概要
「良かったッスねぇ修理代だけでも残って」
「バカ野郎!志をもっと高く持て!」
アドリア海で活動をしており、全員男性のメンバーはボスにならって常に飛行帽とゴーグルを身につけている。
主人公ポルコ・ロッソによると賞金稼ぎの仕事の敵としてはランクが低いようであり、「奴らは燃料代をケチる程貧乏で風呂にも入らない」との事。事実、ポルコによって飛行艇が破損した際にはローンを背負った上に塗装代にも事欠く有様で、空賊連合のリーダーからは「ペンキ代も無いのか」「みっともないったらありゃしない」と馬鹿にされていた。
地元の空賊連合には正式に加盟していないが会合には何度か出席していたようで、仲は悪くない様子。ただ、彼らを「しけた連中」と呼ぶなど、一定の距離を置いて一匹狼を気取っていたが、マンマユート団単独ではポルコに太刀打ちできず、作中でポルコに自分達の仕事の邪魔された挙句飛行艇まで大破させられた際は、彼に対抗するために不本意ながら共同戦線を張る事となった。
序盤で貨客船を小火器で襲って多額の金貨を奪った上に幼い少女達を人質に取っており、終盤ではマンマユート・ボスが「いたしかたない殺傷は厭わない」とも読み取れるような発言をしている。
しかし実際には人質の少女達を優しい言葉遣いで丁寧に扱い、その他の場面でも殺傷行為はしていない。
フィオ・ピッコロに「飛行艇乗りのプライド」はないのかと言い放たれた際は他の空賊連合のメンバー達と共に深く共感していた事から、かつては熱心な民間又は軍のパイロット達であったと思われる。
終盤のポルコとドナルド・カーチスの決闘では空賊連合と共に試合とイベントを主催した。
組織名である『マンマユート(Mamma Aiuto)』はイタリア語で「ママ助けて」という意味であり、原作である漫画『飛行艇時代』での訳は「ママ怖いよ」となっている。
余談であるが、マンマユート団は三鷹の森ジブリ美術館を管理・運営する事業会社(スタジオジブリの関連会社)名と館内の売店名として実在している。
構成員
ボス (CV:上條恒彦)
本名は不明。
赤鼻と豊かなヒゲが特徴の中年と思しき巨漢で見た目通り粗暴だが、義理人情に厚く面倒見も良いため団員達に慕われている。
何事もしっかりとけじめを付けないと気が済まない性分(タチ)であると同時に、自身に非があると認めれば相手の意見や事実を受け入れる度量も備えている。
序盤で少女達を人質に取る時に、一人で十分なはずなのに「仲間はずれを作っちゃ可哀想じゃねぇか!」という理由で15人全員を連れて行くシーンは、作中でも名台詞にして彼の人間性をよく表している。
ポルコの空軍時代の過去や揺るぎない流儀を知る数少ない人物でもあり、その得意技や軍での立ち位置も知っている事からマンマユート・ボスもかつてはイタリア空軍の人間であった可能性も推測できる。
互いに毛嫌いこそしているが、ある意味でポルコの良き理解者とも言える。
団員
団員は空賊連合の各組織のメンバーと同じく代表者に似た容姿をしており、マンマユート・ボスのような赤鼻をしている。
慕っているボスの影響なのか、彼らも根本的に悪人とは言い切れない性格で愉快な好漢達である。
ラストシーン直前では空賊連合のボス達と共に、マンマユート・ボスとオレンジ色のシャツの団員と操縦士らしき団員が登場。
月日が経ったせいかかなり老け込んでおり、ホテル・アドリアーノでの老後のバカンスを満喫していた。
搭乗機体
彼らの搭乗する髑髏マークとアーミー柄に彩られた飛空艇は、四枚ブレードのプロペラを持つ二基の水冷エンジンを搭載した通称「ダボハゼ」。
外付けのラジエーターは各エンジンの上部中央に並列して取り付けられている。
二つの尾翼を持ち 後方視察を兼ねた銃架スペース、コクピット側面には砲門が設けられており、内部には武器弾薬や食料などが積まれている。
原作である「飛行艇時代」でもほぼ同様のデザインだが、宮崎駿氏によって手を加えられている。
作中ではポルコによって後部エンジンが損傷し尾翼の片方も損壊。
更に不時着水時に後方部分がへし折れ大破してしまう。
空賊連合との合同作戦時にはポルコから奪った金貨半分を貰ったことで何とか修復自体は完了していたが、修理費が嵩んだらしく不足分のローンを背負った上に欠損していた後方部分が未塗装であった。
一応その後の仕事で得た収入により塗装費は工面出来たようであり、終盤でのフィオへ賞金を渡すシーンでは塗装を済ませていた。
関連イラスト
「みなさぁん、ニッコリしてぇ~♪」
「笑え!」「はい!」
∵(´ε(○=(゚皿゚ )○ ヽ( ゚皿゚)ノ┌┛)Д`)・∴’.
関連項目
「15個もありますけど、みんな載せるんですか?」
「仲間はずれを作っちゃ可哀想じゃねぇか!」
ドーラ一家(※空賊繋がり)