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アジメドジョウの編集履歴

2021-11-10 21:33:30 バージョン

アジメドジョウ

あじめどじょう

アジメドジョウとは、ドジョウ科 アジメドジョウ属に属するドジョウの一種。日本固有種。

概要

アジメドジョウとは、コイ目 ドジョウ上科 ドジョウ科 アジメドジョウ属の底生淡水魚である。

日本では唯一のアジメドジョウ属魚類。

漢字表記は味女泥鰌。

本州中部の清流に生息する。

絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。


分布

日本固有種。本州中部の富山県石川県福井県長野県岐阜県三重県滋賀県京都府大阪府奈良県に分布する。

愛知県にもかつて生息していたという情報もあるが、詳細は不明。

大阪府では淀川水系の1箇所の河川にしか生息せず、さらにその河川に大規模ダムが建設中であり、絶滅寸前の状態である。


形態

体長7~10cm程。口髭は3対6本。比較的目が小さい。

体は細長く、背鰭がシマドジョウより後方に存在すし、口唇が吸盤状になる。眼下棘が存在し、骨質板は発達しない。シマドジョウと違い、顔に目立ったラインは無い。尾びれ付け根の黒点は、上下とも明確で離れる。

斑紋収束型(Gタイプ)と、斑紋分散型(Sタイプ)が存在し、形態が少し異なる。今後亜種として分けられる可能性もある。雌雄の区別は外見からはほぼ出来ない。


・斑紋収束型(Gタイプ)

体側の斑紋が直線的な縦帯で、腹部には斑紋はない。

尾びれの横帯は1~3本。


・斑紋分散型(Sタイプ)

体側の斑紋が数珠状、または波状で、腹部にも斑紋や縦縞が存在する個体もいる。尾びれの横帯は3~8本。


生態

河川上中流域、主に澄んだ渓流の砂礫底や岩礫底に生息する。日本のドジョウの中ではもっとも高標高地に生息する。水底の礫の間を泳ぎ回り、石に付いた付着藻類を吸盤状の口唇で削り取って食べる。水生昆虫なども捕食する。

秋になると河床の伏流水中の45~100cmほどの深さで越冬する。繁殖は3月下旬~4月頃に伏流水の中で産卵すると考えられている。

寿命は6~10年ほど。砂や砂利によく潜る。


文化

もっとも美味なドジョウと言われ、岐阜県長良川や福井県九頭竜川上流域、富山県神通河水系などで食用として登り落ち漁や箱漁で漁獲される。甘辛く煮つけた飴だき、天ぷらや唐揚げナレズシなど、さまざまな料理法で食べられる高級食材。

岐阜県や福井県ではアジメドジョウ料理を出す店がある。

尾張藩主・徳川義直に献上された記録がある。

昭和天皇が岐阜県下呂温泉を巡幸した際に食された。


・地方名

アジメ・カワドジョウ・タケドジョウ・モンガラドンジョ・ノロクジ・キンカン・ズルキ


飼育

上流域に生息するため、水温を低くし、常に綺麗な水に保つ方が良いが、高水温には比較的耐える。

赤虫やコリタブ、スピルリナ、ドジョウの餌など、比較的なんでも食べる。水槽内での繁殖は研究者や水族館でも成功例がなく、不可能に近い。

ペットショップやホームセンターで安価で売られているが、乱獲に繋がるので自ら捕獲するのが良い。


関連タグ

淡水魚 日本産淡水魚 ドジョウ

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