概要
初出は『真・女神転生』で、種族「夜魔」の下位悪魔として登場。
原典はユダヤ教におけるサタン(異説ではアダム)とリリスの娘である夢魔で、ゲーム画面では夜魔サキュバスの色違いの悪魔である(実はリリムのみ公式画があり、サキュバスは描かれていなかった)。
姿は白いレオタードを着た、コウモリの羽根を背中に生やした黒髪の女悪魔で、こちらを魅了する「みわくかみつき」や、眠らせる「こもりうた」、凍結魔法「ブフーラ」のスキルを持つ。
『真Ⅰ』のストーリーでは、神話において母である夜魔リリスが大きく関わっていたが、リリムは通常敵以上の役割は特に持っていなかった。
『真・女神転生Ⅱ』『真・女神転生if...』ではポーズ替えされた姿で登場。
なお『if』のコミックアンソロジー『魔神皇曼荼羅』の大野安之氏の短編において、何故淫魔なのにレオタード姿であるのかの理由が、主人公である高校生たちの集合的無意識とからめてメタ的に解説されている。
その後『真Ⅰ』がプレイステーションに移植された際に、公式画がワンレン、褐色肌、ヘソ出し、ショートパンツに描き直され、以降はこの姿がスタンダードとなった。※メイン画像
『真・女神転生Ⅲ』ではリリムを育てるとリリスに変異する。
『真・女神転生Ⅳ』では黒きサムライによって呼び出されて、多数による魅了の術でサムライの男衆を戦闘不能にしてしまう。
『真・女神転生Ⅴ』では通常の悪魔以外に、サブクエスト“東京への邪魔者を排除して”の依頼主として登場。
同クエストはベテル所属の天使プリンシパリティの“東京への侵入を阻止せよ”のいずれかを選択するもので、東京への侵入を試みるリリムの群れを駆逐することを求めるプリンシパリティに対して、リリム側は力の弱い自分たちが魔界で生きて行くのは不可能であることから安全な東京へ行こうとしているだけだと主張する。リリム側に加担して天使側を撃破すると依頼主のリリムが主人公に同行することになるが、リリムのレベル(lv32)はプリンシパリティ(lv26)よりも格上かつ戦闘時の出現数も多い仕様である。