前より強大な力を得た【双子】には守護輝士の能力は通用しなかった。ダメージを全く受けないフローと巨大な力を持つ守護輝士。二人は終わることのない「遊び」を繰り返す。
遊び相手がいる戦いに喜びを感じるフローに守護輝士は「こんな戦いに意味はあるのか」と問うが、突如フローの様子が一変。自分の記憶に混乱し始めた。
【双子】とは、【深遠なる闇】から産み出されたダークファルスがフォトナーのモルモットとして研究されていたオラクルのフローの「友達が欲しい」という原初の願いに応えて依代とし、二つに分裂した姿であり、クラリッサはフォトナーの科学者であり、フローの観察者であった。
その時、オラクルのクラリッサが登場。混乱するフローを抱きしめ、彼の孤独を理解してあげられなかったことを告げる。そしてクラリッサの助けを得た守護輝士は彼女の言葉に従い、オメガのフローをクラリッサもろとも貫いて解放。二人は光となって消え、守護輝士はオラクルのフローと精神世界で対面する。
【双子】の力の一部と記憶を持っているため【双子】でもあるフローは再び【双子】・女を産み出す。彼女はフラウと名乗り、自分はフローから生まれた存在だと言う。
自分の力を利用している奴を止めるために力を貸すと言い、守護輝士にダークファルス【双子】の力を与えた。
「ぼくはフロー。【双子】の元。
ぼくの原初の願いは、最初から一つ。」
「争いのない、世の中を作って
みんなで楽しく遊ぶことだからね。」
こうして、守護輝士は【若人】に続いて【双子】の力を手に入れることとなった。
しかし、4体のダークファルスの力を吸収した影響か守護輝士は突然倒れてしまった…
(この時、守護輝士の脳裏にダークファルス【仮面】のビジョンが一瞬映った)
なお、【双子】自身は以前ハルコタンで【深遠なる闇】を復活させた時に既に消滅しているが、残った【双子】の力の残滓は今後もオメガにおいてオメガ・ダランブルとして形を成すという。
緊急クエスト「魔神城戦:不尽の狂気」
未だに魔物種の群れはイス=アルスの国境付近に陣取っていた。その中には守護輝士によって倒されたはずのオメガ・ダランブルの姿もあった。フローによればアカシックレコードから再現されたという。【双子】の遊びの残滓を取り除くべく守護輝士は魔神城の攻略に挑む。
EP5第六章「かくて英雄は此処に集う」
守護輝士の行く手を阻むべく、エルミルの手駒として4種のオメガファルスが出現。その中にはオメガ・ダランブルも含まれており、フロー&フラウと対決する。勝敗は描かれなかったが、主人公のために戦うフローとフラウ、遊びたいだけの駒。勝負など始めから見えている。
余談
EP3で【双子】がスクナヒメを喰らおうと狙っていたのはマガツを復活させてハルコタンを混乱させるためと設定資料に記載されている。ただしマガツも本質的にはダークファルスとも記されており、もしも復活していたら【双子】に喰われていた可能性が高い。