概要
演:小川敦史
物語の裏で暗躍する謎の青年の側近を務める男。
アギトを滅ぼすべく、彼の命令に従っているものの、「貴重なサンプル」とみなしたアギトに助力するべくマシントルネイダーの強化を提案したり、超能力者の能力を引き出すなどの不可解な行動を取っており…?
物語後半のネタバレ注意!!
その正体は「本物の津上翔一」であり、津上翔一を名乗る本作の主人公こそ「本物の沢木哲也」である。哲也が記憶喪失の影響で名前を忘れてしまっていた為、唯一の手掛かりである握っていた封筒の送り主である「津上翔一」を名乗った為、同じように津上翔一が沢木哲也を名乗った事が「本物の津上翔一」と呼ばれる要因である。
元は日生大学で風谷真魚の父である風谷伸幸教授の元で超能力者の研究を勤めていた男性で、彼の実験で偶発的に誕生した「最初のアギト」である恋人の沢木雪菜が力を暴走させてしまった為、彼女の願いを聞き入れて殺害した事が謎の青年の目に留まり、自殺した彼を蘇生させ、使徒として迎え入れたのであった。
アギトを覚醒させる能力も謎の青年に直々に頼み込んで手に入れたものであり、腕にはテオスと同じ梵字に似た紋章がある。先述の雪菜を殺してしまった一件を後悔しており、彼なりの贖罪としてアギトを救う力を求めたのである。
作中の行動は謎の青年からすれば裏切りに等しいのだが、人類をこよなく愛する彼(彼女?)に取ってはアギトではない沢木を殺すのは気が引けたのだと思われる。
謎の青年の人類滅亡計画が仮面ライダー達によって阻止された後の時間軸…ある洋館にて人類がアギトを滅ぼす流れに向かった為、直接滅ぼしに掛かる事は必要なくなった旨を伝えに来た謎の青年に対し、「あなたは人間を作りながら、人間の事を何も知らない。人はAGITΩを受け入れるだろう。人間の無限の可能性として」と返す。青年は彼の言葉に興味を示したのか彼の言葉が正しいのか見定めるべく、人類を見守っていく決心をして消滅する。
本来ならば、彼は使徒として悠久の時を生きる権限を与えられていたが、あくまで人間の未来を信じる者として、一人の人間として、人間のまま生を終える事を望んだ彼は満足げな笑顔のままこの世を去った。
その後の人類史においてヒトがAGITΩを受け入れたかは定かではない。この壮大な賭けの勝利者は誰なのかは我々視聴者の想像に委ねられている。
「きっと俺が勝つさ!」
関連タグ
仮面ライダー555:彼の発言へのアンチテーゼとも実質的な続編とも取れる作品。この作品での小川氏が演じた人物は沢木とは全くの正反対の人物である。
仮面ライダークウガ(HEROES):名前の似ている駿河徹也という傭兵が登場する。