説明
「超劇場版ケロロ軍曹」で初登場(原作では13巻の特別版で初登場)。
惑星侵略用生物兵器として製造された人造ケロン人。古代ケロン人の造ったものとその技術を現代のケロン人が用いて作り出したものが存在する。
映画版とテレビ版と原作版で、ケロロ小隊が初めて会ったキルルは異なっており(映画版では「キルル」、テレビ版では「キルル.」、原作版では「X-5.5」)、映画版とテレビ版と原作の関係をあらわす存在でもある。
種類
キルル.
上リンクを参照。
X-5.2
上の「キルル.」の改良型。少しでも不信感やトラウマを持つ者をコントロールする。不良品のキルル.を処分するために大量に出現したが、臨界点を超えたキルル.から放たれたエネルギーを浴びてしまい、すべての個体が優柔不断になった。その後、母艦とキルル.と一緒にケロン星へ帰った。
X-5.5
クリスマスの日、ケロン軍本部から送られてきた。中身は、「メリークリスマス(地獄で遭おうぜ)」と喋るすももの人形だが、ケロロ小隊の戦力向上をさせるため、キルル自身が攻撃してきた。苦戦するも、モアの一撃でケロロたちが勝った。
下記3体は同系統のシリーズとして製造されており、
超劇場版でのキルル
「超劇場版ケロロ軍曹」声優はおぎやはぎが二人一役で演じていた(初期段階を小木博明が、巨大化した状態を矢作兼)
古代ケロン軍によって地球に送り込まれた(おそらく下記の通り白亜紀末期)シリーズに属する第1のキルルであり、「自動判別型究極侵略兵器【キルミラン】」の"実行する者"として造られた。シンボルマークは「〇」。
奥東京市の祠の内部にアンチバリアで隠された森状の空間内に封印されていたが、ケロロが祭られていた壺を誤って割ってしまい封印を解いてしまった(咄嗟に接着剤で復元したものの下記の心臓部をはめ損ねてしまっていた)。初期段階における色は白で、おでこに緑、腹に赤の×マーク。
プログラムされた侵略形式は「敵の孤立化」。人間(実際には宇宙人も)に×マークをつけて、互いに×マークをうつさせて更に拡大させていく。×マークのついた人は他人とテレパシーで会話(心を読む)できるが、キルルが精神操作を行うことで負の感情が籠ったものばかりが伝わるようになり、原住民は次々と人間不信に陥いり、極めて閉鎖した個体とし、同士討ちへ誘導していく。それによって出来た憎しみや不信感をエネルギーにして巨大化する。その時は尻尾が生えて、歩き方も四つん這いになる。
エネルギーをより吸収すると超巨大なタワー状に変形。大量の帯状の触手(第二形態でも前足をこの状態に変化させての攻撃が可能)を張り巡らし、初期段階時の姿のキルルを量産して惑星制圧を行う。この状態が長時間続くと、その惑星は「星の死体」となってしまう。封印されていた祠の壁画に恐竜が描かれていたので白亜紀にはすでに地球に封印されていたらしい(その時、恐竜は絶滅の危機に陥らされていた)。
いかなる攻撃手段を以ってしてでも通用しない。倒す唯一の方法は強く信じ合う心と友情など、プラスのエネルギーの持つ者が「自動判別型究極侵略兵器【キルミラン】」の"審判を下す者"であるミララから封印の方法を教えてもらい封印しに行くしか方法が無い。「キルキル…」としか喋らない(実行するだけのものであるため、言葉を喋る能力はあえて製造時に加えていなかった可能性もある)。
冬樹とケロロが和解した経過を見たミララが彼らを認めたことでキルミランシステムの実行完了は不要と判断し封印の方針へ決定が下された(この際認めた者の×マークが〇へと変化する)。冬樹達地球人とケロロ小隊の活躍で、タワー状になったキルルの内部にあった鍵穴に鍵状に変化したミララを挿し込んだ事で再び封印された。
南太平洋でのキルル
「超劇場版ケロロ軍曹2 深海のプリンセスであります!」に登場。声優はおぎやはぎではなく、キルル.の声を担当した藤田圭宣。
南太平洋のどこかに封印されていたと思われる第二のキルル。シンボルマークは「□」でプログラムされた侵略法は「破壊」。
初期段階のケロン人の姿ではなく、巨大化した時の姿で登場、何らかの作用で復活と共に海上に姿を現した。そこに偶然居合わせた西澤グループの貨物船を沈めようとしたが、自分達の縄張りの海域を荒らそうとしたと解釈したメールとマールによってあっさり倒された。小説版では「キルル(二代目)」と表記されている。
第3のキルル
「超劇場版ケロロ軍曹3 ケロロ対ケロロ 天空大決戦であります!」で存在が明かされたキルル。シンボルマークは「▽」で侵略法のプログラムは「完全なる支配者」。心臓部に訪れた者のクローンを作り上げ、侵略代行者にするため星を征服・支配させる皇帝に仕立て上げる。マチュピチュの地下から通じていた心臓部に不用意に触れたケロロが起動させてしまったことによりオリジナルのケロロのデータを読み取りダークケロロを作り出す。実はダークケロロののっていた空中都市そのものが第3のキルルであった。ダークケロロが最終兵器"超巨大ケロロ像"を起動させてしまい、その制御基盤兼エネルギー源として接続し、ケロロ像という新たな体を得て地上全てを焼き払おうとする。ケロロと冬樹たちの絆の前に敗北を悟り、ケジメをつけることを決めたダークケロロが"皇帝を見極めし者"ミルルに了承させて制御装置と化した彼女をセットし封印された(小説版では完全に破壊されたと推測されている)。キルルを封じれば創り出された王は消滅してしまうのだが冬樹達の心に触れあっている内に他者の事を考えたり、通じ合おうとする気持ちが芽生えたダークケロロは生還するのであった(曰く「王」としての彼は消え、「冬樹達の友達」としての彼が残った)。