カエル
かえる
クロノトリガーのカエル
プレイアブルキャラクターの一人(一匹?)。
中世(A.D.600)のガルディア王国でリーネ王妃の護衛をしていた剣士。
誘拐されたリーネ王妃を救うために修道院を訪れたところを、同じ理由で訪れたクロノ・ルッカと出会う。
二足歩行で言葉も話すが、マントから覗く顔は蛙そのものであり、その面妖な姿から人間たちからは煙たがられており、兵士の中には「魔王軍の手先ではないか」と疑う者もいる。
名称はプレイヤーが変更可能だが、デフォルト名はそのまま「カエル」(海外版では「Frog」)。
戦闘に関しては王家に仕えていただけあってクロノ達より場数を踏んでおり、同じく剣士であるクロノの剣術を評価するセリフが存在する。普段は剛健質実でどんな敵にも臆することのない度胸のある兄貴分っぽい性格だが、魔王に対してはかなりの執念を燃やしており冷静さを失ってしまう。変わった容姿からペットや食料に見間違えられて突っ込むなどコミカルな面も見られる。
武器は西洋の剣で、蛙の肉体を生かした剣技を得意とする。魔法の属性はマールと同じく「水」だが、氷を使用するマールに対し、カエルは泡や水流を起こす魔法を使用する。他にもヒールやケアルガといった回復魔法も習得し、万能な戦い方ができる。しかし技の数に限りがあるので最終的には器用貧乏な性能になる。
魔力値の伸びが悪くカンストにはマジックカプセルが必須となる。カンストさせても、単独では全体回復のヒールが使い易くなる程度だが、ルッカとの連携技であるカエルフレアの威力が劇的に上がる為、容易に9999ダメージを叩き出す全体攻撃が可能なバランスブレイカーとなる。
もともとは「グレン」という名前の人間。
勇者サイラスの友人で彼の魔王討伐の旅に同行していたが、魔王にサイラスを倒されてしまい、自身も呪いで醜い蛙の姿に変えられてしまう。
ゲーム内のグラフィックでは涼やかな印象の長髪だったが、PSリメイク版で追加されたアニメーションでは顔こそ映らないが短髪を逆立てた筋骨隆々の逞しい姿となっている。
本人は元に戻る手段を追い求めつつ現在の姿への愛着もあるらしく、未練と諦めが相半ばする心境にある様子。
迎えるエンディングによっては人間の姿に戻った描写も見られるが、逆にカエルの姿のままリーネ王妃と結婚し、後のガルディア王家に影響を及ぼしてしまうルートもある。
2021年に開催された東京オリンピックでは彼のテーマBGMである『カエルのテーマ』が選手入場曲として使用された。
私のカエル様のカエル
「私のカエル様」は、人類が「ハイド」と呼ばれる邪悪な暴走ロボットたちと戦う世界を舞台とした漫画。その世界においてはカエルは珍しい存在であり、ロボットでありながら優しい心を持っていた。お人好しな性格だが、実は剣を手にすると別人のように豹変して凄まじい剣技を披露する。最初の町で人々を救うも自分もいずれハイドになってしまうのではないかという懸念から町を出て行ってしまう。旅の中でフィルという少年に助けられ、彼の住む町でお手伝いとして暮らすことに。当初は町の人たちから信用がなかったが、ハイドを何度も撃退したことで次第に信頼を得ていく。剣を持つと言葉遣いや目付きは荒くなるが、優しさという本質は変わっていない。最終話ではハイドの一隊を率いるリーダー格の侵攻により大規模な戦いとなり、最凶のハイド・プラガの不意打ちにより大ダメージを負う。もう戦える者がいないという状況でも人間たちは諦めず、その想いに呼応するように復活したカエルは「光の剣」を手にプラガに斬りかかり、凄まじい衝撃波によってハイドたちを壊滅させた。戦いが終わった後、カエルの姿は消えていた。生き残った人々は町を去り、もっと人を集めて大きな町を作ることを志す。やがて無人となった町にやって来た別のグループは、瓦礫の下からカエルの置物を発見するのだった。
世界設定や主人公のモデルが何なのかは言うまでもない。
関連タグ
サイラス(アナザーエデン)…カエルの風貌、クロノの戦い方、サイラスの名を持つ存在そのものがクロノ・トリガーのパロディともいえるキャラクター。