大接戦ドゴーン
だいせっせんどごーん
残りさあ500と少々、ダイワスカーレットまだ先頭。最内、最内キングストレイル。
真ん中割ってアサクサキングスがやって来ようとしている。
ディープスカイ、ディープスカイ勝手知ったる府中。その外に先輩ダービー馬ウオッカ!
残りあと300。坂を登る。
新旧ダービー馬の決着になるのか?最内ダイワスカーレット少し苦しくなった。
ウオッカ、ウオッカ、ウオッカ。ディープスカイ、ディープスカイ、ウオッカ。
内からもう一度ダイワスカーレットも差し返す。ダイワスカーレットも差し返す。
これは大接戦!大接戦のゴール!!
ウオッカか、ダイワスカーレットか。真ん中ディープスカイが少々不利か。
上位人気3頭、牝馬と牝馬と今年のダービー馬。
1分57秒2はレコードの赤い文字です!
(青嶋達也アナによる実況より)
概要
この年の出走メンバーは、前年のダービー馬で牝馬ウオッカ(武豊)、2冠牝馬ダイワスカーレット(安藤勝己)を筆頭に、この年のダービー馬ディープスカイ(四位洋文)が続き、前年の菊花賞馬アサクサキングス(藤岡佑介)など出走馬17頭全頭が重賞タイトル持ちというハイレベルな陣容であった。
レースはダイワスカーレットがハナに立って後続を引き連れる展開で、この日の高速馬場の影響か1000m通過ラップは0:58:7という速いペース。3-4コーナーを曲がってもダイワスカーレットに疲れは見えないが、最後の直線に入ってディープスカイとウオッカが競り合いながら迫っていく。
やがてウオッカが並びかけるとダイワスカーレットも鞭を入れて差し返し、馬群を割ってきたカンパニー(横山典弘)とエアシェイディ(後藤浩輝)も迫る中、大混戦のままゴールイン。
勝時計は1:57:2でシンボリクリスエスが持っていたコースレコードより0.8秒も早いという高速決着だった。
ウオッカとダイワスカーレットがほぼ同時のゴールインで写真判定が長引き、その結果ウオッカが1着となり、ダイワスカーレットはハナ差2着、掲示板でハナ差とされたその差はわずか2cmという大接戦だった。ディープスカイがクビ差3着で、5着までがハナ差クビ差という着差が大混戦を物語っていた。
馬券的には上位人気で固まった固い決着ではあったものの、3歳時からのライバルだった牝馬2頭による競馬史に残る大激闘は、その後の強力牝馬たちの活躍を予感させるものであった。
牡馬相手で実績を残し続けていたウオッカもそうだが、惜敗したダイワスカーレットもこの年の暮れの有馬記念で37年ぶりの牝馬での制覇を成し遂げることになる。
実際なんと言っていたのか?
実際青嶋アナがなんと言っていたのかは、今のところ明かされていない。
「ゴーン」の部分は間違いなく「ゴール」であり、ファンの間では主に
- 大接戦のゴール
- 大接戦でゴール
の二つが有力視されており、後述のウマ娘では「大接戦のゴール」として再現されている。
何はともあれ、真相はアオシマバクシンオーのみぞ知ることである。
ウマ娘では
ウマ娘でもウオッカ・ダイワスカーレット両方がキャラクター化されたが、やはりというか両者のライバル関係が強調され、CM「Rivals ウオッカ編」及び「Rivals ダイワスカーレット編」がこの天皇賞・秋の大激闘を再現した内容になっている。
ちなみに、声はゲーム版と同じ茂木淳一ではあるものの、ダイワスカーレット版では耳をよく凝らすとうっすらと上述の実況とほぼ同じ音声が聞こえる。
また、ゲーム内では大接戦のままゴールインとなった際に「大接戦!大接戦のゴール!」と実況されることがあるが、「大接戦ドゴーン」と聞こえるように収録されている。
関連記事
(追加お願いします)