概要
大きな翼と長い頸、短い脚を持つ。飛行可能な鳥類としては大型の部類。
モモイロペリカンはたまに日本にも渡り鳥として飛んでくることがあり、日本上空で確認できる鳥の中ではイヌワシを差し置いて一番大きいサイズ。
下嘴が大きな袋の様になっていて、これで水中の魚を掬い取って捕食する。
(ハトなど他の鳥類は言うに及ばず、飼い犬や猫が襲われた事例も存在する)
キリスト教においては、「自分の胸を突いて出てきた血で子供を育てる」という伝承があり、このことからイエス・キリストその人や慈愛の象徴として図案に用いられてきた。
文房具メーカーの「ペリカン」は、品質保証のためにこの図案を商品に刻んでおり、これは世界最古の企業ロゴマークと言われている。詳しくは後述。
伝説上のペリカン
中世動物物語などの中世ヨーロッパの伝承で語られるペリカンは本来のペリカンよりも体付きは小さく、嘴は鋭く尖っておりその羽根は黄色、あるいは緑色とされる。
母鳥がその爪と嘴を使って子どもを愛撫して慈しみの余り子供を殺してしまう、または子供が蛇に殺されると自分の胸を爪でかきむしって胸を裂き、傷口から流れる血を子供に与えて生き返らせるとされる。
なお、このような伝承からイエス・キリストが人類のペリカンと言われる所以とされているらしい。
主な種類
- モモイロペリカン
- ハイイロペリカン
- コシグロペリカン(メイン画像)
- コシベニペリカン
- アメリカシロペリカン
- カッショクペリカン
- ペルーペリカン