- グリム童話のタイトル。及びその作中に登場する兄妹の名前。
- 1を由来とする様々な作品に登場する兄妹の呼称。→ヘンゼルとグレーテル
グリム童話
グリム童話のうちの一作であり、その作品の主人公兄妹の名前でもある。
ヘンゼルが兄の名、グレーテルが妹の名。
口減らしのために親によって森に捨てられた兄妹が、魔女の住まうお菓子の家に辿りつく……という童話らしいメルヘンチックな物語。
最後には、兄妹を食らおうとしていた魔女を、逆にかまどに突き飛ばして焼殺し、魔女の所有していた財宝を自宅へ持ち帰り再び家族で幸せに暮らすようになるという結末で、ハッピーエンドではあるが残虐な点も目立っている。
他のグリム童話と同様、原作の童話は版を重ねるたびに細部を変えており、話のパターンが幾つかに分かれている。パロディにされる事も多い。
映画
『ヘンゼル&グレーテル』
監督:トミー・ウィルコラ
童話での一件後の成人した二人の物語。世界各地で人々を脅かす魔女を狩るハンターとなったヘンゼルとグレーテルの活躍を描くアクション映画。
アニメ作品
グリム童話をモデルとしており、ヘンゼルとグレーテルは美少年とエプロンを付けた大剣使いのツインテ美少女の兄妹として登場している。
『ヘンゼルとグレーテル』がアニメ化…されたはいいが、その内容はというと、原典の残虐な面を増幅させて胸糞悪いストーリーに仕立て上げたものである。というか彩度もお菓子の家が出てくる雰囲気などではなく、アマゾンでも出てくるんじゃないのかと思うぐらいに暗い。
その上、ヘンゼルとグレーテルはキャラデザが本当に地球生まれか!?と驚愕するぐらいに骨ばった顔をしており、目もかなり小さく、虚ろである。それだけではなく、飢饉のせいで母親に疎まれていた所為か、人間としての心が欠落している。
逆に原作では人食い魔女として描かれていた魔女は森の奥の家で身寄りのない子供達と暮らす善良なただのおばあさんとして描かれていて、森に追われた兄妹を匿ってくれたのだが、兄妹はそんなおばあさんと子供達を殺して金品を強奪し、帰宅。父親は飢えを凌げると狂気に満ちた笑顔を見せるが、彼らのそんな姿を恐れた母親は井戸に落ちて死んでしまうのである…。
母親の最期のセリフから少なくとも彼らを本当に愛していたらしい事が伺えるが、真相は闇の中である。
このような恐ろしさから、ファンからは「ヤンデルとクルッテル」のあだ名を頂くという伝説を残した。ちなみに、アニメはR-15指定となっている。当たり前である。
(※)おばあさんは一説には子供達を使って宝石類を盗ませていたという説もあるが、本当の所は謎。
関連タグ
ヘンゼルナッツとグレーテル:この物語をモチーフにした特撮のアイテム。