CV:新垣結衣
概要
古代のケロン人。古代ケロン軍の生物兵器キルルの出現とともに現れた。3体存在するキルルシリーズの“第1のキルル”と対になる「自動判別型究極侵略兵器【キルミラン】」の“審判を下す者”であり、キルルによる星が滅びを待つだけか抗うに値するのかを見極める役割を持つ。
色は薄いピンクでおでこに○マークで小さなメガネをかけ、巫女風の着物、空中に浮くためのポックリを履いている。土偶型のロボットに乗って移動するが使わなくても飛ぶことができる。口癖は「いと〜(「非常に」、「とても」という意味の古語)」。
見極める役割ではあるのだが下記のケロロ達がギクシャクやキルルが暴れだすのに動じたり、一行が不甲斐ないのを咎めたり(下記の目的のための演技だった可能性もあるが)とどちらかというとキルルを止める方針を望んでおり、彼女自身はキルルの役割が完遂されるのは快く思っていなかった様子(キルルの侵略完了は星の死滅に繋がるので原住民の味方でなくとも喜ばしいものではないが)。
活躍
ケロロと冬樹が偶然キルルが封印されていた祠に訪れ、その中に納められていた壺を誤って割ってしまう。咄嗟に壺を復元したものの破片を一つ付け忘れてしまっており、キルルが解放されると同時にその破片から覚醒した。
キルルはテレパシー能力を与える×マークを人々に付けていき、やがて負の感情だけが伝わるようにして互いを孤立化・負の感情を吸収していく過程を見届けていく。 ケロロ小隊や彼らと共に過ごす地球人達だけが希望と彼らに可能性を見出し、素性を偽って「古代兵器研究家」と名乗って姿を表す。
しかし、彼らが侵略者と侵略される側、“敵同士”であることを強調する発言をしてしまったことで彼らを険悪な空気にしてしまう。一行がその不信感を引きずる中とうとうキルルが大量の負の感情を吸収したことで巨大化・破壊活動に移りだす。そんな中でもケロロと冬樹が互いを助け合ったことで絆で繋がれる者達であると認め、地球をキルルによって滅ぼす必要はないと決定づける。
前述の不信感を生ませた発言も彼らの繋がり合いを試す試練であり、封印を解いてしまった責任を取らせる事も兼ねてケロロ達にキルルを止めるチャンスを与える形でキルルをするシステムとしてピンク色の大型の鍵の姿に変化する(自分で動けなくなるが会話と土偶型ロボットの制御は可能なまま)。
小隊や地球人の仲間達の援護を受けてキルルの襲撃をくぐり抜けた冬樹とケロロによってキルルのコアの部分まで持ち込まれてセット、キルル本体の封印に成功し、これとともに消滅した。
その後の作品への影響
ケロロ軍曹という作品の世界観を繋げるキルルを止める重要なキーパーソンだったことから、その後の劇場版作品やアニメ本編、そして二作品とは直接繋がらない原作でも彼女の存在やその設定を仄めかす描写やシーンはいくつか存在しており、実際に彼女と同一の製法で誕生した個体が原作長編・アニメ劇場版でそれぞれ登場している他、原作本編ではバーチャルという形で1コマだけ姿も登場している。
原作本編での登場コマは第215話の新ケロロのケロン星動物園の見学回想シーンで、この時新ケロロやその他ケロン人らに動物の解説をしていた案内人が彼女だった。
登場シーンはこの1コマだけのカメオ出演であったため、そのまま劇場版の設定が逆輸入されているのかは不明となっているが、少なくとも彼女というキャラクター自体は原作でも存在していることが示唆されている。