この記事にはPSO2「EPISODE5」のネタバレが含まれています!
「大・正・解。
僕は、ダークファルス【仮面】。
その名を受け継ぐ者、サ。」
cv:森久保祥太郎
概要
その正体は、全知存在と結びついた【深遠なる闇】から漏れ出た闇。つまり、アルに続く新たなダークファルスである。それが「オメガ人であるヴェルン皇帝の弟エルミル」を仮の依代とし、活動していたのだ。
なお、エルミルは「エフィメラと共に生まれたのサ」と語っており、彼が誕生した29年前辺りからエフィメラが咲き乱れるようになったと思われる。
形態
エルガ・マスカレーダ
「世界は……宇宙はここで消し潰す!
記録を消して、塗り潰す!」
【巨躯】、【若人】、【敗者】、【双子】そして【仮面】の因子を得るだけでなく、「器」であるハリエットを取り込んだエルミルの戦闘形態。 |
その姿はディーオ・ヒューナルをより禍々しくしたものであり、大剣を武器として扱う。 |
大剣を用いた【巨躯】の近接戦闘スタイル、【敗者】の時間停止・加速など各ダークファルスの特徴を持つ技を使用する。その他、気弾による射撃などヒーローアクションを思わせる攻撃も使用してくる。 |
BGMはラストバトルに相応しいものとしてユーザー人気が高い。 |
オメガ・マスカレーダ
強化版エルガ・マスカレーダ。その正体はエーテルによって再現されたエルガ・マスカレーダ。 |
異世界の残滓をクリアする度に深遠度(階層)が深くなっていき、オメガ・マスカレーダのLvが上がっていく。更に攻撃パターンやHPも増えるため、当然ストーリーで戦ったエルガ・マスカレーダよりも強い。またネタバレ防止のためかボイスがない。 |
このクエストに於いてのみ、レアリティの高い武器ほどダメージが通る仕様となっている。苦戦するようなら光跡シオン武器や新世版オフス武器などの☆15武器を使うのも手。 |
大体100層ごとに攻撃パターンが増えていき、どんどん手強くなっていく。999層に登場する白色のマスカレーダは、与ダメージのすべてが99999になるという異常すぎる攻撃力を持つ。 |
ダークファルス・ペルソナ
EP5を飾る真のラストボス。【深遠なる闇】の残滓にエルミルの怨念が融合したことで誕生した。次元を破砕し、全宇宙を破壊する程の絶大な力を持つ。【巨躯】【敗者】【若人】【双子】の特徴を持った仮面をかぶることで、それに対応した能力を行使できる。さながらエルミル版ダークブラスト。一撃の威力が大きい【巨躯】のパワーファイト、時間停止と斬撃を繰り出す【敗者】のコンビネーション、プレイヤーを狙った【若人】のピンポイント攻撃、場外や死角から奇襲攻撃を行う【双子】のトリッキー戦法などを用いる。 |
エルミルの目的
「いやあほんと助かったよ。
センパイがダークファルスどもを倒して
因子を僕に戻してくれて、サ。」
ダークファルスの因子がオメガに散らばってしまったことでエルミルは不完全な状態だった。そこでプレイヤーの存在に目をつけたエルミルは彼/彼女にダークファルスたちを倒させ、オメガに分散したダークファルスの因子を取り込んでいたのだ。
実は【深遠なる闇】がオメガと融合したのではなく、【深遠なる闇】の一部として表出していたのがオメガの大地であった。オメガの大地が【深遠なる闇】であるため、倒されたダークファルス達の因子は地表へと流れ込み、それを得ることでエルミルは力を蓄えた。
ちなみにプレイヤーが宿したダークファルスの力は、エルミルが奪った分の残り滓に過ぎなかった。ダークファルスの力を得ながら正気を保っていられたのはこのためとのこと。
彼の本懐は他のダークファルスと同じく【深遠なる闇】になること。そしてフォトンを、全知存在を、あらゆる感情の記録を侵食して抹消し、すべてを無に帰す。これこそエルミルの真の目的だった。エルミルからすれば主人公は【仮面】のセンパイであるため、正体を明かした後は終始センパイと呼ぶようになった。
しかし、エルミルが完全な状態で復活するにはダークファルスの因子だけではなく、自分が本来宿るはずだった「器」を手に入れる必要があった。その「器」とは【深遠なる闇】を宿すための存在を指しており、どの次元にも必ず存在するという。
オメガにおける「器」こそがハリエットだったのだ。
「ただ、たださあ。
あの、ルーサーってのはどんな時代でも
余計なことしかしないんだよねえ。」
ちなみにルーサーが遡行召喚によって喚び出した「何か」とはエルミルだった。本来ならひっそりと機会を窺うつもりだったが、喚び出されたことでルーサーを殺害しようと襲い掛かる。しかし、ハリエットが庇いに入ったため彼女を手にかけてしまった。直後、ハリエットの遺体に新たなる魂が入り込んだ。この魂はハリエットの肉体との結びつきが強かったため、エルミルは「器」を乗っ取ることができなくなってしまった。
こうしてルーサーのせいで計画が台無しになったエルミルは、ダーカー因子であるエフィメラを利用して各国に戦争を起こさせることで、「器」と因子を取り戻すという計画を企てた。
つまり、エルミルこそがオメガで起きた事件の黒幕だったのである。恐らくクエントから魔神城の召喚術を流出させたのも彼であろう。
各国での暗躍
ヴェルン皇国
プレイヤーをヴェルンにおびき寄せることで【巨躯】の力を持つシュレッガーと戦わせる。
これにより【巨躯】の因子を入手する。
魔導国クエント
紅き邪竜を復活させるだけでなく、ルーサーにエフィメラを使わせる状況を作ることで【敗者】を目覚めさせる。
プレイヤーが【敗者】を撃退したことで【敗者】の因子を入手。
神国エピック
神官に化けて神王マルガレータを唆すが、正体がばれた挙句に身体を消滅させられる。しかし、ダークファルスの特性故に不死身であり、マルガレータに【若人】の因子を移すことに成功。
【若人】が撃退された際にその因子を入手した。
イス=アルス通商連合国
プレイヤーがフローと戦っている隙に【双子】の因子を入手。その後、プレイヤーがイス=アルス国内のダーカーを遊撃している間隙を突き、「器」ことハリエットの拉致を行った。
EP5-6章 かくて英雄たちは此処に集う
エルミルはハリエットを手中に収めると同時に巨大な黒い花を出現させる。そして彼女をその頂にある赤黒い繭に幽閉してしまう。更に巨大な花を中心にオメガの侵食を開始。空には暗雲が立ち込め、湧き出る黒い水が大地を闇に染めていった。と同時にブラックホールは急速に勢いを強め、オラクルを、地球の次元を飲み込まんと拡大していった。エルミルはプレイヤーの前に現れた後、自分の正体と上記の真実を伝えて姿を消した。プレイヤーはハリエットを助けるべく各国の協力を受け、エルミルのもとへ向かう。
エルミルはその様子をモニター越しに眺め、ここまで来れるはずがないと余裕を見せていた。
ブラックホールから吸収したフォトンによって無尽蔵に魔物種を生み出し、圧倒的な物量を誇っていたからだ。しかし、アルマの結界によってブラックホールはフォトンの吸収を抑えられ、手下の魔物種も仲間たちの助力によって撃破されていった。最後の手段として4体のオメガファルスを差し向けるが、これもプレイヤーに味方した依代たちによって抑えられた。あらゆる手を尽くしてもプレイヤーを倒せないことに余裕をなくしていき、ついに激昂したエルミルは自らの手でプレイヤーを葬ろうとする。
エルミルとの決戦
ハリエットを助けに来たプレイヤーに対しエルミルは「救い出すのは無駄」と言い放つだけでなく、
「それならセンパイ、得意だろう?
センパイがセンパイになった理由もそんな感じだったもんねえ、はははっ!」
かつての【仮面】が大切な人を救えなかったことを愚弄した。
その言葉にプレイヤーは「言うことはそれだけか」と怒りを露わにした。
プレイヤーの力には及ばずエルミルは膝を突く。その間にプレイヤーはハリエットを救うべく繭を破壊しようとしたが、黙って見ているエルミルではなく、身を挺してコートエッジの前に立ちはだかり、繭諸共貫かれてしまった。
これこそがエルミルが仕掛けた最後の罠であった。彼は自らをコートエッジに貫かせることで「エルミル=ヴェルン」の肉体から魂を切り離させたのだ。それはつまり、彼を本来の「器」に戻してしまうということだった。こうしてコートエッジを取り込み、各ダークファルスの因子と「器」を得た彼は、ダークファルスでありながら【深遠なる闇】に比肩する存在エルガ・マスカレーダとなった。そしてハリエットの魂が既に「器」から追い出され消滅したことを告げる。その圧倒的な威圧感は、プレイヤーを後退りさせるのに十分なものであった。
だがハリエットの魂は消滅などしていなかった。「器」から追い出されたハリエットの魂は、主人公に対し「伝承を刻んでほしい」と世界を救ってほしい旨を告げる。直後、エルミルはハリエットの魂を吸収して黙らせ、主人公と死闘を繰り広げる。
これがEP5ストーリーにおける(実質的な)ラストバトルである。なお、エルミルとの二連戦ではダークブラストが使用不可となっている。
「出来損ないの魂!」
「ダークファルスのなり損ない!」
「貴様ら如きに、何ができるものか!」
決着、そして……
「今の僕を倒したところで何度でも現れる! それだけの因子がここにはある!」
「やはり歴史はこうなった……つまり歴史は終わるってこと……」
エルミルは【深遠なる闇】となったが、プレイヤーにもまた【仮面】が密かに力を貸してくれていた。謀略と犠牲の果てに手にした「力」と、悠久の時を越えて結ばれた「絆」。どちらが勝つかなど目に見えており、エルミルの「力」では二人の「絆」という強さには到底及ばず、戻ってきた依代たちを宿しダークブラストを次々と解放したプレイヤーによって打ちのめされ、最期は【仮面】の力を加えたコートダブリスによって斬り裂かれ肉体を破壊された。そして救出されたハリエットからも「貴方は守護輝士に、敗れたのです」と敗北を突き付けられる。けれど最期までエルミルは哄笑を上げ続け、
「繰り返し苦しめ。何度でも苦しめ。
世界の怨嗟を受け続け……
絶望のままに滅ぶがいいさ……!」
と不吉な言葉を残して消滅して行った……。
後に起こる衝撃の事態を予測していたかのように……
ちなみにこの時のエルミルは「仮面」を破壊されており、メイクも消えているので素顔となっている。
エルミルの消滅に伴いオラクルと地球のブラックホールは消え去り、【深遠なる闇】(【仮面】)の反応も完全に消失した。
領域調査:異世界の残滓
2018年12月5日実装。オメガ・マスカレーダとの一騎討ちとなるソロアルティメットクエスト。
異世界オメガが存在していた宙域に突如として謎の領域が出現。エフィメラや【深遠なる闇】に近い反応があったため非常に危険な場所として認識され、プレイヤーが調査に赴くことに。
緊急クエスト「悲劇を願う破滅の虚影」
「緊急警報発令。オラクル船団進路上にダークファルス・ペルソナの出現予兆を確認。」
【深遠なる闇】はプレイヤーによって消滅させられ、そのエネルギーは終の女神シバが次元を渡るための糧にされた。しかし、わずかに残っていた残滓はエルミルの激しい怨念によってダークファルス・ペルソナを象り、プレイヤーの魂に惹かれて復讐を開始。変質空間からオラクル次元に亀裂を刻み、境界を超えてオラクル船団の進路上に顕現しようとする。これを阻むべく駆けつけたプレイヤーたち全アークスと死闘を演じることに。
ペルソナ撃破後…
「これは……一つの結末に……過ぎない……」
圧倒的な力と悪意を振るったダークファルス・ペルソナだが、扱う力はすべてDFの模倣。ましてや存在自体が魂を持たない虚影である。偽物が本物に勝てるわけがなく、最後はプレイヤーによって肉体を破壊され、変質空間の向こうへと消えていった。
トリガークエスト「惨劇を招く破滅の虚影」
「光ある限り……闇が潰えることはない!」
再び出現した変質空間の裂け目。その向こうにはより凶悪な気配をまとった崩界ダークファルス・ペルソナが潜んでいた。今度こそ決着をつけるべくプレイヤーは再度、変質空間へと突入する。
死を超越した怨念と闇によって復活したエルミルだったが、最期までセンパイを超えることはできず、変質空間の入り口と共に消滅していった。
世界を壊そうとして彼が辿った「一つの結末」は、皮肉にも自分自身の崩壊であった。
期間限定クエスト「星芒喰らう闇の狂宴」
ダークファルス・ペルソナがオメガファルスを始めにダーカーや魔物種を生み出し、オラクルへと侵攻させる。実装日はトリガークエストより前となる。
余談
目的
ハリエットに対し「犠牲を生み出し続ける世界を滅ぼす」旨を語っており、彼なりに信念や理念はあった様子(そのやり方は間違っているが)。大元の存在が負の感情によって変異したモノだったので、そこから生まれたエルミルが「そう」なってしまったのも当然と言えなくもない。
コンプレックス?
最終決戦の際には主人公を「ダークファルスのなり損ない」、ハリエットを「出来損ないの魂」と罵倒しているが、これはエルミル自身にも当て嵌まる言葉である(因子が分散して不完全なダークファルスとなり、本来手に入れるはずだった「器」にも宿れず【深遠なる闇】になり損なったのがエルミル)。
一方で自身を「僕は誰よりもダークファルスだ」と言い放っている。これらのことから自分が不完全な存在として生まれたことにコンプレックスを感じていたことが窺える。エルミルが【深遠なる闇】になることに拘っていたのは、単に世界を滅ぼすためだけではないのかもしれない。
エルミルの目的は、オメガに吸収された【深遠なる闇】を繭によって吸い出し、オメガを侵食させて全知存在を消し去り、宇宙を消滅させることにあった。
エルミルはハリエットを「エフィメラの器」、自身を「エフィメラの魂」と称しており、この言葉をオラクルの言葉に変換するとハリエットは「【深遠なる闇】の器」、エルミルは「【深遠なる闇】の魂」ということになる。
その為、最後の過程でエルミルがハリエットの器を奪い、【深遠なる闇】に至ることは、オラクルでの「シバの誕生」の歴史の再現である。
つまり、ハリエットの器を得て、【深遠なる闇】に至った「エルガ・マスカレーダ」こそが、オメガにおける「終の女神シバ」の再現だったとも言える。
3.11
クエストの名称が東日本大震災を想起させる(破滅の虚影→津波?)として、2019年の3月11日に予定されていた予告緊急クエストはすべて撤回され、季節緊急クエストに差し替えられている。
2020年クリスマス
シエラのデータ整理とクリスマスの歌を聞いた時の妄想がごっちゃになった結果、シバとマザーを伴いアークスシップに幻創体が出没。クラスはヒーロー(ソード装備)。「何かをパーッとハデに消したい」と言うおぼろげな記憶を主人公に告げ、主人公が「ウォパルの砲仙花をハデに打ち上げて消す」事で解決した。
ちなみに女性二人を伴って登場したため、時期的に道行く男連中から嫉妬の目を向けられボソッと「爆発しろ」と罵倒される事にはウンザリしている。
性格面は何かにつけて「さすがセンパイ!」と褒め称えたりなどイオと比べても素直な言動である。ただし「幸せそうにしている奴らを見るとムズムズする」など少々ひねくれたところもある。それでもオメガのオリジナルと比べればはるかに可愛いものである。
ちなみにオリジナルの記憶は持たないようだが、それでも主人公をセンパイと呼ぶのは「そういいたくなる顔をしているから」とのこと。
EP5設定資料集のネタバレ
エルミルの正体は、【深遠なる闇】から【仮面】の因子を持って生まれたダークファルス。生まれる前の『エルミル=ヴェルン』を依代にしているためエルミルとしての人格は持ち得ない。ちなみにエルガ・マスカレーダの姿が完全なる【仮面】としての姿とのこと。
わかり切っていたことだが、クエントから魔神城の召喚術を流出させたのも彼の仕業である。
【深遠なる闇】は守護輝士たちから逃れるべくオメガに入り込み、そのまま吸収される形で「オメガの大地」と一体化していた。
エルミルはハリエットという「器」をエフィメラに取り込ませ、黒き繭を生み出して大地から【深遠なる闇】を吸い上げようとしていた。あの黒き繭はまさに『繭』であり、【深遠なる闇】を復活させるためのゆりかごだったのだ。
そして吸い出した闇によってオメガを侵食させ、全知存在を消し去ることで全宇宙の消滅を目論んだのだった。
なお、ダークファルスの因子が散ってしまったのは、オメガと同化した際に依代である【仮面】の肉体が消滅したためだと思われる。
重大なネタバレ
「繰り返し苦しめ。何度でも苦しめ。
世界の怨嗟を受け続け……
絶望のままに滅ぶがいいさ……!」
散り際に遺したこの言葉は、EP6における主人公の末路を端的に表したもの。
それは推測でも予測でもなく、まぎれもなくこれから起こる『歴史』である。
なぜそうなってしまうのかについてはこちらのネタバレを参照。
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ファンタシースターオンライン2 エルガ・マスカレーダ ダークファルス・ペルソナ
イオ(PSO2):アークスの後輩。小説版ではアークスとして能力不足だったことから劣等感を抱えていた。