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概要

コイ目 ドジョウ上科 ドジョウ科 シマドジョウ属淡水魚の内、体側の斑紋が点列模様で、骨質板が楕円形である種の総称。

ユーラシア大陸のヨーロッパ~東アジア(日本・朝鮮半島・中国・台湾・ロシア・ベトナムなど)とアフリカ大陸のモロッコに分布する。日本には4種が分布するが、今後種数が増える可能性もある。

形態

ドジョウらしい長い体型をしている。頭部に1本のラインが入り体側には点列の斑紋をもつが、個体差が激しく、直線状になる個体もいる。尾びれには崩れた縞模様が数本入る。口髭は3対6本。

オスは胸びれに楕円形の骨質板をもち、胸びれの先が尖る。種によって骨質板の形状が異なる。

生態

比較的綺麗な淡水域の砂礫底に生息する底性魚で、水生昆虫、小型甲殻類、デトリタスなどを砂と一緒に吸い込み捕食する。藻類も食べる。基本的には単独生活だが、小規模の群れで行動することも多い。

繁殖期は5~6月。水田や増水時にできた一時的水域などで産卵するとされる。寿命は野外では2年程だが、飼育下では10~20年以上生きることもある。

利用

一部地域では食用にされる他、ペットとして飼育される。

ペットショップでシマドジョウ表記で売られているものは、大抵がオオシマドジョウかヒガシシマドジョウである。

まれに中国大陸や台湾、韓国、ベトナム等の種も販売されている。

種類

日本産

オオシマドジョウ

近畿地方、淡路島、中国地方の一部、四国の瀬戸内海側、九州の大分県に分布する。

日本のシマドジョウではもっとも大型になる。

河川上中流域の砂礫底に生息する。

体長9~13cm程。体側の斑紋は楕円形。

尾びれ付け根の斑紋は明確で繋がる。

春に河川の岸際の植物の周辺で産卵するとされる。

ニシシマドジョウ

東海地方、中部・北陸の一部?、琵琶湖淀川水系の一部、山陰地方に分布する。河川上中流域や用水路、湖に生息する。体長8~10cm程。

尾びれ付け根の斑紋は、上のみが明確だが、繋がる集団も存在する。体側の斑紋は楕円形。

ヒガシシマドジョウ

関東、東北地方に分布する。

河川中下流域の砂泥底や農業用水、池にも生息する

体長は5~10cmと小型。

日本のシマドジョウでもっとも北まで生息する。

栃木県鬼怒川流域では食用として漁獲される。

尾びれ付け根の斑紋は不明確。尾びれの模様は細かい乱れた横帯。体側の斑紋は円形の個体が多い。

浅い湿地や水田に移動して産卵すると考えられる。

シマドジョウ中部集団

ヒガシシマドジョウとニシシマドジョウの分布域の境界の中部地方に生息する見た目はヒガシ、遺伝子はニシの謎のドジョウ。信濃川水系や富士川水系などに生息する。

トサシマドジョウ

高知県の綺麗な河川の中流域に生息するシマドジョウ。

県の条例で採集が禁じられている。透明感のある乳白色の体色が特徴。

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