CV:三瓶由布子
四角いメガネがトレードマークの中学1年生の少年。
普段は広島県呉市で暮らしており、2005年頃の夏休みを利用して神奈川県横浜市の東急東横線沿線の祖父の家へとやって来た時に、近所ので出会ったあらしこと嵐山小夜子に一目惚れしてしまう。
そして実はタイムトラベルができる幽霊である彼女と一緒に喫茶店・方舟で働きながら、人助けと60年前の空襲時の真相を解き明かす手伝いをしていくことになる。
自然科学が大好きで、それで説明できない事を信じない主義。
そのため最初はあらしが幽霊だということをまったく信じようとしなかった。
ことあるごとに現地で友人となった上賀茂潤を振り回す。
終盤で、幼少期に阪神淡路大震災で被災し父親を亡くしていた事が明かされる。
その後連載が打ち切りと思われる唐突な終わり方をしてしまいタイムトラベルの原理などが明かされずじまいであったが、あらしとの交流を振り返りながら横浜から呉までのサイクリングに何度か挑んでおり、ラストシーンでは大学生の年頃となって老婆となった彼女と再会した。
考察
先述の通り一は大震災を直接経験している。
そして同じく現代人でタイムトラベルした潤は大規模な火災、マスターは貧困や顔が変わりかねないほどの被暴力、村田英雄はやくざによる刀傷での片目の失明に遭ったと示唆される描写がされている。
また、実は戦争を生き抜いて大学教授となっていた丸山店長と共にタイムトラベルの原理を解明しようとしていた山代武士も、後に水恐怖症になる程溺れていたところをあらしに救われている。
この事から幽霊と共にタイムトラベルが可能あるいは可能とみられる現代人の共通点として、壮絶な臨死体験から生還したという事が考えられる。
なお連載終了後の作者からの明確な発表等はない。