『小説家になろう』及び『カクヨム』に2020年8月より投稿連載された一色孝太郎によるネット小説。2020年10月に本編終了。以降は番外編および後日談が散発的に更新されている。
2021年3月よりアーススターより書籍化。同年7月より同社のコミックサイト「コミック アース・スター」にて漫画版が連載開始。
これらの「商用版」はネット連載分の「増補版」にあたる。
書籍情報
コミカライズ版
原作 | 一色孝太郎 |
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漫画 | 目黒三吉 |
レーベル | 不明 |
既刊 | なし(今後発売予定) |
概要
正式なタイトルは前述の通りだが、コミカライズ版のタイトルは『町人Aは悪役令嬢をどうしても救いたい ~どぶと空と氷の姫君~』と少し変化している。
主人公の8歳の少年アレンはある日、大きなくしゃみをした弾みに前世の記憶と自分の生きるこの世界は前世の自分がプレイしていた乙女ゲーム『マジカル☆ファンタジー~恋のドキドキ♡スクールライフ~』そのものである事を知る。
そしてそのゲーム通りに運命が進んでいけば、自分や母の暮らしている王都及び町が滅ぼされてしまうことを悟り、アレンはその運命を変え、更には件のゲームに登場する悪役令嬢アナスタシアを救うべくゲームの知識を元に活動及び活躍していく。
あらすじ
王都の貧しい母子家庭で育つ8才の少年アレンは、母子二人で貧しいながらも幸せな生活を送っていた。ところがある日、前世の記憶が突然蘇った彼はここが乙女ゲームの世界で、このままでは王都が戦争によって滅亡することを思い出す。
このままでは母も自分も殺されてしまう!
そんな危機感を覚えた彼は大切な母の命を救うため、そしてその乙女ゲームで唯一気に入ってた悪役令嬢アナスタシアをそのあまりにも悲惨な破滅エンドから救い出すため、成り上がりを決意する。
これは、ゲームの登場人物ですらない彼がその固い意志で努力を続け、持てる知識の全てを使って逆転する物語である。
(以上、カクヨムの作品ページのあらすじより抜粋)
登場人物
- アレン
本作の主人公である少年。
元々はセントラーレン王国の王都ルールデンに住む母子家庭の少年だったが、
前世の記憶とこの世界(乙女ゲーム)の辿る末路を知ったことで、それに抗うべく行動していく。
前世は航空エンジニアであり、同時に重度のガンマニア(銃ヲタ)。前世でも男性ではあったが、体育会系なのにヲタな姉(乙女ゲーのキャラや物語そのものは好きだが、ゲームプレイは大嫌いなタイプのヲタ)に無理矢理スチル収集のための周回プレイを押し付けられていた。そのため本人は乙女ゲーそのものには非常に辛辣である。
- アナスタシア
件の乙女ゲームの悪役令嬢であり、本作のメインヒロインである公爵家の令嬢。将来の国母となるべく勉学や魔法の鍛錬を積んでいる実直な令嬢であり、いかなる時(ぶっちゃけプライベート時)にも礼節を欠かさない。しかし王子からは、その実直さや生真面目ぶりを疎まれている。
かつて王子とともに「王宮内の仕組みを知るための社会見学」として騎士団にて訓練を受けていた(そして王子が横着をしたために騎士の雑務が生真面目な自身に舞い込み、その実直な人柄が騎士団の面々に好まれた)ため、口調が女性言葉ではなく騎士的なものになっている。
- エイミー
件の乙女ゲームのヒロイン(女主人公)である男爵令嬢。母親が男爵の「お手付き」になったがゆえに生まれた庶子で、男爵家に迎え入れられるまでは王都の下町で平民として暮らしていたとされている。
平民出身という触れ込みだが、平民は平民でも男爵家の庇護のもと「健康で文化的な生活」を保障されて暮らしていた「上級の平民」であり、ガチのドン底から這い上がってきたアレンからしてみれば「コイツが平民とかフザけんな!」と絶叫する程度の生活をしてきた娘。
- カールハインツ
アレンたちの住むセントラーレン王国の王太子。
そして件の乙女ゲームの攻略対象となるメインヒーロー。
- マルクス
宮廷魔術師長であるバインツ伯爵家の嫡男
そして件の乙女ゲームの攻略対象ヒーローの2人目。
- レオナルド
近衛騎士団長ジュークス子爵の嫡男。
こちらも件の乙女ゲームの攻略対象ヒーローの3人目。
将来の騎士団長を嘱望されているが、絵に描いたような脳筋。成績下位の常連。
- オスカー
セントラーレン王国でも一番の大富豪であるウィムレット侯爵の嫡男。
こちらも件の乙女ゲームの攻略対象ヒーローの4人目。
- クロード
セントラーレン王国の西にある隣国『ウェスタデール王国』の第三王子。
件の乙女ゲームの攻略対象ヒーローの5人目。
関連タグ
関連作品
乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です:小説家になろうに掲載及びコミカライズ化もされている作品。本作とは『乙女ゲーの世界に異世界転生した男主人公がゲーム知識を駆使して破滅の未来を変える』と展開が似ており、『悪役令嬢が(主人公のお相手としての)ヒロイン』といった共通点もある。