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皇妃ヒステリアの編集履歴

2022-04-16 08:22:34 バージョン

皇妃ヒステリア

こうひひすてりあ

皇妃ヒステリアとは、特撮テレビドラマ『超力戦隊オーレンジャー』の登場キャラクターの一人。

「ねぇあなた・・・人間は愛とか優しさとかそんなくだらないものが好きだそうよ」


CV:松島みのり スーツアクター:横山一敏

概要

マシン帝国バラノイアの女性幹部で、皇帝バッカスフンドの妻に当たる。

その性分は蛇のように冷酷で、立案・指揮する作戦も人間の本質を抉るようなものが散見される。またボンバー・ザ・グレートに対して敢えて抵抗せず、これを利用しようとするなど、知略派な面も備えている。

また夫と同様にマシン至上主義の持ち主であり、人間の愛や優しさを軽蔑している・・・のだが、一方で夫にはベタ惚れし、息子のブルドントを溺愛するなど、自覚こそないものの家族に対する情愛は持ち合わせている。感情の起伏も激しく、怒ると夫も息子も震え上がるほど怖い。

他の家族に比べると前線に赴く事は多い方ではなく、また三浦参謀長を捕らえた際処刑のために銃を取った事はあるものの、その戦闘能力は未知数である。


物語後半にて、バッカスフンドがオーレンジャーに敗れると、バラノイアの実権を握ったボンバー・ザ・グレートに息子ともども冷遇されるようになり、挙句皇位継承を賭けた決闘でブルドントを喪い、自らもその亡骸とともに宇宙へと追放されるという憂き目に遭う。

しかし、実は辛うじて生きていたバッカスフンドの導きにより、ブルドントはカイザーブルドントとなって復活。ヒステリアもこれを受け、未来の皇妃候補として眠らせていたマルチーワに全パワーを与え地球に送り込み、バラノイアの世代交代への道筋を付けた。

新体制となったバラノイアにおいては第一線より退き、皇太后としてブルドントとマルチーワの戦いを見守るようになる。また、マルチーワにパワーを与えた代償として戦闘力を失い、外観もそれまでの金色から、色褪せたような銀色へと変化した。


前述の通り、冷酷なマシンでありながら人間らしい感情も持ち合わせているという矛盾を孕んでいたヒステリア(と、皇帝一家)であるが、一方で彼女の場合、物語が終盤を迎えるにつれてその事に対する自覚が芽生えていったという点において、夫や息子夫婦らとは一線を画している。

これはバラノイアの地球制圧が完了し、孫に当たるブルドントJr.が生まれた事で表面化する事となる。この頃になるとかつての冷酷さはすっかり鳴りを潜め、孫に対する溺愛ぶりを最早隠す事もなくなっていた。また地球へと帰還したオーレンジャーとブルドント夫妻の最終決戦に際しては、彼らが死んだ後の孫の行く末を案じ、さらに息子たちが人間の赤子を盾に取った際には、その赤子も自らの孫も同じ命であると痛切な思いを覗かせていた。

そして息子夫婦が戦いの末に敗死し、オーレンジャーが宮殿の内部にまで押し寄せる中、これと対峙したヒステリアは彼らに対し、ブルドントJr.の助命を嘆願。自らは今までの罪を償うべく、隠し持っていた爆弾を起動させ自決するに至った。


カイザーブルドントはマシンは非情だと言った。でもそうじゃなかったんだ。

 ヒステリアにも子どもを愛する気持ちがあったんだ。マシンにも愛する心があったんだ・・・!


その壮絶な最期は、オーレンジャーの「マシン」という存在に対する認識を根本より改めさせ、彼女の願い通り「愛する家族」の命を救う事にも繋がったのである。


備考

名前の由来はヒステリーテリア犬。デザインを手がけた阿部統によれば、バッカスフンドと同様に車の部品をデザインに盛り込みつつ、オスカー像やSF映画『メトロポリス』に登場するマリアのようなラインを意識したという。


声を演じる松島女史は、本作がスーパー戦隊シリーズ延いては特撮初出演となった。4年後に放送される『燃えろ!!ロボコン』の第4話では、老婆の役としてゲスト出演している。

しかしその後は縁に恵まれぬまま2022年4月8日にお亡くなりになられた為、このヒステリア役が最初で最後のスーパー戦隊シリーズ出演となった。


関連タグ

超力戦隊オーレンジャー マシン帝国バラノイア

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