「次はハリウッドの大スターだ。」「(その次は?)大統領!」
「俺が勝ったら俺と結婚するか!」
「ハイヨー!シルバー!」
「彼女はお前ぇが来るのをなぁ!ずうっと庭でぇ!!待ってんだぞぉぉぉ!!!」
CV:大塚明夫
人物像
アメリカ・アラバマ出身の飛行艇乗り。ポルコ・ロッソにマンマユート団や空賊連合が束になっても勝てない事から、用心棒として雇われる。祖母はイタリア人のクォーターでほんの僅かにイタリアの血が入っている。
映画では主にドナルド・カーチスまたは単にカーチスと呼ばれているが、原作漫画『飛行艇時代』では、カーチスとは乗機のカーチスR3C-0にちなんだ通称で、本名はドナルド・チャックという設定になっている。
年齢は不明だが、主人公ポルコ・ロッソからは「若ぇの」と呼ばれている。飛行艇乗りとしては、目測のきかない夜間の海上で、離水ざまに直上を行く貨物機を追い抜いてみせるなど、ポルコも「いい腕してるぜ」と認める実力者。
キザな二枚目を気取っているが、非常に惚れっぽくジーナやフィオを次々に口説こうとしては玉砕し、ジーナに対して「次はハリウッドの大スター」「(その次は)大統領!」と宣言して大笑いされ軽くあしらわれるなど、どこか抜けた二枚目半のキャラクターである。
劇中中盤、乗機サボイアS.21のエンジン不調からミラノへオーバーホールへ向かう途中のポルコを襲撃、サボイアのエンストも手伝って撃墜に成功し、アドリア海に大いに名を挙げる。
その後フィオによる改修を経たサボイアS.21Fと共に復活したポルコ(側のフィオ)から再戦を申し込まれる。金払いの悪い貧乏空賊団の用心棒を既に終えていたカーチスにタダでリターンマッチをするメリットは殆どなく、一度は着いた勝負とこれを断ろうとする(ただし用も無いはずの絶海の孤島にわざわざ来てポルコを待っていたことから、リターンマッチ自体はするつもりだった可能性はある)が、フィオの美しさに一目惚れした彼は勝った場合に自分と結婚することを条件に再戦を受ける。こうしてフィオ自身と賞金(サボイアの修理代)を賭けての決闘が決まった。
決闘当日、試合が始まるや否やポルコと激しいドッグファイトを展開。観衆の空賊たちにも「こんな空中戦一生に一度しかお目にかかれないぞ」と言わしめる死闘を演じる。双方の機関銃の不調(序盤から撃ちまくっていたカーチスは弾切れの可能性も…)もあり飛行艇での勝負では決着がつかず、空中でのピストル射撃、果てはスパナや工具の投げ合いに発展する。怒りの収まらない両者はボクシング勝負になだれ込むが、最終的にジーナの呼び声に応えたポルコに僅差で敗れた。
対決後は、騒動を嗅ぎつけ取り締まりに出動したイタリア空軍を誘導するためポルコと共に囮になったようだが、その際ポルコを見て「お前その顔!?」と驚愕しており、魔法が解けて人間に戻った(らしい)彼の最初の目撃者となった。
エピローグでは、祖国アメリカに戻り宣言通り映画スターとして成功したことが語られる。まだ大統領にはなっていないが、フィオとの交流も続いている模様。
関連イラスト
関連記事
紅の豚 宮崎駿 スタジオジブリ 飛行艇 ロナルド・レーガン(アメリカ合衆国第40代大統領。映画俳優からアメリカ海兵隊になり、その後大統領になるなど、経歴がカーチスと似ている)