概要
高級な乗用車。一般的には"高価格""高品質"な乗用車とされ、エントリーグレードで車体価格400万円台以上の乗用車は高級車の部類に入れても良いと思われる。高級車であっても大衆車のプラットフォームや車体を流用することは珍しくなく、そうした車種は大衆からバカにされることもある。しかしこれは中身よりブランド力がモノを言う、贅沢品としての高級車の持つ文化と言える。
バリエーション
ボディ形状はセダンが基本だが、近年はSUVやミニバンの高級車も多い。ワゴンやクーペやオープンカーなどもある。いずれも輸入車やハイオク仕様車の比率が高い。
車格自体がオーナーのステータスシンボルでもあるため、コンパクトカーの高級車は基本的には存在しない。プレミアムブランドのエントリー車と位置付けられるレクサスのCT200h、メルセデス・ベンツのAクラスなどはCセグメント相当であるが、これらは価格帯的には300万円台で大衆車に相当する。ただし、かつては「ベビーロールス」と呼ばれたバンデン・プラ・プリンセス、ランチア・イプシロン(初代)、トヨタiQを改造したアストンマーティン・シグネットなどの、A・Bセグメント相当の小さな車格に豪華な内装を施した「小さな高級車(プレミアム・コンパクト)」も存在した。
数千万円クラスのフェラーリ、ランボルギーニといったいわゆる「スーパーカー」も高級車ともいえる(ランボルギーニ・ヴェネーノに至っては4億円もしたほど)。
余談
高級車は新車価格が高いとはいっても、中古車はそれほど高価ではないため、中古市場に出回った高級車はいわゆる「DQNカー」に改造されてしまうことがしばしばある。