ゴルディオンハンマー
ごるでぃおんはんまー
概要
基本データ
全高:30m
重量:300.0t
最大出力:測定不能
正式名称「グラビティ・ショックウェーブ・ジェネレイティング・ツール」。重力により発生するポテンシャル場を利用し、対象物を光の粒子に変換するツールで、理論上対抗手段が無ければ当たった瞬間に分解される。
光の粒子は縦に展開しているので「ヘル・アンド・ヘブン」を使った従来のゾンダーの処理より被害が少なく強力な武器である。ただし、後述する粒子変換の巻き込まれに気を付ければならない。
見た目はどっからどう見ても「ピコピコハンマー」である。
開発の経緯
当初使用されていた必殺技「ヘル・アンド・ヘブン」は機体にかかる負荷があまりに大きく、それを行使し続ける事でガイの体にダメージを蓄積し、十数発の使用の末機能停止寸前にまで達するに至った事を受け、このツールが開発された(より厳密に言うとシミュレーションの段階でわかっていたため、下記の類似ツールもEI-02登場前に開発が進められていた)。
当初は単体での運用を前提として開発が行われていたが、使い方を誤ると光子を自身も浴びてダメージを負うという難点を抱えており、初使用した際にはガオガイガーの右半身をも半壊させる威力を見せ付けた。
この事例を受け、プライヤーズを駆使した「ダイヤモンド・フォーメーション」が試行されるものの、ディメンジョンプライヤーの保持ですらサポートにならない事を証明したに過ぎず(ガオガイガーの破損は防いだため、ショックアブソーバーがあれば問題ないことも証明されたとも言える)、結果新規に頑強な盾役を生むに至り、マルチロボ「ゴルディーマーグ」が制御を担当する事で安定した運用が可能となった。が、クロスオーバー限定で別のシリーズではマーグハンドがなくてもハンマーが扱える勇者が存在している。
ゴルディオンハンマーの特殊形態。
基本的にスーパーメカノイド専用ツールであるが、キングジェイダーでも使用は可能であり、その巨体とジェネレーティングアーマーによって光子を防ぐ為のマーグハンドといった防御ツールを必要としない。
詳細は該当記事を参照。
ゴルディオンダブルハンマー
後年登場したダブルマーグに搭載された、後継ツール(Web掲載版と単行本中巻に記載された内容はノベライズFINAL同様再構成されており、本記事ではWeb掲載版のみを現状記載している)。
外見は殆どGハンマーと同一だが、ハンマー部の両側にせり出した方形のパーツが球形のパーツに変更され、そのまま振るうだけなく、球を切り離しトラクタービームでコントロールする事も可能。この球形パーツは夫々「カストル」「ポルックス」と呼称され、カストルには重力衝撃波を打ち消すゴルディオンモーター、ポルックスには通常機能を組み込まれ、どちらもオリジナルと同等の効果を有する。
この機能を組み合わせる事で、衝撃波を繰り出すだけでなく、同等能力の対象への攻撃と防御、効果範囲の精密なコントロールが可能になっており、衝撃波を刃状に飛ばすなど本来考察不可な運用や、想定してない攻撃をも実現した。
重力衝撃波は「ゴルディオンスライサー」と命名されている。
ゴルディオンネイル
ジェネシックガオガイガーのマニピュレーターに搭載された爪型装備。Gハンマーの原型でもあるが、サイズ差の影響で威力はハンマーの方が上。
Gハンマーが暴走した場合に使用される削岩機型セーフティツール。
Gハンマーの二倍はある非常に巨大なツールで、スーパーメカノイドの両腕でツールコネクトする必要はあるものの、強力なツールであるGハンマーを無効化する事が出来る。
合体ゾンダーロボとゾヌーダロボがそれぞれ取り込んでしまった際には、Gハンマーが無効化されてしまったため、他の手段を用いて倒す必要が出てしまうと言った事態もあった。
『覇界王』では、覇界王ジェネシックのゴルディオンネイルの威力を減衰する目的で凱のガオファイガーが使用し、無効化こそ出来なかったものの時間稼ぎに成功している。
類似ツール
ゴルディオンハンマーと類似したコンセプトのツールとして、世界各地のGGG支部で「モレキュル・プラーネ」や「グランド・プレッシャー」といったハイパーツールが開発されている。いずれも実戦に耐えるレベルに達していたが、以下の理由からハンマーが採用されるに至っている。
- モレキュル・プラーネではゾンダー核を摘出出来ず、核諸共削ってしまう。
- グランド・プレッシャーは対象を収納する必要を有し、より巨大な対象には使用不可。
- 二つはGハンマーと比べて本体重量は軽く1000tは超えている為に素早く取り回しが利かない
- 地上で保持するにはドリルガオーのキャタピラを地面に設置させる必要がある。
これらのツールはTVシリーズでの登場はないものの、メディア別にて2回ずつの使用が確認されている(ゲーム、ノベライズ含む)。この発展系と言えるのが、日本ロボットアニメ史上でも稀に見る超威力巨大ツール「ゴルディオンクラッシャー」である。
なお、同じく同時期に開発されていたスペースチェーンソーは「モレキュルプラーネ同様大型」以外の情報がほぼないため詳細は不明。
別な意味で類似ツール
前述のウサリンMK-IIはスピンオフとは云え関連作品のメカニカルであり、略技の真似事とは云え同様の武装(ピコピコハンマー)を使い熟すと云う事で、ピコピコハンマー自体が脅威の対象となっているかも知れない…が、Gハンマーのタカラ製合金アイテムは、元来ピコピコハンマーと同様の構造を該当部に持っている。つまり、ピコハン自体、別な意味でハンマーと全く同一のツール扱いしても構わない武装と云う事である。
この合金アイテムの場合ピコハン部は、実はもう一つ、マーグタンク時にマーグキャノンの弾体射出用のギミックを兼ねている。つまり、ハンマー部を左右からつまむとその内圧が砲身を伝わる事で弾体の発射ガス圧を生み、それによりバネを使わないキャノン砲発射ギミックを構成しているのだ。まさに"一粒で二度美味しい"アイテムがこのタカラのゴルディマーグなのである。