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ミニ(BMC)の編集履歴

2021-12-03 16:24:31 バージョン

ミニ(BMC)

びーえむしーみに

イギリスのBMC社が開発した小型乗用車シリーズ

概要

1959~2000年のモデル(BMC。通称クラシック・ミニ)

1959年にイギリスのBMC(ブリティッシュモーターコーポレーション)社が開発した、エンジン横置きで前輪駆動の小型車。

「ミニ」の名は車体が小さいことから。全長3m、車重638kgと360cc時代の軽自動車とほぼ同じボディサイズであるが、大人4人が乗れるスペースを確保していた。

走行性能も優れ、発売当時には革命的製品として一世を風靡した。

オースチンモーリスのブランドから発売され、1968年には国営企業のブリティッシュ・レイランド社、1975年には半国営企業のBLMC社(1986年からローバー・グループに改称)のブランドとなったが、1994年にブランドはドイツBMW社に売り渡された。

モデル末期までデザインはほとんど変わらなかったので、そのレトロな雰囲気がバブル期の日本で人気を呼び、1980年代末以降はかなりの部分が日本向けに作られていた。


2000年以降のモデルと区別するため、「クラシックミニ」あるいは「Mini」と表記される。


フルモデルチェンジはないが、大マイナーチェンジを重ねており、大きく10のグループに分かれる。日本で一般にMiniの標準だと思われている内装はMk.IIIまで。一方で日本に正規の輸入が開始されたのはMk.IV以降だったりする。また、多くのカスタムボディーが展開された。


BMW製になったのは2000年の新モデルから……と思われがちだが、1994年にローバー・グループが再編され、この際に「Mini」のブランドがBMWに売却されたことで、1990年代後半のMiniはすでにBMW資本下での製造となっていた。


日本での販売

Miniの製造元であるイギリスは日本同様歩行者右・車両左であり、イギリスの自動車は右ハンドルであった。……というか、そもそも日本は当初自動車を鉄道海軍同様イギリスから輸入したため当然イギリス式になった。

だが、それにもかかわらずMini(に限らずイギリス車全般)は日本国内では左ハンドル車が少なからず流通し、また創作物などでは左ハンドル車が描かれることが多い。が、これには理由がある。


1983年に正規代理店の日英自動車が設立され、Miniの日本国内正規販売が始まったが、形式登録認定の段階で、排ガス規制が進んでいなかったイギリス本国仕様車では日本の昭和53年排ガス規制を突破できないことがわかった。そこで、同時期にほぼ同等の規制をかけていたアメリカ向け輸出車を日本向けに転用したのである。同様の理由で、1978~1985年頃に輸入されたイギリス車の多くが北米・豪州向けの左ハンドル仕様車だった。この為「外車≒左ハンドル」というステレオタイプからイギリス車も左ハンドルに描かれてしまうことが多くなったのである。


ミニ・クーパー、ミニ・クーパーS

クーパークーパーSはミニのレースホモロゲーション・モデルであるが、ミニの車種名が「ミニクーパー」だと思っている人も多い。

ミニクーパー


余談

ミニは漫画シティーハンター』の主人公・冴羽獠の愛車として登場。

シティーハンターの続編であるエンジェルハートの原作ではBMWの新型ミニに乗っていたが、アニメ版ではBMC時代のミニに乗っている。


関連項目

乗用車 ローバー オースチン

モーリス BMC ミニクーパー

BMW

ミニ(BMW)

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