アイク(ファイター)
あいく
概要
3作目の『X』からプレイヤーキャラとして参戦。『蒼炎の軌跡』のレンジャー時代のデザインで、ラグネルを所持している(ただしバランス調整と言うことで例外はあるが衝撃波は出ない)。なお、『X』での炎の色は赤。
総括すると、ワザのクセも少なく初心者が使っても扱いやすい、重量キャラ入門編とも言える存在と言える。
スマブラX
ボタン | ワザ一覧 |
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B | 噴火 |
→B | 居合い斬り |
↑B | 天空 |
↓B | カウンター |
切りふだ | 大天空 |
『スマブラX』でのキャラクターコンセプトは、「うなる剛剣」。登場演出は、FE勢お馴染みのワープの杖での転送。まだこの頃は蒼炎ではなく、火炎のエフェクトだった。
そのコンセプト通り、アイクのスタイルはパワー重視となっている。巨大な両手剣を片手で豪快に振るい、それゆえに動作が重たいのが欠点だが、それを補って余りある攻撃力とリーチを誇る。
他の人型キャラより多少体格が良いだけのはずが、典型的なパワーキャラという特性を持つ。パワーだけならクッパやドンキーコングに並ぶレベルという中々の脳き…もとい人間離れの性能。相手のダメージにもよるが、強攻撃でも並のスマッシュほどに吹っ飛ばせるパワーキャラである。
また剣を使った攻撃を主体とする為、判定が強くリーチも長い。小技の火力も全体的に高めで、多くは撃墜まで狙える優秀なもの揃いである。空中技も同様。さらに、相手をステージ下へ撃墜できるメテオ技を3つも持っているのも特徴。全体的に大振りな技が多くFE剣士の中でも飛び抜けて技の範囲が広い。剣士にしては珍しく明確な投げコンボも所持しており、ガードされても崩しやすい。
しかし重量ファイターだけあって特に撃墜に使う技は発生が遅いか隙が大きく、読みが要求される場面は少なくない。移動速度も低く、相手に追いついたり逃げにくいので間合い管理は難しめ。極力大きな隙は晒さず、素早く見せかける動きが求められる。
復帰も弱み。距離はそれなりだが、横、上必殺共に直線上に復帰するので斜め下にふっとばされると厳しい。さらに追い討ちをかけるように攻撃判定が出るのが仇となって、逆にカウンターを合わせられて復帰どころか撃墜されてしまう危険性がある。とは言え、全体から見れば重量級キャラの中では平均レベルの復帰力ではある。
最後の切りふだは「大天空」。原作にはなくスマブラオリジナルのワザ。剣を振り上げて相手にヒットして発動する。複数相手に当てれる。ただ『X』の大天空はアイクの前方はフルヒットするに対して後方はたまにフルヒットせず、ダメージがバラバラ。
この「剛剣」と言う表現は、後の『ファイアーエムブレム』シリーズにおいてアイクの習得するスキル名として逆輸入された。また、『ファイアーエムブレム』からの参戦ファイターの中では珍しく、投げ以外で手足による殴打攻撃を持つ。発生が早いので是非とも使いたい手段である。
スマブラfor
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B | 噴火 |
→B | 居合い斬り |
↑B | 天空 |
↓B | カウンター |
切りふだ | 大天空 |
『for』では、グラフィックが『暁の女神』の勇者時代のものに描き変えられ、さらに炎の色がちゃんと原作通りに「蒼炎」に合わせ青色となった。体重もXよりも重くなり、吹っ飛びにくくなった。ワザの一部は隙が小さくなったが逆にフレーム減少と一長一短に。
しかし必殺ワザのほとんどが弱体化方向に。とくに通常必殺ワザ「噴火」と上必殺ワザの「天空」は大きい。「噴火」はスーパーアーマーは最大威力まで溜めないと発動しない仕様へ変更(逆に溜まるスピードは速くなった)。「天空」も攻撃力低下と後ろ向きで崖掴みは不可能に。
最後の切りふだ「大天空」と変わらないが後方にいてもちゃんとフルヒットするようになった。
スマブラSP
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B | 噴火 |
→B | 居合い斬り |
↑B | 天空 |
↓B | カウンター |
切りふだ | 大天空 |
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』では蒼炎版と暁版が両方登場。体重も前作とそのまま。ボイスはヒーローズに伴って新録され、蒼炎版と暁版で異なっている(海外版も同じく)。立ちモーションも腰は低くならず、原作(蒼炎及び暁)に近くしっかり立つようになっている。
『SP』では投げ方面が弱くなった代わりに通常空中攻撃が超強化され、隙が少ないだけでなく上投げコンボよりも容易に撃墜可能なコンボを手に入れた事で上位キャラまで上り詰めた。その振ってる姿はプレイヤー達に強烈な印象を与え、誰が呼んだか扇風機。
反面、上スマッシュや空中攻撃などの決定力は減少傾向に調整されておりパワーファイターと言うよりは重量級剣士キャラとしての側面に傾いた。とは言えパワー型にも劣らない強烈な攻撃自体は残っており、実際に吹っ飛ばしが強化された攻撃も存在する。
勝利演出ではSPとfor以前で台詞が変わっており、SPでは蒼炎、暁で台詞が変わる豪華仕様。
更に拍手のポーズも異なっており、蒼炎は新規、暁はfor以前のモーションを引き継いだ形になっている。
オンライン対戦では似たような性能を持つクラウドやクロムが猛威を振るっている事、クラウドやクロムに比べて動きが遅い影響で、比較的使用率が低いが空中攻撃の強化でタイマンで戦えるほどに強くなっているので前作よりかは上がっている。
パワーがありカウンターワザを持つなど接近戦に強く、遠距離も居合い斬りで詰められるのが強み。反面、どの技も接近戦しかない上、動きが遅めなのでルキナやパルテナなどのカウンター攻撃があるファイターや、メタナイトのディメンションマントやドリルを食らうと撃墜されやすい。
また復帰方法に難があることが撃墜される理由になることも多いため、出来るだけ空中戦やカウンター能力で対処する事が重要になる。
又、地上での速度は比較的遅いのでそれらをカバーする為、ジャンプで攻撃しながら接近する必要がある。飛び道具使いや機動力の高いファイターには弱いので出来るだけ間合いを詰めながら攻撃しよう。
逆にアイクを使用する場合は隙の多さや動きの遅さ、復帰の難しさを見て攻撃を使用する必要がある。
出来るだけ崖に追い込んで復帰阻止を積極的に狙うと良い。
アイクは横方向のふっ飛ばされると低い位置になると復帰阻止が成功しなくても復帰できず、撃墜する事が多い為。又、反射持ちではない為、飛び道具で応戦したり、機動力を駆使して攻めると良い。
Ver8.0.0から一部上方修正。
空中前攻撃のダメージと吹っ飛ばし力の増加。上必殺ワザがベクトルがやや横寄りに変更と吹っ飛ばし力増加で撃墜手段がかなり増えた。下強攻撃も吹っ飛びにくくなるおかげでコンボ始動へ。しかし通常空中攻撃のヘイトが集まってしまったのか吹っ飛ばし力増加によってコンボがやりづらくなった。このため気楽に入力することは難しくなる。
勝ちあがり乱闘「漆黒の猛者たち」はライバルである漆黒の騎士にちなんで、黒色やそれに近いカラーリングをしたファイター達が登場する。
- 必殺ワザ
通常必殺ワザ:「噴火」
ラグネルを真上に両手持ちするように持ち上げ、剣から出る炎を溜めた後地面に叩き付け、炎を吹き出して攻撃。溜め限界で放つと10%ダメージを食らう。
ロイのエクスプロージョンに似ているが、こちらは縦に叩き付けるので、上下にかなり範囲が広い。崖際では強力。『SP』では火柱が発生し、最大まで溜めれば3本立つがforまでは先端にメテオ判定が存在したが消滅している。
横必殺ワザ:「居合い斬り」
剣を構え力を溜めた後、素早く突進する。主に復帰ワザとして使用するが、使用後に一定の高さ以下で着地すると隙が少ないため足の遅さを補う移動手段としても有用。
最大まで溜めるとかなりの距離を移動する。『SP』では最大まで溜め、一定時間になれば強制的に突進するようになり、溜めを維持出来なくなったため、若干弱体化した。
上必殺ワザ:「天空」
剣を上に投げ、投げた剣の頂点に飛び、回転してから垂直落下する。「天!空ッ!」
上昇時にスーパーアーマーが付く。ステージの地形も貫通するので思わぬところでダメージが入る。
落下時の剣にはやや弱めのメテオ効果もあり、
『SP』からはこの技で相手を巻き込んで落下すると相手が先にミスしやすい仕様に変更され、所謂道連れも成立しやすいが地形に貫通することは出来なくなったので巻き込みにくくなった。よく似たクロムの上必殺技「翔流斬」とは異なる仕様。また、モーションだけならカービィの上必殺技とも似ている。
下必殺ワザ:「カウンター」
FE組お馴染みの技。剣を構えて僅かな間無敵状態になり、この間に攻撃を受けると剣による反撃を与える。
『SP』では蒼炎を纏う反撃をするようになった。空中で使用すると落下速度が一時的に遅くなるため、復帰時に体勢を立て直す際にも有用な技。
反射倍率は1.2倍。マルスのものと比べると反射倍率は高めだが、入力から剣を構えて無敵状態になるまでに若干の隙が生じるため、同じ感覚では使えない。
炎を纏った、乱舞型の天空。とどめに地面に叩き付ける時、噴火のごとく剣から炎を吹き出す。『SP』では演出が追加。とどめの際に蒼炎のX文字が浮かぶ。
最初の一撃に剣か衝撃波に当たらないと発動しない。