概要
Microsoftが開発しているOSで、Windows10の後継。
Windows10が発売された当初、「Windows10はWindowsの最後のバージョンである」と言われており、それ以降はWindows10の大型アップデートが主流となって新OSの開発は行われなくなるはずだった。だが2021年にWindows10Home/Proのサポート期限、10Xの開発中止が発表され、同時に次世代OSを匂わせる発表を行った。さらに同6月15日にWindows11β版のスクリーンショットがネット上に流出し、OSのISOファイルもアップされ、後にMicrosoftが権利削除を行ったため、その存在が確実視されるに至った。
そして2021年6月24日(日本時間では25日)に開催されたイベントにてWindows11が正式発表された。
2021年10月5日に正式リリース。
旧OSからのアップグレード
Windows10からの無料アップグレードに対応することが発表されている。
また、Windows7~10のプロダクトキーがあればライセンス認証が可能であることが判明しており、7以降のプロダクトキーを持っている人は無料で11を使用することができる。
特徴
タスクバー
今までタスクバーアイコン(スタートボタンやアプリ)が左寄せだったが、今回はデフォルトで中央になっている。設定変更で今までのような左寄せにすることは可能。
なお、これは開発中止になったWindows10Xと同じ特徴である。
Androidアプリとの互換性
Android互換環境を搭載しており、Windows11からMicrosoftStoreにてAndroidアプリをダウンロードし、パソコンにインストールすることができるようになる。
Arm版Windowsとの互換性
Arm版Windows(ARM64)でもx64版アプリが動くようになった。これまでのArm版Windowsは対応アプリがほとんどなかった(アプリをARM64向けに書き換えなければならないため)ので普及が進まなかったが、ARM64とx64の共通基盤が整ったことにより、Snapdragonなどスマホ向けSoCを搭載したWindowsパソコンの普及が期待される。同一のバイナリにx64とARM64のコードを混在させることができるため、開発者は性能が求められる部分からArmのコードに書き換えを進めればよい(かつてMacintoshが68KからPowerPCへの移行時に使った手法と似ている)。
システム要件(x64版)
最小要件 | 備考 | |
---|---|---|
CPU | 2コア1GHz以上 | 当初から要件が緩和された※1 |
メモリ | 4GB以上 | |
ディスク容量 | 64GB以上 | |
システム ファームウェア | UEFI、セキュアブート対応 | レガシーファームウェアは不可※2 |
TPM | バージョン 2.0 | |
グラフィックカード | Microsoft DirectX 12 グラフィックスデバイス(WDDM2.0ドライバー付き) | GeForce400Series以降の対応 |
ディスプレイ | 9インチ以上で8ビットカラーの高解像度(720p) | |
その他 | Microsoftアカウントとインターネットアクセス | ライセンス認証に必要 |
※セキュリティ機能を重視し、Intelの第8世代Core及びAMDの2000番台(APUは3000番台)以降のプロセッサがサポート対象となっている。
後に緩和が検討されたが、第7世代Coreの一部が追加された程度に留まっている。
※2自作PCの場合、最新のパーツを使用してもBIOSを使っていることがあるので注意が必要。近年のメーカー製PCの場合、内部構成をいじっていなければ大体は対応している。
余談
前述の通り、非常にシステム要件が厳しくなっている。しかし、裏ワザを使えばサポート対象外の古いPCでもインストール可能。
しかし、Microsoftは自己責任としており、WindowsUpdateが受けられなくなる可能性があるとしている。
関連タグ
Microsoft OS Windows WindowsNT
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